2019年04月16日
史上最長の詰将棋、ミクロコスモスとは
数多くの詰将棋の中で、最も手数が長いものとして知られているのがミクロコスモスという作品で、手数はなんと1525手!!です。
(橋本孝治氏作、1986年詰将棋パラダイス掲載、図はその改良版)
この作品は橋本孝治氏が作ったものです。1986年に最初に発表したときは1519手詰めでしたが、のちに改良されて1525手詰めとなったものです。この1525手という最長手数の記録はいまだに破られていません。
当時はコンピュータソフトもまだ発達していない時代で、余詰めのチェックなどは全て自力で確認しなければならなかったのです。そんな時代にこのような超手数の作品を作り上げるなんて本当に素晴らしいとしかいいようがありませんね。
詰め手順があまりにも長すぎるためここには掲載しませんが、興味のある方はぜひ調べてみてください。
一段目にあると金を利用して玉を左右に移動させる手順がコミカルで面白いです。まるでベルトコンベアーで荷物を運んでいるような、そんなユニークさのある手順が何度も何度もずっと繰り返されるのです。
そしてこの作品の中で出てくる重要な手筋が「馬鋸」というものです。
馬鋸とは馬をジグザグに少しずつ動かしていく手法のことです。この作品でいうと9九にある馬を、
9九→8九→8八→7八→7七→6七→6六
といったように地道に一マスずつ動かしていくのです。もちろん移動する手がすべて王手になるようにしなくてはならないため、その都度玉の位置も1二と2二を往復させるようにしなくてはなりません。
ミクロコスモスは馬を一マス動かすために100手以上の手数を要するという途方もない作品に仕上がっています。
自力で解くのは難しいですが、正解手順を並べるだけでも詰将棋の魅力を存分に味わえる作品になっていると思います。
(橋本孝治氏作、1986年詰将棋パラダイス掲載、図はその改良版)
この作品は橋本孝治氏が作ったものです。1986年に最初に発表したときは1519手詰めでしたが、のちに改良されて1525手詰めとなったものです。この1525手という最長手数の記録はいまだに破られていません。
当時はコンピュータソフトもまだ発達していない時代で、余詰めのチェックなどは全て自力で確認しなければならなかったのです。そんな時代にこのような超手数の作品を作り上げるなんて本当に素晴らしいとしかいいようがありませんね。
作品の内容について
詰め手順があまりにも長すぎるためここには掲載しませんが、興味のある方はぜひ調べてみてください。
一段目にあると金を利用して玉を左右に移動させる手順がコミカルで面白いです。まるでベルトコンベアーで荷物を運んでいるような、そんなユニークさのある手順が何度も何度もずっと繰り返されるのです。
そしてこの作品の中で出てくる重要な手筋が「馬鋸」というものです。
馬鋸とは馬をジグザグに少しずつ動かしていく手法のことです。この作品でいうと9九にある馬を、
9九→8九→8八→7八→7七→6七→6六
といったように地道に一マスずつ動かしていくのです。もちろん移動する手がすべて王手になるようにしなくてはならないため、その都度玉の位置も1二と2二を往復させるようにしなくてはなりません。
ミクロコスモスは馬を一マス動かすために100手以上の手数を要するという途方もない作品に仕上がっています。
自力で解くのは難しいですが、正解手順を並べるだけでも詰将棋の魅力を存分に味わえる作品になっていると思います。
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