2018年12月11日
谷川流(作家)
異名
『ラノベブームのパイオニア』
『「ライトノベル」の火付け役』
・チェーン店長をふっとやめたくなり、作家になった。
・気をつけているのは、キャラクターにはできるだけ、僕の意見ではない別の考えを持たせよとしていることくらいでしょうか。
・------------------------------------
サンタクロースをいつまで信じていたかー、なんてことはたわいもない世間話にならないくらいのどーでもいい話だが、
それでも俺がサンタなどという想像上の赤福爺さんを信じていたかというと、俺は確信を持って言えるが、最初から信じてなどいなかった。
幼稚園のクリスマスイベントに現れたサンタは偽サンタだと理解していたし、
おふくろがサンタにキスをしているところを目撃したわけでもないのに、
クリスマスにしか仕事をしない爺さんの存在を疑っていたさかしい俺なのだが、
はてさて、宇宙人や未来人や幽霊や妖怪や超能力者や、
悪の組織やそれらと戦うアニメ的、特撮的、漫画的ヒーローたちがこの世に存在しないのだということに気付いたのは、相当後になってからだった。
いや、本当は気づいていたのだろう。ただ気づきたくなかっただけなのだ。俺は心の底から宇宙人や未来人や幽霊や
妖怪や超能力者や、悪の組織が目の前にふらりと出てきてくれることを望んでいたのだ。
しかし、現実ってのは意外と厳しいっ。
世界の物理法則がよくできてることに関心しつつ、いつしか俺はテレビのUFO特番や心霊特集をそう熱心に見なくなったいた。
宇宙人?未来人?超能力者?そんなのいるわけねっ。
でも〜、ちょっといてほしいみたいな。最大公約数的なことを考えるくらいまで俺も成長したのさ。
中学を卒業するころには、俺はもうそんなガキな夢を見ることからも卒業して、この世の普通さにも慣れていた。
俺は大した考えもなく高校生になり、そいつと出会った。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8377494
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック