2020年06月02日
すべらないはなし6(けんじさん)
私が新卒の時の話です。
当時「けんじさん」という上司がいて見た目は大友康平のようなちょっとワイルド系ですが、いつもニコニコしている愛想の良い方でした。
もう一つ特徴があって、いつもワイシャツからハデハデなTシャツのバックプリントが透けて見えていました。そもそも社会人だし、管理職なんだからプリント付のTシャツなんか着てくるなよとみんな思いながらも、愛想の良いけんじさんのチャームポイントだと思い誰もツッコミませんでした。
ある日、会社の飲み会があり二次会が終わった頃に男性陣だけになりました。
みんなで女の子がいる店に行こうということで、夜の街に行きました。
ほろ酔いで歩いているけんじさんが、通行人にぶつかり、いつものよう愛想良く「すいません」と謝りましたが、ふと相手を見るとイカついチンピラ風の人でした。
「おい、詫び入れろよ」とドスの効いた声で言ってきます。けんじさんは何度も「すいません、すいません」と謝りますが、「そういうことじゃねーんだよ」と。私はきっと金銭を要求しているのだと思いました。けんじさんは意味を理解していないのか、土下座をして謝り始めました。
そのとき、背中のバックプリントをみた相手が「お前、サラリーマンのくせにガラTなんか着てるの?だせぇーよ。」と、誰も触れなかったことに触れました。
その瞬間、けんじさんが立ち上がり「あん?」と言いながら、北斗の拳のようにワイシャツのボタンをバリバリと破り、ワイシャツを脱ぎすてました。
なんと、我々が思っていたTシャツのバックプリントは刺青だったのです。背中一面の龍の刺青を見て相手は青ざめました。
けんじさんはどうやら組長さんの息子だったようです。その日からみんなけんじさんを恐れるようになりました。
数ヶ月後に本社から役員が視察に来るという話があり、絶対にけんじさんの背中が役員に突っ込まれるとみんな恐れました。
なんと、その日は男性従業員はみんなバックプリントのTシャツを着て、けんじさんをカモフラージュしました。
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当時「けんじさん」という上司がいて見た目は大友康平のようなちょっとワイルド系ですが、いつもニコニコしている愛想の良い方でした。
もう一つ特徴があって、いつもワイシャツからハデハデなTシャツのバックプリントが透けて見えていました。そもそも社会人だし、管理職なんだからプリント付のTシャツなんか着てくるなよとみんな思いながらも、愛想の良いけんじさんのチャームポイントだと思い誰もツッコミませんでした。
ある日、会社の飲み会があり二次会が終わった頃に男性陣だけになりました。
みんなで女の子がいる店に行こうということで、夜の街に行きました。
ほろ酔いで歩いているけんじさんが、通行人にぶつかり、いつものよう愛想良く「すいません」と謝りましたが、ふと相手を見るとイカついチンピラ風の人でした。
「おい、詫び入れろよ」とドスの効いた声で言ってきます。けんじさんは何度も「すいません、すいません」と謝りますが、「そういうことじゃねーんだよ」と。私はきっと金銭を要求しているのだと思いました。けんじさんは意味を理解していないのか、土下座をして謝り始めました。
そのとき、背中のバックプリントをみた相手が「お前、サラリーマンのくせにガラTなんか着てるの?だせぇーよ。」と、誰も触れなかったことに触れました。
その瞬間、けんじさんが立ち上がり「あん?」と言いながら、北斗の拳のようにワイシャツのボタンをバリバリと破り、ワイシャツを脱ぎすてました。
なんと、我々が思っていたTシャツのバックプリントは刺青だったのです。背中一面の龍の刺青を見て相手は青ざめました。
けんじさんはどうやら組長さんの息子だったようです。その日からみんなけんじさんを恐れるようになりました。
数ヶ月後に本社から役員が視察に来るという話があり、絶対にけんじさんの背中が役員に突っ込まれるとみんな恐れました。
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