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2015年05月19日
そう言えば「進撃の巨人」 諫山創(part1)
そう言えば、『進撃の巨人』というマンガが、去年のアニメ化を期に爆発的な人気を誇りましたね。
進撃の巨人 コミック 1-16巻セット (講談社コミックス)
アニメの作画や演出の素晴らしさで一挙に話題を浚った進撃の巨人ですが、それも原作の話が良くできているからこそです。
そして、この話の面白さは、「壁と巨人」の設定の妙から来ています。
こうした甚だ非現実的な設定の中では、その設定の中にある「人間」をいかにリアルに描きだせるかに作品の成否がかかってきます。
そして、このマンガにおいてそれはある程度成功している。
進撃の巨人の設定が炙り出しているのは、人間文明における「十年、二十年スパンの安定」と「百年に一度起こる危機」の対比のように思われます。
「百年に一度の危機」に取り掛かると「十年、二十年スパンの安定」が毀損される、といったようなジレンマを「壁と巨人」の設定は見事作りだした。
人は大抵、「十年、二十年スパンの安定」の方を優先しがちになります。でも、危機は必ず訪れるものです。
こういうジレンマは、あらゆる文明において存在するものです。
勿論、現代の我々にもあるでしょう。
むしろ、現代の我々にもあるジレンマを、抽出して明瞭に映し出すような設定であるからこそ我々の心を掴む、と言った方が適切でしょう。
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