2018年12月11日
石田さんちナレーター(石田さんち)
・キョンや折木、心で語る内向タイプには、使える。
・キャラ自身が自分の説明の為にも使える。
【チェリーボーイの意味は皆さん調べてくださいね】
[ ウイッグと呼ばれる練習用のマネキンを使った授業では、家で見せるダラダラした様子など少しもうかがえません。
お父ちゃんもお母ちゃんも若かりし頃は、共に美容師。そのDNAを受け継いだのか腕は悪くなさそうだ。
先生がチェックするのは、クラスメイトのウイッグ。先生、がっくりです。]
【続いて隼司君のウイッグ。先生頷く。カットした髪の長さがちゃんとそろっているか、先生は入念に確かめていました。】
【しかしながら美容師にはカラーリングの薬品などに関する専門知識も必要です。でも・・・・これがだめなんだな。
(寝てるよ・・・・)ぼそっと起こされる。長ーいカタカナと感じを見ると、たちまち睡魔に襲われるようです。】
【見違えるように生き生きするのは、地元の友人たちと遊ぶとき。はは〜。カラオケね。】
【友人たちはみんな就職してるんです。たまの息抜きならいいけど、喉ばっかり鍛えても国家試験には受からないぞ。】
【石田さんちの映像遺産には、隼司君の成長記録が収められています。ごらんください。19年前の隼司君。
でも可愛かったのはこのころだけ。この後、もう〜とんでもないことになっちゃうんです。
美容師を目指して、なぜか歌に磨きをかける隼司君。はじめておじゃましたころはまだ一歳。
おねしょもしょっちゅうでした。はじめは人一倍の恥ずかしがり。でも人間は環境によってつくられるもの。
末っ子はお兄ちゃんたちのおもちゃでした。いつまでもやられっぱなしではいられません。あっという間に口の悪さも身につけちゃいました。】
【そして小学校の入学式。石田家にとって隼司君は、すべてにおけるラストバッターでした。ラスト、と言えば・・・】
【夏休みの宿題を見る芽衣子さんはそれはもう厳しかったもんです。
口パクでカメラに向かって、悪口を言っている身体動作を行う隼司。
ゴン!その衝撃と共に隼司の頭に衝撃が走る。】
【長男孝之の結婚式では孝之くんたっての望みでリングボーイを務めました。隼司くんは大任を果たしましたが、結婚指輪は左手ですよ。左手。】
【成績は下降の一途を辿り、数学のテストは16点。名前くらいちゃんと書けって。石田となぐり書きで書かれている。】
【反抗期に突入した高校時代。夜遊びが目立つようになりました。この前日取材班が引き上げたのは、深夜12時すぎ。】
【隼司君の指名と言われれば距離を詰める絶好のチャンス。今井ディレクター少なからず興奮していました。】
【反抗期は、子供たちの中で隼司君が一番、ヘビーだったかもしれません。】
【はっきり言って手の付けられない時期があったんです。流石のおかあちゃんも匙をなげるんじゃないかと思いました。
ところが夜遊びに現を抜かす隼司君の帰りをいつものように街づつけたんです。
それを優しさと言っていいのかどうか。】
【四年前のお母ちゃん、じっと耐えていたんです。息子を信じていたんです。
事情を察して石田家にやってきたのは長男孝之くん。一人娘のほのかちゃんと妻洋子さん。】
【忙しいお父ちゃんに代わって、隼司君の本音を聞いてやろう。兄貴の面倒見のよさは健在でした。】
【孝之君の妻が小料理をもってきたが、妻の洋子さんを強くにらみつける。】
【弟思いの孝之君さえ、今一つつかみきれない隼司君の胸の内。最後の子育てにこれほど手をやくなんてね〜】
【大抵のことは時が解決すると申します。嵐のような隼司君の反抗期は過ぎ去りました。弟の変貌ぶりに孝之君もびっくり。兄貴としては一安心です。でも美容師になるには、まだまだ試練が控えていました。】
【愛犬のアリーもお母ちゃんの心労が消えたことを喜んでいます。】
【お母ちゃんの苦労もあと一息、ところが神様はいじわるだったんです。】
【もはや石田家の家族同然となった今井ディレクター。お母ちゃんのお使いで、4男ちひろくんのもとへ。】
【製鉄所に就職して、一人暮らしも九年目です。】
【もうストック二まで一杯じゃないか。冷蔵庫の中に不思議なキャラがうかがえます。】
【みなさん、お正月早々、こんなお見苦しい場面をお許しください。これも人間を見つめようとする今井ディレクターの狙いなんです。】
【勤め先の製鉄所までは、車で十分。早番もあれば、夜勤もありますが、職場ではそろそろベテランの域。日本の生産業を支える頼もしい人材が、埃だらけの部屋で暮らしてるなんて、ちょっと悲しいかも。】
【「悩み?・・・・・悩みねえ・・・」
間が長いねえ。】
【「行く目的ができるようなところがありゃいいんだけどね。あれ?なんか新しい建物ができてるんじゃね?って見てみると老人ホームだったりするし。」やっぱり彼女は無理か。】
【なんだかぐっと引き締まった顔。すでに髪形もばっちり整っていました。面接に備えて新しいジャケットも用意していたんです。】
