2018年07月15日
「愛で殺したい」と「私の彼」
先日テレビのチャンネルをザッピングしていて、おもしろそうな番組を見つけた。
クリス松村氏司会の「ミュージックモア 今夜、僕たちはきっと音楽を聴く」(TOKYO MX)という番組である。
新旧とり混ぜながら良い音楽を紹介する番組らしい。
なんでも今月始まったばかりの新番組らしくて私が見たのはその第一回目だったのだが、ゲストがコーラスグループの「サーカス」だった。
でもって最初にかかった曲が「愛で殺したい」だった。あらー!この曲がTVで聴けるなんてめずらしい。さすがクリス松村。さすがMXテレビ。
【中古レコード】サーカス/愛で殺したい[EPレコード 7inch]@楽天
サーカスの代表曲といえば「Mr.サマータイム 」だが、「愛で殺したい」はその次に出たシングル曲で、「Mr.サマータイム」ももちろん良い曲なのだけど、私は個人的にこの「愛で殺したい」と、さらにその次に出た「アムール」という曲が好きだった。もののついでに言うとあと、「星と夢のサンバ」というサーカスがNHKのみんなのうたで歌っていた曲も子どもの頃大好きだったのだが、残念ながらレアすぎるみたいで今聴くのはなかなか難しいみたいだ。再放送してくれないかしら。
さて「愛で殺したい」だが、「Mr.サマータイム」に続き、この曲もフランスのミシェル・フーガンというアーティストの曲のカバーだったようで、原曲のタイトルは「Chante...Comme Si Tu Devais Mourir Demain」というらしい。昔ちょこっとかじったフランス語を思い出して直訳してみたのだが「あたかも明日死なねばならないかのごとく歌え」という感じの意味になるようだ。すごいタイトルだな。
ともかくこの曲に「愛で殺したい」というタイトルがつき、なかにし礼さんによる日本語の詞でサーカスが歌った。耳心地の良いメロディラインとサンバアレンジが魅力のカッコいい曲だ。原曲は「歌え人生を歌え明日死ぬぐらいの気持ちでとにもかくにも歌え」的な、なにかずいぶんとメッセージ性の強そうな歌になってるが、「愛で殺したい」は一転して、男女のむにゃむにゃを思わせるような、大人の愛の歌になっている。
サーカスの「愛で殺したい」歌詞ページ
さすがなかにし礼先生という感じの色っぽい歌詞だが、歌い方ひとつで品のない艶曲にもなりかねないようなこの難曲を、サーカスの皆様が、持ち前の品の良さと抜群のコーラスワークでサラリと歌いこなしている。しかもこんな曲を身内同士で歌ってのけるだからすごいと思う。私にも男兄弟がいるが、この曲を自分の家族で歌っている絵面を想像しただけで背筋が凍ってしまう。やっぱりプロフェッショナルになれる人たちというのはなれるべくしてなってるのだな。ここぞというときの肝の据わり方が違う気がする。
この原曲の「Chante...Comme Si Tu Devais Mourir Demain」という曲は、特に本国フランスではずいぶん人気があるようで、ポール・モーリアをはじめ、ずいぶんいろんな人がカバーしているみたいだ。最近でもKids Unitedというフランスの子どものコーラスグループまでがカバーしているようなのだが(これはYouTubeに公式の動画があったのでご参考までにリンク先を載せておきます Kids United - Chante (Love Michel Fugain) (Clip officiel))、日本でもサーカスの他にもう一人別な方がカバーしている。しばたはつみさんである。曲のタイトルは「私の彼」。
画像出典:しばたはつみ* – 濡れた情熱@discogs
「私の彼」はシングル曲「濡れた情熱」のカップリング曲として1975年に発表されている。私はこの曲の存在をずいぶん後になってから知ったのだが、サーカスの「愛で殺したい」が1978年の発表だから、しばたはつみさんの方が3年も早かったようだ。そして「私の彼」もまた「愛で殺したい」と同様、なかにし礼さんが日本語詞を担当しているのだけれど、この歌詞がすごいんである。
しばたはつみの「私の彼」歌詞ページ@JOYSOUND
とんでもないDV男登場!最初聴いたときは笑ってしまった。もう、なかにし礼バンザイという感じである。思わずコミックソングなのかと思ってしまったぐらいだったが、しばたはつみさんの歌唱力や曲のアレンジがすばらしいので聴いてるうちになんだかクセになってきて、繰り返し聴きたくなる魅力がある。
amazonではPrime Music 対象曲(2018年7月現在):私の彼 @Amazon
残念ながらしばたはつみさんはお亡くなりになってしまったが、サーカスは今年結成40周年でますます精力的に活躍しているようだ。前出の番組によると、今秋には新旧メンバーそろい踏みでのライブも予定されているらしい。「愛で殺したい」も歌ってくれたりするのかしら。これからも末永く歌い続けていただきたいと思う。
