2018年12月14日
一色 誠『中二病でも恋がしたい!』
「ようよう、わり。シャーペンの芯めぐんでくんない?」(一色誠
手で手刀を作る。
「ああ、いいよ」(とがし
「お前、どこの中学?」(一色
「菱山中。」(富樫
「へえー随分遠くから来てんだな。」(一色
「だから、同じ中学のやつとか一人もいなくてさ。」(富樫
富樫はシャー芯を渡す。
「あ、サンキュ。俺もあんまり知り合いいないんだ。とりあえず、よろしくな。オレ、一色誠!」(一色
自らを親指で指さす。
「お、俺は富樫勇太。」(富樫
そうそう、この普通の感じだよ。高校デビュー万歳!(富樫
「でさ、お前はどう思う?このクラスの女子」(一色
一色は富樫に顔を近づかせ、耳元でそうつぶやく。
「え、女子?」(富樫
「かなり美人ぞろいだと思わないか?」(一色
「ああ、あ」(富樫
「俺は悪くないと思うんだが。」(一色
「ああ、まだよくわからないけど。あ、」(富樫
「お」(一色
富樫と一色は丹生谷に視線が止まる。
同じクラスなのか(富樫
「お目が高いな。丹生谷が気になるのか?」(一色
「丹生谷?」(富樫
「ああ。丹生谷森夏。今んとこ俺の中では暫定一位だね」(一色
はあ、これって運命の赤い糸!(富樫
富樫は丹生谷を見て少し顔を朱色に染める。
「ん?」(富樫
富樫がそばに人影を感じ上を見やると、昨日上の階から降りてきた少女が見下ろしている。
「あ」(富樫
「やっと巡り合えたというのか。うっ!目が!目が共鳴している!うううっーー」(六花
「知り合いか?」(一色
「あ、いやあ、知らんっ」(富樫
「あなたを見つけるために幾星霜の時を経て、ここに来た」(六花
「なんか告ってるぞ!うらやましい〜!」(一色
どて、コケるリアクションをする富樫。
「あ、いや、そういうんじゃないだろこれ。」(富樫
そう、これは、ちゅーちゅー、中二病だああーー!(富樫
「ううう、目が!目がああああああ!」(六花
六花は通路にしゃがみこむ。
「目が・・・・・」(六花
六花は富樫を泣き目になりながら見つめている。
「え、え、オレ?」(富樫
「「「うんうん」」」(生徒たち
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