【おおー富江。この日は実技試験も予定されています。】
【常総市がすさまじい豪雨に襲われるまで、あとひと月半。家族が家を追われることになるなんて。向かったのは佐々木上原じゃありませんよ。】
【家から二時間半かけてたどり着いたのは、都内にある王手美容室チェーン。試験は五時間に及びました。】
【子育てもそろそろ終わろうかというお母ちゃんには、新たな苦労があったんです。82歳になる美佐子おばあちゃんの介護。】
【五年前アルツハイマー型認知症と診断され、症状が進んでいました。介護は泊まり込み。寝かしつけてもすぐ起き上がり、家じゅうを徘徊。夜中に鬼怒川べりにでも迷い込んだら。っと気が気ではなかったんです。】
【去年、八月の終わり、常総市の鬼怒川河川敷は、夏祭りでにぎわっていました。一家は恒例の花火見物。】
【鬼怒川のすぐ近くにクラス美佐子おばあちゃんの家に集まるのが夏の楽しみだったんです。空高くはじける大輪の花に見とれた夜からわずか二週間足らずのことでした。】
【退職まで三週間を切ったというのにお父ちゃん、会社どころではありません。】
【19年前。取材を始めて間もないころのお父ちゃん。家を買って八年目でした。住宅ローンに教育費。そりゃあもう懸命に働いてましたね。
コンピューターに背を向けて定規とボールペンの日々がありました。だが世の通性には逆らえず、ついにキーボードと格闘。外資系化粧品会社の営業マンとして、日本中を飛び回り、何日も家に帰れないことがざらでした。
そんな出張先であの名言が生まれたんです。
「パンツは表と裏、二日間履いて、頑張るんですよ!臭いときはコロン振って頑張るんですよ!」
給料日には現金を手渡し。やりくり上手のお母ちゃんが支払先を振り分けると、手元に残るのはいつもぎりぎりでした。だけど夫婦はいつも笑顔。苦労した分未来はきっと明るいと信じて。
内助の功も手伝って、猛烈社員は営業本部長へ。異例の出世を果たしたのです。なぜここにきて・・・。家が片付くにつれ、悔しさが増してきます。】
【お父ちゃんの苛立ちはもう限界を超えています。
やり場のない怒りをぶつける先は、お母ちゃんしかありませんでした。】
【深酒のお父ちゃんは苛立ちをお母ちゃんにぶつけるしかありませんでした。】
【お母ちゃんじっと黙って聞いていた。反論すれば逆効果だと知っています。】
【そう言うと立ち上がり、怒りが身体からほどばしっている。飛び出したのは今井ディレクター。】
【智広君の言う通り。とっとと眠って、酔いを醒まさなきゃ。】
【修繕費用はざっと見積もっただけでも600万以上。お父ちゃん、なんとかしてこの家を守り抜く覚悟です。
六年前の石田さんちスペシャルでも言いましたけど、もう一度、そうだ禍福は糾える縄の如し。おっと、忘れるところでしたが、末っ子隼司君は美容師の就職試験に見事合格。残るは国家試験です。隼司君に肩入れする編集の宮古さん顔のアップが長めじゃない?美佐子おばあちゃんを早く呼び戻せるように、お母ちゃんは一生懸命。撮影の中林カメラマンも素敵なカットを撮り逃しません。そして今井ディレクターが自分のカメラで追いかけるのは、再就職に奔走するお父ちゃんの姿です。
大家族石田さんちの再出発。取材班も気持ちを引き締めて、まだまだ密着だ!】
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【人はなんのために働くのか。製鉄マン石田智広は30歳になった。
「ただいま」
日本のインフラを下支えして十二年、生き方に疑問などもったことはない。深夜、直帰して料理にかかる。
「サバ」
ノルウェー産は侮れない。
「うまいよね 塩サバとか」
好物の筑前煮が値引きだった。就職と同時に一人暮らし。九人兄弟の四男は痛いところを突く。
「大家族を見ている人なんてねドキュメンタリーなんか期待してないよね家族ゲンカとかね、アクシデント、バイオレンスに期待してるんだろうね。だけどあれだね、大家族モノの企画の中で全員、成人した大家族なんて撮ったことないね
それはそれでまた新鮮味があるよね。すっげ登場人物全員おっさんの大家族theおっさんみたいなね。」】
【一年間のご無沙汰でした。ご存知石田さんちのおっさんたち。じゃなくて大家族。取材を重ねた歳月は実に21年。久々におそろいの入浴シーンです。こちらはのちの製鉄マン。あれは三年前〜っと、情感を込めて歌ったのは千秋直美さん。でも21年前石田家は情緒も減ったくれもない戦場でした。末っ子隼司君はf1のトレーナーでカメラに激突だ。はれて美容師となった今、自分の仕事について何やら悩んでいる様子。】
【ゲームに没頭するとなぜか手の臭いをかぐ癖があったのは、五男モトキくんです。器用な手先は趣味の料理に生かされていました。励んでいたのはピザの生地作り?】