クリス松村氏司会の「ミュージックモア 今夜、僕たちはきっと音楽を聴く」(TOKYO MX)という番組である。
新旧とり混ぜながら良い音楽を紹介する番組らしい。
なんでも今月始まったばかりの新番組らしくて私が見たのはその第一回目だったのだが、ゲストがコーラスグループの「サーカス」だった。
でもって最初にかかった曲が「愛で殺したい」だった。あらー!この曲がTVで聴けるなんてめずらしい。さすがクリス松村。さすがMXテレビ。
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サーカスの代表曲といえば「Mr.サマータイム 」だが、「愛で殺したい」はその次に出たシングル曲で、「Mr.サマータイム」ももちろん良い曲なのだけど、私は個人的にこの「愛で殺したい」と、さらにその次に出た「アムール」という曲が好きだった。もののついでに言うとあと、「星と夢のサンバ」というサーカスがNHKのみんなのうたで歌っていた曲も子どもの頃大好きだったのだが、残念ながらレアすぎるみたいで今聴くのはなかなか難しいみたいだ。再放送してくれないかしら。
さて「愛で殺したい」だが、「Mr.サマータイム」に続き、この曲もフランスのミシェル・フーガンというアーティストの曲のカバーだったようで、原曲のタイトルは「Chante...Comme Si Tu Devais Mourir Demain」というらしい。昔ちょこっとかじったフランス語を思い出して直訳してみたのだが「あたかも明日死なねばならないかのごとく歌え」という感じの意味になるようだ。すごいタイトルだな。
ともかくこの曲に「愛で殺したい」というタイトルがつき、なかにし礼さんによる日本語の詞でサーカスが歌った。耳心地の良いメロディラインとサンバアレンジが魅力のカッコいい曲だ。原曲は「歌え人生を歌え明日死ぬぐらいの気持ちでとにもかくにも歌え」的な、なにかずいぶんとメッセージ性の強そうな歌になってるが、「愛で殺したい」は一転して、男女のむにゃむにゃを思わせるような、大人の愛の歌になっている。
サーカスの「愛で殺したい」歌詞ページ
さすがなかにし礼先生という感じの色っぽい歌詞だが、歌い方ひとつで品のない艶曲にもなりかねないようなこの難曲を、サーカスの皆様が、持ち前の品の良さと抜群のコーラスワークでサラリと歌いこなしている。しかもこんな曲を身内同士で歌ってのけるだからすごいと思う。私にも男兄弟がいるが、この曲を自分の家族で歌っている絵面を想像しただけで背筋が凍ってしまう。やっぱりプロフェッショナルになれる人たちというのはなれるべくしてなってるのだな。ここぞというときの肝の据わり方が違う気がする。
この原曲の「Chante...Comme Si Tu Devais Mourir Demain」という曲は、特に本国フランスではずいぶん人気があるようで、ポール・モーリアをはじめ、ずいぶんいろんな人がカバーしているみたいだ。最近でもKids Unitedというフランスの子どものコーラスグループまでがカバーしているようなのだが(これはYouTubeに公式の動画があったのでご参考までにリンク先を載せておきます Kids United - Chante (Love Michel Fugain) (Clip officiel))、日本でもサーカスの他にもう一人別な方がカバーしている。しばたはつみさんである。曲のタイトルは「私の彼」。
画像出典:しばたはつみ* – 濡れた情熱@discogs
「私の彼」はシングル曲「濡れた情熱」のカップリング曲として1975年に発表されている。私はこの曲の存在をずいぶん後になってから知ったのだが、サーカスの「愛で殺したい」が1978年の発表だから、しばたはつみさんの方が3年も早かったようだ。そして「私の彼」もまた「愛で殺したい」と同様、なかにし礼さんが日本語詞を担当しているのだけれど、この歌詞がすごいんである。
しばたはつみの「私の彼」歌詞ページ@JOYSOUND
とんでもないDV男登場!最初聴いたときは笑ってしまった。もう、なかにし礼バンザイという感じである。思わずコミックソングなのかと思ってしまったぐらいだったが、しばたはつみさんの歌唱力や曲のアレンジがすばらしいので聴いてるうちになんだかクセになってきて、繰り返し聴きたくなる魅力がある。
amazonではPrime Music 対象曲(2018年7月現在):私の彼 @Amazon
残念ながらしばたはつみさんはお亡くなりになってしまったが、サーカスは今年結成40周年でますます精力的に活躍しているようだ。前出の番組によると、今秋には新旧メンバーそろい踏みでのライブも予定されているらしい。「愛で殺したい」も歌ってくれたりするのかしら。これからも末永く歌い続けていただきたいと思う。
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