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EVE2(旧ベンタ)
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2023年09月03日

トヨタ自動車システム障害 〜運営管理〜


 こんにちは!
 EVE2です。
生産管理.jpg
 トヨタ自動車において、システム障害により、国内の全14工場・28ラインで生産を停止しました。この障害は、2023年8月29日午前4時ごろから生産の指示をするシステムに発生し、部品の発注ができなくなりました。
 この原因は現時点不明で、かつ、サイバー攻撃ではない
とコメントを残しています。
 世界で五指に入る自動車会社でいったい何があったのでしょうか?テレビのコメンテーターも言っていましたが、原因が分かっていないのに、稼働するようになったから生産を開始するのはおかしい気がします。ただ、以前ブレーキメーカーのシステムに携わったことがありましたが、自動車会社の納品において、1時間遅れただけで、数十万の違約金を払わなければならないという話をされていました。今回は、自責なのですが、ラインを止めるということはそのぐらいのインパクトがあるということでしょう?
 以上の障害が発生したトヨタの生産方式は、中小企業診断士の試験で出題されます。どんな、生産方式だったのか確認していきましょう?

[かんばん方式]
 生産方式には、プルシステムと、プッシュシステムがあります。

 トヨタ生産方式、かんばん方式は、プルシステムの生産方式で、下流の作業工程から上流の作業工程に原材料の調達や作業準備、作業開始のタイミングを通知するシステムです。このシステム方式では、後工程が部品を使うことをトリガーとして生産指示を行うため、プルシステムと呼ばれています。
 作業を知らせるタイミングで使用される情報手段として、かんばんが用いられ、同かんばんには、生産指示かんばん引き取りかんばん、そして特殊かんばんを用います。
 生産指示かんばんは、作業を指示するかんばんで、工程内かんばん信号かんばんに分類されます。工程内かんばんは、工程内の仕掛けに用い、工程に引き取られた量を引き取られた順序で後補充生産するために使うかんばんです。信号かんばんは、ロット生産工程の仕掛けに用い、一定量になった段階でかんばんが外れロット生産指示となり、在庫が無くなるタイミングと生産が完了するリードタイムを見比べながら仕掛けを行います。
 そして、引き取りかんばんは運搬を表し、外注部品引き取りかんばんと、工程間引き取りかんばんがあります。外注部品引き取りかんばんは、外注先を前工程とし、かんばんが外れた分だけ外注先が納入するために使うかんばんです。工程間引き取りかんばんは、社内で後工程が前工程から必要なものを必要な時に必要な量だけ引き取るために使うかんばんです。
 最後に特殊かんばんには、臨時かんばん先行かんばんプールかんばんなどがあります。工程間に直差等がある場合やあらかじめ計画的につくりだめする場合など特殊な場合に用いられ、かんばんが何度も回転することは無く発行後回収されます。

 このような生産方式なので、在庫は基本持つことがなく、使いたいときに届けてもらうため、Just in Time方式と呼ばれています。

 中小企業診断士をめざすなら、最低限、生産指示かんばん引取かんばん、そして、Just in Timeというキーワードぐらいは知らないといけないようです。

 余談的に、プッシュ型の生産管理について解説すると、計画主導型の生産管理方式で、管理部門が策定した生産計画に基づき、各工程が生産して後工程に部品を引き渡す(プッシュ)生産管理方式です。

[自働化]
 かんばん方式以外のキーワードに、自働化があります。
 自働化とは、機械が自動的に作業を行い、異常があれば停止することで品質を保つ考え方です。この自働化とは、単純な機械化(自動化)と区別して、「人間の知恵を付与することで、不良品を生産しない」仕組みのことを指します。そのため、自働化のドウには、ニンベンが付いていることに注意しなければなりません。2次で出題されるかどうか不明ですが、筆記試験で、ニンベンがつかない、自動化と書いたら減点、もしかしたら、点数がもらえないかもしれません。
 そして、この自働化を支える技術として、「あんどん」があります。その他にも重要な機器はあると思うのですが、中小企業診断士の試験には、この「あんどん」が出題されています。

[あとがき]
 トヨタ生産管理システムにおいて、自働化が重要であり、その自働化にはシステムが不可欠だと言うことが分かりました。
 現在、原因不明のまま稼働しているようですが、早く原因を突き止め、安心して生産ができる体制になることを期待しています。

 今日はこの辺で!

 では、また!

■トヨタ自動車12工場が生産再開、全停止の異常事態収束へ 今後は障害の原因究明が課題(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/general/news/202308300000245.html

■PUSH型とPULL型生産システム(ASPRGVA)
https://www.asprova.jp/column/a0/productioncontrol-push/

■トヨタ生産方式:かんばん方式とは〜導入と進め方・事例
https://www.consultsourcing.jp/3782

■運営管理 〜H28-3 生産管理方式(2)プッシュ型/プル型管理方式〜(資格とるなら.tokyo)
https://shikakutorunara.tokyo/2019/05/15/post-525/

■トヨタ生産方式(TPS)の基本原理
https://monorevo.jp/basic/tps_principles/

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