【今週の日テレは学びウィーク。イタリアン生まれのピッツァはアメリカでカジュアルなピザに変貌を遂げたとか。学ばせてもらいました。次女芽衣子さんと言えば・・・。第二回から何度も繰り返し放送されてきたヨーグルト事件が有名です。
市役所に勤めて早14年目。毎朝田園風景の中を通勤する姿はさわやかですね〜。兄弟でただひとり。今も実家に暮らす芽衣子さん。動物が大好きな35歳。】
【そして六男ゆうじくん。キャリア五年で一人前の美容師になったというのにまさかまさかの辞める宣言。この決断が一家に波紋を呼びました。お母ちゃんの千恵子さんワンちゃんの散歩が日課でした。愛犬アリーも石田家にやってきて16年。すっかりおばあちゃんです。避けることのできない現実が近づいていました。それぞれに揺れる家族。】
【動き出したのは長男の孝之君です。計画したのは家族旅行。】
【みんないい歳になりました。ひょっとするとこれが石田さんちにとってこれが最後の家族旅行なのかも。
温泉をまんきつしたその夜に・・・。】
【去年夏。茨城県 常総市。実の母を介護しているお母ちゃんを訪ねてみると、なんだか変だ。愛犬アリーが見当たりません。お邪魔します。右を向いても左を向いても高齢化。変わらないのはご夫婦の関係だけか。】
【ディレクターへの愚痴はいわば、間接フリーキック。家を守るお父ちゃんに直接文句を言うことはめったにありません。ある意味これも円満の秘訣。長男の孝之君と愛娘ほのかちゃんがやってきたのは、一緒に花火大会を楽しむためでした。】
【まるで入れ替わるようにお父ちゃん。会話がないのも円満の秘訣か。】
【こちらもやっぱり間接フリーキックです。】
【花火大会の見物は美佐子おばあちゃんの家で。介護のためにお母ちゃんはここに住みこんでいます。】
【音もなく現れたのは末っ子の隼司君です。さっすがにおいだけでわかっちゃうんだ。わざわざ駆け付けた隼司君。。実は美容師二年目にして、仕事の悩みを抱えていました。末っ子の悩みについては孝之君も気にかけていた様子。やめるとかやめないとか、聞き捨てならないやり取りです。美容師を続けることへの迷いは以前から口にしていました。やはりちゃんと聞いておかなければ。】
【ギャグはここまで。事態は深刻そうです。】
【仕事を止めたいと言い出した隼司君。これは一大事とアパートを訪ねました。
あ?懐かしいフルーツ柄の派手なパンツ。しみじみ見上げる先には、「自分に必要な金は自分の働きの中で恵まれるものである」いったいどんな人のためのカレンダーだ?】
【社会人二年生。共感する若者は多いかも。私たちは覚えています。隼司君が実家を出たあの日のこと。
危ぶまれていた美容師試験に合格し、東京に向かう隼司君に音雄ちゃんが渡した手紙。そこには忍の一字がありました。】
【耐えてしのべと教えるのが親の常なら、自由に生きようと奮い立つのは子供の常。ふたつの思いは線路のようにどこまでも交わることはないのでしょうか。
働き始めた隼司君。意外なくらい一生懸命でした。たちまちシャンプーの使命まで入るようになったのに。】
【成人した息子にどうとしたアドバイスは無用。荒波は太平洋に任せて、お父ちゃんの2018年が開けました。ところがなぜか六男のゆうじ君も一緒。】
【寒風吹きすさぶ信念の海辺に、たまたまやってくる者はおりません。実はゆうじくん決意を伝えに来たのです。川崎の美容室に勤めて五年。もう一人前になりました。それなのに、さらりと口にしてしまった言葉に仰天してしてしまったのです。
「美容師をやめる、ほかでやるんじゃなくて 美容師自体をやめる」ショックでした。】
【当時ちびっこたちの髪をカットしていたのは、もっぱら元美容師のお父ちゃん。二十代の半ばに化粧品会社に転職しました。ゆうじ君や隼司君も美容師を目指したのも、わかるような気がします。
高校入学の朝は、ちょっぴり緊張気味だったゆうじ君も、半年後には、そりかえったハンドルを移す反抗期の心。
はっきり言って荒れてました。お母ちゃんも苦労したんだから。】
【いったいあれはなんだったの?と目を疑ったのは、4年後でした。美容室に就職し、開店三時間前に出勤し、マネキン相手にカットの練習。新人は社内の試験に合格しないと、お客さんの髪を切ることができません。ゆうじ君一心不乱でした。
教わったことをイラスト付きでノートに?世界を敵に回して切れまくっていた男の子の面影は、もうどこにもありませんでした。】
【話を五分前の初日の出の朝に戻しましょう。周囲からも評価されていたゆうじくんが、なぜ美容師をやめると決めちゃったんでしょう。正月早々お父ちゃんへの報告です。】
【確かにお二人は美容学校で知り合い結ばれました。でも、お父ちゃんの勤務先は美容師と縁が深い化粧品会社。営業マンになったんです。取材がスタートしたころは四十代のはたらきざかり。日本の高度経済成長を支えた
猛烈社員を思わせるエネルギーで、全国の美容室を飛び回っていました。帰りはいつも深夜でした。
