2015年09月04日
「足る」の食生活
今住んでいるアパートは独り暮らし用なので、キッチンはおままごとみたいな造りで、なんとクローゼットの中に収納されています。
それもあり、短期間の生活であまり調味料を増やせないということもあって、料理らしい料理はしていません。缶詰や瓶詰の種類が豊富で安いので、それに野菜サラダやスープを足しています。
ソーセージやハム、ザワークラウトなどの酢漬け野菜、魚や豆料理の缶詰。寒い国だからか、ドイツは保存食の文化がすごいです。そういう食品が安く手に入るので、料理しなくても充分豊かな食生活ができます。スーパーに並んでいる缶詰を端から順番に食べるだけで、どれくらいかかるかなぁという感じです。缶詰をストックしておけば、日曜日にスーパーが閉まっていても安心ですしね。
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ドイツでは伝統的に、昼食に一番たくさん食べて、夕食は軽く済ませる習慣があるみたいです。しかも、夕食は火を使わない料理、冷たい料理と言われる食事をするとか。パンとかチーズとかですね。
これはある意味、理にかなってるんじゃないかと思いました。一日の仕事を終えてから料理して、片付けて、って大変ですもんね。ここに住んでいると、日本人は家庭料理に多くを求めすぎなんじゃないか、って思えてきます。
そこでまた、労働環境の話ですが、日本で搾取されているのは労働者のみならず、働く女性もそうなんじゃないかと思えてきました。子どものときから良妻賢母像をすりこまれ、共働きでもなぜか家事担当は女性で、家事と仕事の両立を迫られる。
本気で女性を働き手としてカウントするならば、家事をしなくてもいい社会システムがとっくに確立されててもおかしくないんじゃないかと。洗濯や掃除はプロにまかせ、食事も、ドイツみたいに買ってきたもので充分だったり、タイみたいに安くておいしいおかずを売っている屋台があちこちにあるような、そんな社会。
個々の家庭で家政婦さんを雇うのは無理だけど、ホテルのルームクリーニングみたいに、業者が周回して洗濯や掃除のサービスを例えば月単位の契約で安く提供できるシステムとか、絶対に可能と思うんだけどなぁ。そこにまた、雇用が生まれるしね。
もう、料理は、たとえば手芸みたいに、やりたい人が趣味でやるだけ、みたいな社会も面白いよね。
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