2020年12月02日
ドラマ「ミス・マープル」/バートラム・ホテルにて
ミス・マープル バートラム・ホテルにて
AT BERTRAM'S HOTEL
放送:1987年(全2話)BBC
主演:ジョーン・ヒクソン(ミス・マープル)
内容
甥から気分転換の旅行をすすめられたミス・マープルは、ロンドンの格式ある老舗ホテル「バートラム・ホテル」にしばらく滞在することにする。彼女がこのホテルを訪れるのは実に数十年ぶりのことだったが、イギリスの古き良き時代の面影を今に伝えるこのホテルは、まるで時計の針が止まってしまったかのように何もかもが昔と同じままだった。クラシカルで優雅な雰囲気は素晴らしく、ホスピタリティーにあふれたスタッフたちの対応も申し分がない。しかしミス・マープルは徐々に妙な違和感を覚え始める。ここはあまりにもいろんなことが”出来過ぎ”ているのだ・・・。
主な登場人物
ミス・マープル
- 推理好きのスーパーおばあちゃん。たぐいまれな勘の鋭さと人間洞察力をもつ。編み物が趣味。
バートラム・ホテルの宿泊客・訪問客
ベス・セジウィック
- 著名な女流冒険家。スリルと刺激なしには生きていけないような非常に破天荒な性格の人物。男性遍歴も奔放で、過去に数度の結婚歴がある。
- 学業を終えたばかりの若い娘。今般イタリアの学校を卒業しイギリスに帰国した。2歳で母親と離別、その後父親も他界したため、後見人の保護下で育った。まもなく父親の遺した巨額な財産を相続することになっている。
- エルビラの後見人をつとめている人物。エルビラからは”デリクおじさま”と呼ばれている。
- 高名な老牧師。公用でホテルに滞在。ミス・マープルとは古くからの顔なじみ。年のせいか物忘れがひどい。
- おしゃべり好きの老婦人。ミス・マープルとは旧知の仲で、このたび偶然ホテルで再会を果たした。ホテルの常連客にまつわる様々な噂話に精通しており、アフタヌーンティーを楽しみながらミス・マープルに色々と耳寄りな情報を聞かせてくれる。
- 老判事。最近、銀行強盗犯に間違われるという災難に見舞われたらしい。
- イタリア人カーレーサー。ハンサムだが、見るからに胡散臭さを漂わせている。
- ペニファーザー牧師の知人
- 米国からの旅行客。夫婦でホテルに滞在している。
バートラム・ホテルの従業員
ハンフリーズ
- 支配人
- フロントチーフ
- ドアマン。アイルランド出身の元軍人。
- 給仕長
- 客室係
- フロント係
警察関係者
フレッド・デイビー主任警部
- ロンドン警視庁の警部。ミス・マープル同様バートラム・ホテルに”何か”を感じ、独自に調査を進めている。滑稽な鼻歌を口ずさんだり、およそ警察の人間らしからぬ気さくな人物だが、刑事としての手腕は確かなもよう。
- フレッド・デイビー主任警部の部下。つねに冷静沈着。
その他
ブリジット・サザビー- エルビラの親友
- ラスコム大佐とともにエルビラの後見人をつとめる人物。
- ベス・セジウィックの最初の結婚相手とされる人物。
- ベス・セジウィックの三人目の夫。競馬中の事故で死亡した。
- ペニファーザー牧師宅の家政婦。
- イギリス国内でのエルビラの身元引受先の人物(いわゆる”ガーディアン”的存在か?)。劇中ではエルビラが”従妹”と呼んでいる。
ひとくち感想
ホテルそのものに何やら大きな秘密がありそうだという、これまでとはちょっと毛色の違う異色のミステリーに仕上がってました。イギリス式の食事のシーンが盛りだくさんで楽しかったです。
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