「今日ね、10・・・12時半すぎるんで、うん、あとで電話するから、うんあの・・・迎えにこいって言って電話するかもしれないから。っつって。寝るなよって言っておいてね。営業は美容師が閉店してからが勝負。新商品の説明は誰が聞いてもわかりやすく、営業成績は社内でトップクラスだったんです。】
【かたやお母ちゃんと言えば、七男二女の子育てに全力投球。そのうえこう見えても、家計のやりくりに四苦八苦していたんです。】
【ひたすら家を守り、子供たちを守ってきたお母ちゃん、石田家の大黒柱として働き続けたお父ちゃん、営業本部長まで上り詰めてめでたく定年を迎えたのは三年前です。その後、第二の人生を探すべくハローワークにも行きました。】
【美容学校の校長先生 美容業界は不滅だと確信しているんですね。】
【人間でいう80歳のおばあちゃんです。】
【とんでもない。こんな大家族に囲まれてアリーは幸せだったに違いありません。おうちだってつくってもらえましたしね。」
しぶしぶ散歩に出かけても。その声を聴けば一目散。やっぱりおかあちゃんが一番なんだ。今にして思えば、お母ちゃんの10番目の子供だったんです。反抗期もない。ケンカもしない。いつだっておかあちゃんの味方。撮りためてきた映像の中にはこんなシーンがたくさんあります。お母ちゃんが散歩に付き合えないときは、末っ子が代わりを引き受けていました。なんだかとげとげしかった高校生の隼司君。アリーにだけは優しかったな。】
【番組の構成に悩んだときは、私たちもよくアリーに助けられたものです。
だめかもしれない。お母ちゃんからの連絡は日曜の朝でした。慌てて駆け付けた今井ディレクター。でも間に合わなかった。】
【痙攣が止まらなくなり病院に連れて行ったそうです。悲しいことにもうなす術はなかったとか。次女の芽衣子さんも来てくれました。】
【ふたまわり近く小さくなったかのようなその体。やさしく触れる芽衣子さんの手には感謝の思いが込められたはずです。翌日はささやかなお葬式。いまいち愛称がよくなかった製鉄マンのちひろくんも、仕事を休んで参列です。】
【彼女もいない智広なら、旅費も助けてくれる余裕もあるだろう。孝之君はそう踏んでます。】
【ところで美容師を止めると誓った六男のゆうじ君この日が最後の出勤です。五年間精一杯働いた。心残りはなさそうだ。
「最後なんでまあ気持ちいい仕事がみんなでできればなあと思いますのでよろしくお願いします。以上です。」
その店に向かっていたのは人生に踏み迷う末っ子隼司君。兄弟の麗しい思いやりを見ちゃいました。】
【美容師生活最後の日。どういうわけかゆうじ君は弟の隼司君を店に呼んでいました。】
【最近ずっと弟の髪をカットしてきた兄貴。これが最後という理由だけではなさそうです。】
【なるほど、兄貴はどことなく弟のこれからを気にかけていたんだ。やがて石田家の人気キャラならではの話題に。】
【ゆうじ君が思い出すのは兄弟げんか。11年前の映像です。ふたりは中三と小6でした。こんなケンカが日常茶飯事だったんです。石田さんちのファンにはおなじみ、芽衣子さんのヨーグルト事件に続き、隼司君のだったらフライパン事件。】
【この時期に三歳の年の差は圧倒的です。兄貴は余裕癪癪でちょっかいを出し続けました。】
【大家族ならではのバイオレンスを見てきた私たちにとっては、ふたりが兄弟げんかを懐かしむ日が来るなんて、感無量でした。だってお母ちゃんの偉大さを口にするんだもの。】
【美容師をやめて何をするかまだ決めていない隼司君。でもゆうじ君にはもう新たな仕事が待っています。】
【兄貴の助言は役に立ったかな。】
【自分の可能性を試したい。ゆうじ君たしかお父ちゃんにそう言ってました。今度の職場は横浜にある百貨店の中。
ユニフォームの背中には・・・】
【選んだ仕事はヘアードライアーの販売員。なるほど、これなら美容師経験が役に立つかも。今日は初出勤。感心したのはしきりにメモをとる姿です。五年前とおんなじだ。】
【さらに驚かされたのは接客の様子。美容師経験から学んだ、流れるような話術は販売員の頼もしいスキルになっていました。】
【どうやらかなり勉強もした様子。ブローは当然お手の物です。いろんな意味でキャリアが生かされました。】
【好天に恵まれた家族旅行の朝。美佐子おばあちゃんの家には前日から隼司君が止まりに来ていました。】
【そういえば隼司君は筋金入りの朝寝坊。取材は人海戦術。先代澤本ディレクターも出動です。】
【そのころお父ちゃんは最寄り駅に向かっていました。家族旅行の集合場所は、東京駅。一番乗りは幹事を務める孝之君一家でした。続いてお父ちゃんとちひろくん】
【美容師をやめる決断したのはいいけれど、身の振り方をまだ決めかねている隼司君。お父ちゃんにはそんな生き方はやっぱり理解できません。】
【転職したゆうじ君を引き合いに出して、奮起を促します。】
【転職したいけど なにをやっていいかわからない。そんな若者はきっとたくさんいるはずです。】
