2018年12月10日
折木奉太郎(氷菓)
『天才・推理型高校生』
『無気力青年』
『省エネ志向真っしぐら』
「ハァ〜・・・分かったよ・・」
「ここが違う・・オレは、こんな風にならない・・何が違う・・?」
「で、何故そこで俺に助けを求める?」
(まやか)「珍しく準備がいいのね」
「効率を上げただけだ」
(まやか)「フフン、張り切ってるわね!」
「そんなことは無い。オレは一般に張り切らない」
「ごっめぇ〜ん!待ったあ〜?」
と大声で手を振って近づいてくる。
自転車の前輪をグイグイ蹴る折木。
「何だよ奉太郎!?」
「やっかましい!お前には羞恥心がないのか!」
「馬鹿馬鹿しい、俺は・・・」
「お前ら言いたい放題だな」
「愛想が悪くて悪かったな」
【心中突っ込み】
「伊原、お前漫研いいのか?」
「うん、一段落ついたから。なに、わたしがいちゃ邪魔?」
(なにゆえ?)
「そうそう、それを言いたかったんだ。さすが麻耶花だね」
(いやお前はそう思っていなかった)
「姉貴よ。満足か。姉貴の青春の古典部は新入部員が三人だ。
伝統ある古典部の復活、そして俺は思った。
おそらくはさようなら、俺の安寧と省エネの日々。
「正直言って驚いたよホータロー。たしかにホータローの言ったこと
そのものにも驚いた。 ホータローの言う通りなら、僕たちのカンヤ祭は、少なくとも一人の高校生活を代償に成り立ってるってことにね。だけどそれよりも僕は、ホータローが読み解きをしようとしたこと自体に驚いたよ。」
「俺の能力を疑っていたのか?」
「神高入学以来、ホータローはいくつか謎解きをしてきたよね。初めて千反田さんに会った時も、あの愛なき愛読書の時も
ホータローが考えたし、聞けば壁新聞部の部長からも一本取ったって言うじゃないか」
「たまたまさ。」
「結果はどうでもいいんだ。問題は、灰色のホータローが謎解きなんていう面倒なこと
をやったこと。なんでそうしたか、理由はわかってる。千反田さんのためだろ」
「・・・いい加減、灰色にも飽きたからな」
「?」
「千反田ときたら、エネルギー効率が悪いことこの上ない。
部長として文集作りを準備し、学生として試験を出稼ぎ、人間として思い出を追う。
よく疲れないもんだ。お前もそうだぜ、伊原もだ。
無駄の多いやり方してるよ、お前らは」
「ま・・・・、そうかもね」
「でもな、隣の芝生は青く見えるもんだぜ」
「お前らを見てると、たまに落ち着かなくなる。俺は落ち着きたい。
だがそれでも俺は、なにも面白いと思えない。」
「・・・・」
「だからせめて、その、なんだ。推理でもして、一枚噛みたかったのさ。
お前らのやり方にな。」
「・・・何か言えよ」
「ホータローは・・・」
「ん?」
「ホータローは、薔薇色が羨ましかったのかい」
「かもな。」
『無気力青年』
『省エネ志向真っしぐら』
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「ハァ〜・・・分かったよ・・」
「ここが違う・・オレは、こんな風にならない・・何が違う・・?」
「で、何故そこで俺に助けを求める?」
(まやか)「珍しく準備がいいのね」
「効率を上げただけだ」
(まやか)「フフン、張り切ってるわね!」
「そんなことは無い。オレは一般に張り切らない」
「ごっめぇ〜ん!待ったあ〜?」
と大声で手を振って近づいてくる。
自転車の前輪をグイグイ蹴る折木。
「何だよ奉太郎!?」
「やっかましい!お前には羞恥心がないのか!」
「馬鹿馬鹿しい、俺は・・・」
「お前ら言いたい放題だな」
「愛想が悪くて悪かったな」
【心中突っ込み】
「伊原、お前漫研いいのか?」
「うん、一段落ついたから。なに、わたしがいちゃ邪魔?」
(なにゆえ?)
「そうそう、それを言いたかったんだ。さすが麻耶花だね」
(いやお前はそう思っていなかった)
「姉貴よ。満足か。姉貴の青春の古典部は新入部員が三人だ。
伝統ある古典部の復活、そして俺は思った。
おそらくはさようなら、俺の安寧と省エネの日々。
「正直言って驚いたよホータロー。たしかにホータローの言ったこと
そのものにも驚いた。 ホータローの言う通りなら、僕たちのカンヤ祭は、少なくとも一人の高校生活を代償に成り立ってるってことにね。だけどそれよりも僕は、ホータローが読み解きをしようとしたこと自体に驚いたよ。」
「俺の能力を疑っていたのか?」
「神高入学以来、ホータローはいくつか謎解きをしてきたよね。初めて千反田さんに会った時も、あの愛なき愛読書の時も
ホータローが考えたし、聞けば壁新聞部の部長からも一本取ったって言うじゃないか」
「たまたまさ。」
「結果はどうでもいいんだ。問題は、灰色のホータローが謎解きなんていう面倒なこと
をやったこと。なんでそうしたか、理由はわかってる。千反田さんのためだろ」
「・・・いい加減、灰色にも飽きたからな」
「?」
「千反田ときたら、エネルギー効率が悪いことこの上ない。
部長として文集作りを準備し、学生として試験を出稼ぎ、人間として思い出を追う。
よく疲れないもんだ。お前もそうだぜ、伊原もだ。
無駄の多いやり方してるよ、お前らは」
「ま・・・・、そうかもね」
「でもな、隣の芝生は青く見えるもんだぜ」
「お前らを見てると、たまに落ち着かなくなる。俺は落ち着きたい。
だがそれでも俺は、なにも面白いと思えない。」
「・・・・」
「だからせめて、その、なんだ。推理でもして、一枚噛みたかったのさ。
お前らのやり方にな。」
「・・・何か言えよ」
「ホータローは・・・」
「ん?」
「ホータローは、薔薇色が羨ましかったのかい」
「かもな。」
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