2018年12月10日
サチ『ソードアートオンライン』
『死を恐れ続け、それでも戦いへと向かっていた女のコ』
⇩ ⇩『サチ編 収録巻』⇩ ⇩
・紅一点の槍使い。常に死への恐怖に怯えていた気弱な性格の少女。
・生きようとする気概が薄いゆえにそう長くは生き残れないであろうと予感していて、時限式の録音アイテムに遺言を残していた。
「・・・サチ」
声を掛けると、肩までの黒い髪を揺らして彼女は顔を上げ、びっくりしたように呟いた。
6「キリト。・・・どうしてこんなとこが判ったの?」
4「カンかな。」
6「・・・そっか。」
6「ねぇ、キリト。一緒にどっか逃げよ」
4「逃げるって・・・何から」
6「この街から。黒猫団のみんなから。モンスターから。・・・SAOから。」
4「それは・・心中しようってこと?」
6「ふふ・・・そうだね。それもいいかもね。・・・ううん、ごめん、嘘。
死ぬ勇気があるなら、こんな街の圏内に隠れてないよね。・・立ってないで、座ったら」
6「・・・私、死ぬのが怖い。怖くて、この頃あんまり眠れないの
ねぇ、何でこんなことになっちゃったの?なんでゲームから出られないの?
なんでゲームなのに、ほんとに死ななきゃならないの?あの茅場って人は、
こんなことして、何の得があるの?こんなことに、何の意味があるの・・・?」
「何て言えばいいのかな。ほんとのことを言うと、私はじまりの町から出たくなかったの。
でも、そんな気持ちで戦っていたらいつかきっと死んでしまうよね。それは誰のせいでもない。私、本人の問題なんです。」
「でもね、私きみがすごく強いって知った時、嬉しかった。すごく安心できたの。だから私が死んでもキリトは生きてね。」
「一緒にいられて本当によかった。ありがとう。さよなら。」
⇩ ⇩『サチ編 収録巻』⇩ ⇩
ソードアート・オンライン2 アインクラッド【電子書籍】[ 川原 礫 ] 価格:637円 |
・紅一点の槍使い。常に死への恐怖に怯えていた気弱な性格の少女。
・生きようとする気概が薄いゆえにそう長くは生き残れないであろうと予感していて、時限式の録音アイテムに遺言を残していた。
「・・・サチ」
声を掛けると、肩までの黒い髪を揺らして彼女は顔を上げ、びっくりしたように呟いた。
6「キリト。・・・どうしてこんなとこが判ったの?」
4「カンかな。」
6「・・・そっか。」
6「ねぇ、キリト。一緒にどっか逃げよ」
4「逃げるって・・・何から」
6「この街から。黒猫団のみんなから。モンスターから。・・・SAOから。」
4「それは・・心中しようってこと?」
6「ふふ・・・そうだね。それもいいかもね。・・・ううん、ごめん、嘘。
死ぬ勇気があるなら、こんな街の圏内に隠れてないよね。・・立ってないで、座ったら」
6「・・・私、死ぬのが怖い。怖くて、この頃あんまり眠れないの
ねぇ、何でこんなことになっちゃったの?なんでゲームから出られないの?
なんでゲームなのに、ほんとに死ななきゃならないの?あの茅場って人は、
こんなことして、何の得があるの?こんなことに、何の意味があるの・・・?」
「何て言えばいいのかな。ほんとのことを言うと、私はじまりの町から出たくなかったの。
でも、そんな気持ちで戦っていたらいつかきっと死んでしまうよね。それは誰のせいでもない。私、本人の問題なんです。」
「でもね、私きみがすごく強いって知った時、嬉しかった。すごく安心できたの。だから私が死んでもキリトは生きてね。」
「一緒にいられて本当によかった。ありがとう。さよなら。」
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