・キャラ自身が自分の説明の為にも使える。
【チェリーボーイの意味は皆さん調べてくださいね】
[ ウイッグと呼ばれる練習用のマネキンを使った授業では、家で見せるダラダラした様子など少しもうかがえません。
お父ちゃんもお母ちゃんも若かりし頃は、共に美容師。そのDNAを受け継いだのか腕は悪くなさそうだ。
先生がチェックするのは、クラスメイトのウイッグ。先生、がっくりです。]
【続いて隼司君のウイッグ。先生頷く。カットした髪の長さがちゃんとそろっているか、先生は入念に確かめていました。】
【しかしながら美容師にはカラーリングの薬品などに関する専門知識も必要です。でも・・・・これがだめなんだな。
(寝てるよ・・・・)ぼそっと起こされる。長ーいカタカナと感じを見ると、たちまち睡魔に襲われるようです。】
【見違えるように生き生きするのは、地元の友人たちと遊ぶとき。はは〜。カラオケね。】
【友人たちはみんな就職してるんです。たまの息抜きならいいけど、喉ばっかり鍛えても国家試験には受からないぞ。】
【石田さんちの映像遺産には、隼司君の成長記録が収められています。ごらんください。19年前の隼司君。
でも可愛かったのはこのころだけ。この後、もう〜とんでもないことになっちゃうんです。
美容師を目指して、なぜか歌に磨きをかける隼司君。はじめておじゃましたころはまだ一歳。
おねしょもしょっちゅうでした。はじめは人一倍の恥ずかしがり。でも人間は環境によってつくられるもの。
末っ子はお兄ちゃんたちのおもちゃでした。いつまでもやられっぱなしではいられません。あっという間に口の悪さも身につけちゃいました。】
【そして小学校の入学式。石田家にとって隼司君は、すべてにおけるラストバッターでした。ラスト、と言えば・・・】
【夏休みの宿題を見る芽衣子さんはそれはもう厳しかったもんです。
口パクでカメラに向かって、悪口を言っている身体動作を行う隼司。
ゴン!その衝撃と共に隼司の頭に衝撃が走る。】
【長男孝之の結婚式では孝之くんたっての望みでリングボーイを務めました。隼司くんは大任を果たしましたが、結婚指輪は左手ですよ。左手。】
【成績は下降の一途を辿り、数学のテストは16点。名前くらいちゃんと書けって。石田となぐり書きで書かれている。】
【反抗期に突入した高校時代。夜遊びが目立つようになりました。この前日取材班が引き上げたのは、深夜12時すぎ。】
【隼司君の指名と言われれば距離を詰める絶好のチャンス。今井ディレクター少なからず興奮していました。】
【反抗期は、子供たちの中で隼司君が一番、ヘビーだったかもしれません。】
【はっきり言って手の付けられない時期があったんです。流石のおかあちゃんも匙をなげるんじゃないかと思いました。
ところが夜遊びに現を抜かす隼司君の帰りをいつものように街づつけたんです。
それを優しさと言っていいのかどうか。】
【四年前のお母ちゃん、じっと耐えていたんです。息子を信じていたんです。
事情を察して石田家にやってきたのは長男孝之くん。一人娘のほのかちゃんと妻洋子さん。】
【忙しいお父ちゃんに代わって、隼司君の本音を聞いてやろう。兄貴の面倒見のよさは健在でした。】
【孝之君の妻が小料理をもってきたが、妻の洋子さんを強くにらみつける。】
【弟思いの孝之君さえ、今一つつかみきれない隼司君の胸の内。最後の子育てにこれほど手をやくなんてね〜】
【大抵のことは時が解決すると申します。嵐のような隼司君の反抗期は過ぎ去りました。弟の変貌ぶりに孝之君もびっくり。兄貴としては一安心です。でも美容師になるには、まだまだ試練が控えていました。】
【愛犬のアリーもお母ちゃんの心労が消えたことを喜んでいます。】
【お母ちゃんの苦労もあと一息、ところが神様はいじわるだったんです。】
【もはや石田家の家族同然となった今井ディレクター。お母ちゃんのお使いで、4男ちひろくんのもとへ。】
【製鉄所に就職して、一人暮らしも九年目です。】
【もうストック二まで一杯じゃないか。冷蔵庫の中に不思議なキャラがうかがえます。】
【みなさん、お正月早々、こんなお見苦しい場面をお許しください。これも人間を見つめようとする今井ディレクターの狙いなんです。】
【勤め先の製鉄所までは、車で十分。早番もあれば、夜勤もありますが、職場ではそろそろベテランの域。日本の生産業を支える頼もしい人材が、埃だらけの部屋で暮らしてるなんて、ちょっと悲しいかも。】
【「悩み?・・・・・悩みねえ・・・」
間が長いねえ。】
【「行く目的ができるようなところがありゃいいんだけどね。あれ?なんか新しい建物ができてるんじゃね?って見てみると老人ホームだったりするし。」やっぱり彼女は無理か。】
【なんだかぐっと引き締まった顔。すでに髪形もばっちり整っていました。面接に備えて新しいジャケットも用意していたんです。】
【おおー富江。この日は実技試験も予定されています。】
