2020年06月18日
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いつもん
東大生には絶対に理解できない肉じゃがのこと
クマオの「日曜仕事」も
本当だった。
いったい私はどこまでクマオを
疑い続けるのだろう。
やっぱり嘘だったんだ、
やっぱり本当だったなと、
私はこれからも毎回毎回こんな賭け事の
ようなスリルを味わっていくのだろうか。
さて、昨夜のこと。
おもむろにクマオが言う。
「宮古島の宿、いろいろ見ててなぁ、
りこちゃん、行こか」
え?
宮古島!
私と?
事態がよく飲み込めず
ぼんやりしている私に
ヴィラのHPを見せてくれる。
「うわぁ!」
コバルトブルーの海と空に
白い砂浜。
以前にも行った沖縄のヴィラを
思い出す。
2013年の夏。
クマオは私を初めての沖縄に
連れて行ってくれた。
持病のある私を気遣いながら、
クマオは「大丈夫!オレがおる」と
怖がる私にシュノーケリングを
教えてくれた。
初めて見る海の中の魚たち。
その海の透明度と言えば!
感動した私は、思わず泣いてしまった。
「ありがとう、ありがとう」と言いながら
クマオに飛びついてワンワン泣いた。
「りこがそんなに喜んでくれるとは・・」
つられたクマオもワンワン泣いた。
誰もいないプライベートビーチで
クマオと私は抱き合って、
しばらく泣いていたのだった。
その時のこのエピソードは
いまだにクマオが口にする。
それから、2016年の夏まで
4度同じヴィラに滞在したのだった。
ところが2017年の夏には
何故か行かなかった。
そしてその年の秋以降、
クマオは変わった。
そんなことが一瞬にして
蘇った。
「またこんなところに
連れて行ってくれるの?」
「まかせとけ」
クマオは食事もそこそこに、
さっそくPCに向かう。
宿を押さえ、ピンシャーのペットホテルも
探している。
クマオはいったん決めると
すぐに行動に移すが
こういう段取りはかなり時間を
要する。
私はソファで眠ってしまっていた。
「あ〜、りこちゃん、飛行機が
取られへん!!!」
クマオの声でハッと目が覚めた。
「そっか・・・」
「ごめん。
りこちゃん、期待させて」
「いいねん、いいねん。
私はクマオさんの気持ちが
嬉しかったから」
私はクマオの胸に顔を埋めて
そう言った。
嬉しくて嬉しくて、ただ嬉しかった。
そんなの行けなくてもいい。
クマオが行きたいと思ってくれた
その気持ちが、私には何よりの
プレゼントなのだから。
久々に作った 肉じゃが。
ニラ玉もやし。
(ちょっと前kiriさんが作っておられたのを見て)
塩サバ
ニンジンのカレー風味ビクルス。
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