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2015年02月16日

自動車部品メーカーの技術者の仕事とは(2)

今回は具体的な仕事内容の話。


新卒で入った場合、最初に合同の研修があり、その後数ヶ月間の工場実習が行われる
これが終わるといよいよどこかの部署に本配属となるが、これも一、二年は研修の続きのようなものである。


設計部署の場合、まずはその製品(もしくは試作品)をテストする事がメインの業務になる。
ある程度モノの動作がわかっていないと設計なんか出来ないし、新入社員にはモノに対する知識が殆ど無い。
そこで、子会社の人たちに混じって試験をして経験を積み、知識を得ていくわけである。
(もちろん同時並行で設計の勉強もしていくわけだが)


数年もすると、そういう業務は後輩や子会社の人に任せ、考える事が仕事のメインになっていく。
自動車部品というのは、壊れると命に関わる分、試験項目が尋常じゃなく多い。
製品として出荷されてからおかしな挙動が発生すると、その車は即リコールとなり、会社に数十億単位の損害を与えかねない。
だから設計者と言っても、こんな製品を作ろう、という事を考えている時間は実は短く、
殆どの時間は抜け漏れのないテスト項目を考えたり、テストをした人が間違えていないかを考えたりする時間に当てられているのである。


そして、これは役職定年まで延々と続いていく。
すなわち、テスト者が行った試験について、監督者がまとめ、それを上司が確認して報告、それを上司が確認・・・という作業を繰り返す事で、一つの新規部品が設計通り動く、という事を確認しているのである。


この間にはもちろん資料作成とかも行われるし、上司がいつも居るわけでもない。
だから他業界の人にはスピード感が無いとも言われるが、こうでもしないと実際何らかの致命的なミスが起こりえるのである。
某H社の数回にわたるリコール問題も、開発期間を従来より短くした結果、起きてしまった問題である。


「この家電は他の家電の半額で、90%の確率でちゃんと動くけど10%の確率で壊れて暴走します」と書かれて居ても、購入する人は多いだろうが、
「この車は他の車の半額で、90%の確率でちゃんと動くけど10%の確率で壊れて暴走します」と書かれていて買う人はいないだろう。
会議やテストにかかるコストや時間を無駄と言ってしまうのは簡単だが、
そこをきっちり出来ない会社は自動車業界では生き残れない。


個人レベルで見ても、この業界で重宝されているのは天才というより細かい事に気づける人だと感じる。
私みたいな雑な人間を取ってる時点で人事がそれほど考えて人集めをしているようには思えないが。




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