【常総市がすさまじい豪雨に襲われるまで、あとひと月半。家族が家を追われることになるなんて。向かったのは佐々木上原じゃありませんよ。】
【家から二時間半かけてたどり着いたのは、都内にある王手美容室チェーン。試験は五時間に及びました。】
【子育てもそろそろ終わろうかというお母ちゃんには、新たな苦労があったんです。82歳になる美佐子おばあちゃんの介護。】
【五年前アルツハイマー型認知症と診断され、症状が進んでいました。介護は泊まり込み。寝かしつけてもすぐ起き上がり、家じゅうを徘徊。夜中に鬼怒川べりにでも迷い込んだら。っと気が気ではなかったんです。】
【去年、八月の終わり、常総市の鬼怒川河川敷は、夏祭りでにぎわっていました。一家は恒例の花火見物。】
【鬼怒川のすぐ近くにクラス美佐子おばあちゃんの家に集まるのが夏の楽しみだったんです。空高くはじける大輪の花に見とれた夜からわずか二週間足らずのことでした。】
【退職まで三週間を切ったというのにお父ちゃん、会社どころではありません。】
【19年前。取材を始めて間もないころのお父ちゃん。家を買って八年目でした。住宅ローンに教育費。そりゃあもう懸命に働いてましたね。
コンピューターに背を向けて定規とボールペンの日々がありました。だが世の通性には逆らえず、ついにキーボードと格闘。外資系化粧品会社の営業マンとして、日本中を飛び回り、何日も家に帰れないことがざらでした。
そんな出張先であの名言が生まれたんです。
「パンツは表と裏、二日間履いて、頑張るんですよ!臭いときはコロン振って頑張るんですよ!」
給料日には現金を手渡し。やりくり上手のお母ちゃんが支払先を振り分けると、手元に残るのはいつもぎりぎりでした。だけど夫婦はいつも笑顔。苦労した分未来はきっと明るいと信じて。
内助の功も手伝って、猛烈社員は営業本部長へ。異例の出世を果たしたのです。なぜここにきて・・・。家が片付くにつれ、悔しさが増してきます。】
【お父ちゃんの苛立ちはもう限界を超えています。
やり場のない怒りをぶつける先は、お母ちゃんしかありませんでした。】
【深酒のお父ちゃんは苛立ちをお母ちゃんにぶつけるしかありませんでした。】
【お母ちゃんじっと黙って聞いていた。反論すれば逆効果だと知っています。】
【そう言うと立ち上がり、怒りが身体からほどばしっている。飛び出したのは今井ディレクター。】
【智広君の言う通り。とっとと眠って、酔いを醒まさなきゃ。】
【修繕費用はざっと見積もっただけでも600万以上。お父ちゃん、なんとかしてこの家を守り抜く覚悟です。
六年前の石田さんちスペシャルでも言いましたけど、もう一度、そうだ禍福は糾える縄の如し。おっと、忘れるところでしたが、末っ子隼司君は美容師の就職試験に見事合格。残るは国家試験です。隼司君に肩入れする編集の宮古さん顔のアップが長めじゃない?美佐子おばあちゃんを早く呼び戻せるように、お母ちゃんは一生懸命。撮影の中林カメラマンも素敵なカットを撮り逃しません。そして今井ディレクターが自分のカメラで追いかけるのは、再就職に奔走するお父ちゃんの姿です。
大家族石田さんちの再出発。取材班も気持ちを引き締めて、まだまだ密着だ!】
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【人はなんのために働くのか。製鉄マン石田智広は30歳になった。
「ただいま」
日本のインフラを下支えして十二年、生き方に疑問などもったことはない。深夜、直帰して料理にかかる。
「サバ」
ノルウェー産は侮れない。
「うまいよね 塩サバとか」
好物の筑前煮が値引きだった。就職と同時に一人暮らし。九人兄弟の四男は痛いところを突く。
「大家族を見ている人なんてねドキュメンタリーなんか期待してないよね家族ゲンカとかね、アクシデント、バイオレンスに期待してるんだろうね。だけどあれだね、大家族モノの企画の中で全員、成人した大家族なんて撮ったことないね
それはそれでまた新鮮味があるよね。すっげ登場人物全員おっさんの大家族theおっさんみたいなね。」】
【一年間のご無沙汰でした。ご存知石田さんちのおっさんたち。じゃなくて大家族。取材を重ねた歳月は実に21年。久々におそろいの入浴シーンです。こちらはのちの製鉄マン。あれは三年前〜っと、情感を込めて歌ったのは千秋直美さん。でも21年前石田家は情緒も減ったくれもない戦場でした。末っ子隼司君はf1のトレーナーでカメラに激突だ。はれて美容師となった今、自分の仕事について何やら悩んでいる様子。】
【ゲームに没頭するとなぜか手の臭いをかぐ癖があったのは、五男モトキくんです。器用な手先は趣味の料理に生かされていました。励んでいたのはピザの生地作り?】
【今週の日テレは学びウィーク。イタリアン生まれのピッツァはアメリカでカジュアルなピザに変貌を遂げたとか。学ばせてもらいました。次女芽衣子さんと言えば・・・。第二回から何度も繰り返し放送されてきたヨーグルト事件が有名です。
