コレ！いいんじゃない？オススメ。

そうだね、一緒に考えて行けばいいよねって素直に倫子は思った。

そして、町田に、仕事はどうしよう、どうすればいいと思うと聞いた。

町田は、とりあえず、上司に相談しようかと言った。

夫婦で、同じ会社の同じ部署に通ってもいいかどうか聞こうと言った。

その理由は、倫子は新卒で入社してずっと頑張ってきて今の立ち位置に

いるのだから、辞めるなんてもったいない。そして、自分は、転職してきたばっかり

で、間に入ってくれた人を裏切るわけにもいかないから　またすぐに転職なんて

出来ないと言い、同じところに通っていいものならそれがいいと言った。

そして、それは、自分たちで決められるものでもないだろうから、とりあえず、

直属の上司に相談しようと言った。

そうだねと、倫子は素直にうなづいた。

そして、はたと気づいた。ちょっと待って。上司に相談するということは、

結婚を前提にということになってしまう。

ということは、プロポーズの返事をしないままに、結婚するということに

なってしまうではないか。いやいや、まだ町田と結婚すると決めたわけでもないのに

上司に相談できるわけがない。町田にそれを言ったら、あーそうだねと言い笑った。

いやいや、笑って済ませることではない。どうしたらいいのか倫子は全くわからなくなった。