これからする話は、アメリカで実際に起きた怪異な事件になります。
世の中には理解できないような出来事がたくさん起きています。
その中の一つ「ファンションの怪異」という実話です。
アメリカに小人症と呼ばれる大人になっても子供のような姿をしている女性がいました。
この女性の名前はファンション。ファンションは年齢を偽り少女のふりをして詐欺を働いて暮らしていました。
ファンションの後見人には共犯者の女性が成りすましていたのです。
二人は共謀して詐欺を繰り返していました。
そのファンションが常に持ち歩いていたものがあります。
それは、中国人形で首がねじ込み式になっていました。
人形の首を外すとそこからものを入れられたのです。
ファンションは盗んだ宝石をその中国人形の中に隠してアメリカに持ち帰るといった方法をとっていました。
少女の姿のファッションが中国人形を持っていても大人は変には思わなかったことでしょう。
ファンションの転機
そんなファンションの生活に転機が訪れます。
ファンションはある男性に恋をしました。
その男性をほかの女性と取り合うことになります。
彼女の名前はマグダ・ハミルトン。
マグダはファンションの正体を知り、警察に密告したのです。
それをきっかけにして今までのファンションの悪事が警察にばれ、ファンションは捕まり終身刑に処せられてしまいます。
ライバルを蹴落としたマグダはその男性と結婚します。
そんな男性との結婚生活は長くは続かず、6ヶ月で破綻してしまいます。
離婚のときに、相手の男性はマグダの離婚条件を気前よく承諾した結果、マグダのもとにまとまったお金が入ります。
彼女はその資金を元手に投資をして大成功を収めました。
ニューヨークでも有数の資産家になったのです。
マグダのもとに現れたファンション!
資産家になったマグダのもとにある日、ファンションが現れました。
しかし、少女のような姿ではなく、年相応の皺だらけの姿のファンションでした。
彼女は終身刑のため、刑務所にいるはずです。
マグダはおかしいと思い、刑務所に問い合わせをします。
すると、マグダのもとにファンションが現れた1週間前に彼女は独房で首を吊って亡くなっていたことが判明します。
それを知ったマグダは、自分のもとに現れたファンションは亡霊であることに気が付きます。
彼女はファッションの亡霊から逃れようとアメリカを去る決意をします。
ヨーロッパ行きの船を予約したマグダでしたが、その船に彼女が乗船することはありませんでした。
なぜなら、その前日にマグダは自室の寝室で、ベッドに横たわり亡くなってしまったからです。
奇妙な死体!
マグダの死体は両目が飛び出し、口の両端からは血が流れこびりついていました。
死因は自分の流した血が喉に詰まったことによる窒息死とされました。
しかし、彼女の喉の粘膜は何か大きなものをねじ込まれたように大きく裂けていたのです。
その粘膜にはなぜか毛髪が数本残されていました。
その毛髪を調べた結果、ファンションが持っていた中国人形の頭髪に使われていたものと一致したのです。
結局、マグダの死因は他殺ではなく不審死的なものとして扱われました。
ファンションが持っていたあの中国人形はどこへ行ったのでしょう。
また、マグダを殺したのはファンションの亡霊なのでしょうか?
世の中には解明できない不思議な事件があるものですよね。
お盆も近いですが、亡くなった者の魂は恨みを晴らすことができるのでしょうかね。
全般ランキング