市役所に勤めて早14年目。毎朝田園風景の中を通勤する姿はさわやかですね〜。兄弟でただひとり。今も実家に暮らす芽衣子さん。動物が大好きな35歳。】
【そして六男ゆうじくん。キャリア五年で一人前の美容師になったというのにまさかまさかの辞める宣言。この決断が一家に波紋を呼びました。お母ちゃんの千恵子さんワンちゃんの散歩が日課でした。愛犬アリーも石田家にやってきて16年。すっかりおばあちゃんです。避けることのできない現実が近づいていました。それぞれに揺れる家族。】
【動き出したのは長男の孝之君です。計画したのは家族旅行。】
【みんないい歳になりました。ひょっとするとこれが石田さんちにとってこれが最後の家族旅行なのかも。
温泉をまんきつしたその夜に・・・。】
【去年夏。茨城県 常総市。実の母を介護しているお母ちゃんを訪ねてみると、なんだか変だ。愛犬アリーが見当たりません。お邪魔します。右を向いても左を向いても高齢化。変わらないのはご夫婦の関係だけか。】
【ディレクターへの愚痴はいわば、間接フリーキック。家を守るお父ちゃんに直接文句を言うことはめったにありません。ある意味これも円満の秘訣。長男の孝之君と愛娘ほのかちゃんがやってきたのは、一緒に花火大会を楽しむためでした。】
【まるで入れ替わるようにお父ちゃん。会話がないのも円満の秘訣か。】
【こちらもやっぱり間接フリーキックです。】
【花火大会の見物は美佐子おばあちゃんの家で。介護のためにお母ちゃんはここに住みこんでいます。】
【音もなく現れたのは末っ子の隼司君です。さっすがにおいだけでわかっちゃうんだ。わざわざ駆け付けた隼司君。。実は美容師二年目にして、仕事の悩みを抱えていました。末っ子の悩みについては孝之君も気にかけていた様子。やめるとかやめないとか、聞き捨てならないやり取りです。美容師を続けることへの迷いは以前から口にしていました。やはりちゃんと聞いておかなければ。】
【ギャグはここまで。事態は深刻そうです。】
【仕事を止めたいと言い出した隼司君。これは一大事とアパートを訪ねました。
あ?懐かしいフルーツ柄の派手なパンツ。しみじみ見上げる先には、「自分に必要な金は自分の働きの中で恵まれるものである」いったいどんな人のためのカレンダーだ?】
【社会人二年生。共感する若者は多いかも。私たちは覚えています。隼司君が実家を出たあの日のこと。
危ぶまれていた美容師試験に合格し、東京に向かう隼司君に音雄ちゃんが渡した手紙。そこには忍の一字がありました。】
【耐えてしのべと教えるのが親の常なら、自由に生きようと奮い立つのは子供の常。ふたつの思いは線路のようにどこまでも交わることはないのでしょうか。
働き始めた隼司君。意外なくらい一生懸命でした。たちまちシャンプーの使命まで入るようになったのに。】
【成人した息子にどうとしたアドバイスは無用。荒波は太平洋に任せて、お父ちゃんの2018年が開けました。ところがなぜか六男のゆうじ君も一緒。】
【寒風吹きすさぶ信念の海辺に、たまたまやってくる者はおりません。実はゆうじくん決意を伝えに来たのです。川崎の美容室に勤めて五年。もう一人前になりました。それなのに、さらりと口にしてしまった言葉に仰天してしてしまったのです。
「美容師をやめる、ほかでやるんじゃなくて 美容師自体をやめる」ショックでした。】
【当時ちびっこたちの髪をカットしていたのは、もっぱら元美容師のお父ちゃん。二十代の半ばに化粧品会社に転職しました。ゆうじ君や隼司君も美容師を目指したのも、わかるような気がします。
高校入学の朝は、ちょっぴり緊張気味だったゆうじ君も、半年後には、そりかえったハンドルを移す反抗期の心。
はっきり言って荒れてました。お母ちゃんも苦労したんだから。】
【いったいあれはなんだったの?と目を疑ったのは、4年後でした。美容室に就職し、開店三時間前に出勤し、マネキン相手にカットの練習。新人は社内の試験に合格しないと、お客さんの髪を切ることができません。ゆうじ君一心不乱でした。
教わったことをイラスト付きでノートに?世界を敵に回して切れまくっていた男の子の面影は、もうどこにもありませんでした。】
【話を五分前の初日の出の朝に戻しましょう。周囲からも評価されていたゆうじくんが、なぜ美容師をやめると決めちゃったんでしょう。正月早々お父ちゃんへの報告です。】
【確かにお二人は美容学校で知り合い結ばれました。でも、お父ちゃんの勤務先は美容師と縁が深い化粧品会社。営業マンになったんです。取材がスタートしたころは四十代のはたらきざかり。日本の高度経済成長を支えた
猛烈社員を思わせるエネルギーで、全国の美容室を飛び回っていました。帰りはいつも深夜でした。
「今日ね、10・・・12時半すぎるんで、うん、あとで電話するから、うんあの・・・迎えにこいって言って電話するかもしれないから。っつって。寝るなよって言っておいてね。営業は美容師が閉店してからが勝負。新商品の説明は誰が聞いてもわかりやすく、営業成績は社内でトップクラスだったんです。】
