2018年06月12日
霧の浮舟
ロッテのチョコレート「霧の浮舟」が、とうとう生産終了になってしまったらしい。
元祖エアインチョコ。子どものころの思い出の味である。と同時にこのなんともいえないオトナな感じのパッケージにものすごく憧れていた。どうだろうこの詩情あふれるまるで堀辰雄の小説のような浪漫的な雰囲気。そういえば同時期に、同じくのロッテの「マリブのさざ波」なんていうチョコもあって、私のなかでは「霧の浮舟」と「マリブのさざ波」といえば「あこがれの二大おとなチョコ」だったが、残念ながら「マリブ〜」の方はいつしか見かけなくなった。が、後に調べてみたところその後「マリブ〜」は「ガーナリップル」という商品に生まれ変わっていたらしい。
さてさて「霧の浮舟」だが、思えば長らく口にしていなかったものの、いざなくなると思うとなんだかさびしい。無性に食べたくなって、買い物ついでに近所のスーパーのおかしコーナーをのぞいてみたが、たしかに「霧の浮舟」はもう置いていなかった。しかしあきらめきれず、ダメもとでネットを探してみると・・・。
ありました!
というわけでさっそく購入してみました
続き物の小説のように、理路整然と並ぶ「霧の浮舟」。1パック10個入りでの購入でした。これでほんとにラスト霧の浮舟になってしまうのだろうか・・・。
さっそく食してみる。
昔はもっと分厚かった気がする。分厚いうえに口に含んだときの気泡のブクブク感がすごかった。
当時に比べれば全体的にだいぶ抑えのきいた味わいになっている気がするが、でも十分おいしい。
あらためて「霧の浮舟」の歴史を紐解いてみると、初登場はパッケージにもうたわれているとおり1980年。
その後2005年に後継商品となるエアインチョコ「エアーズ」(そういえばそんなチョコもあったな)にその座を譲り、いったん表舞台から退場。しかし復刻を願ってやまない根強いファンの熱い期待にこたえ、2009年に期間限定ながら堂々カムバック。そして2013年からはついに完全復活を遂げていたという、まるでもう都はるみや森昌子みたいなチョコなのだった。(たとえが懐かしすぎた)
今回の生産終了は残念だが、ロッテのチョコはこれまでも期間限定ながら懐かしい味がちょこちょこ復刻されてもきていたので、いつの日かまた「霧の浮舟」にお目にかかれる日がくることを願いたい。どさくさまぎれに言わせてもらえば、できればロッテ様には「アーモンドビックバー」の復刻もお願いしたいところだ。ガツンと食べごたえがあって、あのチョコ大好きだったのよ・・・。
濃いめの緑茶といただくのが好みです。
ごちそうさまでした。
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