【かたやお母ちゃんと言えば、七男二女の子育てに全力投球。そのうえこう見えても、家計のやりくりに四苦八苦していたんです。】
【ひたすら家を守り、子供たちを守ってきたお母ちゃん、石田家の大黒柱として働き続けたお父ちゃん、営業本部長まで上り詰めてめでたく定年を迎えたのは三年前です。その後、第二の人生を探すべくハローワークにも行きました。】
【美容学校の校長先生 美容業界は不滅だと確信しているんですね。】
【人間でいう80歳のおばあちゃんです。】
【とんでもない。こんな大家族に囲まれてアリーは幸せだったに違いありません。おうちだってつくってもらえましたしね。」
しぶしぶ散歩に出かけても。その声を聴けば一目散。やっぱりおかあちゃんが一番なんだ。今にして思えば、お母ちゃんの10番目の子供だったんです。反抗期もない。ケンカもしない。いつだっておかあちゃんの味方。撮りためてきた映像の中にはこんなシーンがたくさんあります。お母ちゃんが散歩に付き合えないときは、末っ子が代わりを引き受けていました。なんだかとげとげしかった高校生の隼司君。アリーにだけは優しかったな。】
【番組の構成に悩んだときは、私たちもよくアリーに助けられたものです。
だめかもしれない。お母ちゃんからの連絡は日曜の朝でした。慌てて駆け付けた今井ディレクター。でも間に合わなかった。】
【痙攣が止まらなくなり病院に連れて行ったそうです。悲しいことにもうなす術はなかったとか。次女の芽衣子さんも来てくれました。】
【ふたまわり近く小さくなったかのようなその体。やさしく触れる芽衣子さんの手には感謝の思いが込められたはずです。翌日はささやかなお葬式。いまいち愛称がよくなかった製鉄マンのちひろくんも、仕事を休んで参列です。】
【彼女もいない智広なら、旅費も助けてくれる余裕もあるだろう。孝之君はそう踏んでます。】
【ところで美容師を止めると誓った六男のゆうじ君この日が最後の出勤です。五年間精一杯働いた。心残りはなさそうだ。
「最後なんでまあ気持ちいい仕事がみんなでできればなあと思いますのでよろしくお願いします。以上です。」
その店に向かっていたのは人生に踏み迷う末っ子隼司君。兄弟の麗しい思いやりを見ちゃいました。】
【美容師生活最後の日。どういうわけかゆうじ君は弟の隼司君を店に呼んでいました。】
【最近ずっと弟の髪をカットしてきた兄貴。これが最後という理由だけではなさそうです。】
【なるほど、兄貴はどことなく弟のこれからを気にかけていたんだ。やがて石田家の人気キャラならではの話題に。】
【ゆうじ君が思い出すのは兄弟げんか。11年前の映像です。ふたりは中三と小6でした。こんなケンカが日常茶飯事だったんです。石田さんちのファンにはおなじみ、芽衣子さんのヨーグルト事件に続き、隼司君のだったらフライパン事件。】
【この時期に三歳の年の差は圧倒的です。兄貴は余裕癪癪でちょっかいを出し続けました。】
【大家族ならではのバイオレンスを見てきた私たちにとっては、ふたりが兄弟げんかを懐かしむ日が来るなんて、感無量でした。だってお母ちゃんの偉大さを口にするんだもの。】
【美容師をやめて何をするかまだ決めていない隼司君。でもゆうじ君にはもう新たな仕事が待っています。】
【兄貴の助言は役に立ったかな。】
【自分の可能性を試したい。ゆうじ君たしかお父ちゃんにそう言ってました。今度の職場は横浜にある百貨店の中。
ユニフォームの背中には・・・】
【選んだ仕事はヘアードライアーの販売員。なるほど、これなら美容師経験が役に立つかも。今日は初出勤。感心したのはしきりにメモをとる姿です。五年前とおんなじだ。】
【さらに驚かされたのは接客の様子。美容師経験から学んだ、流れるような話術は販売員の頼もしいスキルになっていました。】
【どうやらかなり勉強もした様子。ブローは当然お手の物です。いろんな意味でキャリアが生かされました。】
【好天に恵まれた家族旅行の朝。美佐子おばあちゃんの家には前日から隼司君が止まりに来ていました。】
【そういえば隼司君は筋金入りの朝寝坊。取材は人海戦術。先代澤本ディレクターも出動です。】
【そのころお父ちゃんは最寄り駅に向かっていました。家族旅行の集合場所は、東京駅。一番乗りは幹事を務める孝之君一家でした。続いてお父ちゃんとちひろくん】
【美容師をやめる決断したのはいいけれど、身の振り方をまだ決めかねている隼司君。お父ちゃんにはそんな生き方はやっぱり理解できません。】
【転職したゆうじ君を引き合いに出して、奮起を促します。】
【転職したいけど なにをやっていいかわからない。そんな若者はきっとたくさんいるはずです。】
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