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2018年06月06日

入試分析(南多摩中学)






2018年度 定期検査分析
適性検査T
出典:平木典子『アサーション入門―自分も相手も大切にする自己表現法』による
出題形式:昨年度(29年度)と同様に1つの文章を読んで答える形です。問題数も昨年度と同じく、小問2題に作文1題の3題でした。
内容:文章は「自己表現」について述べられています。文章の難度は昨年度と同じ程度ですが、構成的には昨年度のものよりも読みやすいものでした。問題1・問題2はどちらも読解問題で、文中の抽象度の高い表現や比喩について説明をする問題でした。どちらも文字数が30字前後であり、昨年度は60字程度2問と比べて、今年度の方が、時間的に余裕があったといえるでしょう。作文の出題形式は昨年度のものが踏襲されており、書き方の条件が多く、指示に従うことにより構成が組みあがるため、書きやすいものでした。
文章中で述べられている「アサーション=自己主張をしつつも他者のことも考慮し、相手と意見を近づけていく」方法について具体的に書くという都立中の中では珍しい形の作文ですが、旧来から南多摩中では他の都立中よりも体験に重きを置かれたものが出題されているため、伝統に則った出題とも言えるでしょう。同校の過去問を遡って解きこんできているかどうかで点数が分かれる問題でした。
適性検査U
大問1はさいころを扱った問題でした。受検生にとってはなじみ深い題材です。
問題1は展開図を書く問題で、実際にさいころの面のスケッチを描くものです。問題2はさいころの目を使って式を立てる問題でしたが、ルールに従うことができれば答えることは簡単です。問題3は鏡に映したさいころについて考える問題です。6の目以外が4個ずつ映ることに気が付けば正解にたどり着ける問題です。
大問2は「日本のくらしと変化」をテーマにした問題で、昨年同様、小問は3問でした。
問題1は距離の違いによる高さの見え方の変化について考察する問題、問題2は東海道新幹線の路線の沿線の都市と人口、または工業地帯の関係性について考察する問題、問題3は割合の計算を行い、その計算結果をグラフに表し、その結果の数値を資料と関連させて考察する問題でした。昨年と同様に基本的な問題ですので、資料を読み取って考察する力と割合計算のスピードと正確性が重要なカギとなりました。
大問3は「花粉や黄砂の測定結果」について考察する問題です。
問題1が「花粉を顕微鏡で観察し、花粉の数を求める」問題で、単位量当たりの計算を必要とします。問題2は黄砂を観測する装置の仕組みの説明から、計測結果を考察する問題です。初めて知る観測装置なので、会話文や図を読み仕組みを理解する力が必要です。問題3は「日本で黄砂が観測される原因と気象状況の関連」について考察し記述する問題です。身近な話題ですが、問題文や資料から観測の方法や分析の仕方を読み取る力が必要な問題でした。

2017年度 定期検査分析

適性検査T
出典
茂木健一郎『最高の結果を引き出す質問力』による
出題形式:昨年(28年度)・一昨年(27年度)と2つの文章を読んで答える形式でしたが、今年は27年度以前の、1つの文章を読んで答える形に変わりました。また、条件をつけて言葉の説明を行う問題1、作文の問題2という問題構成から、問題3までの構成に変わりました。
内容:文章は「質問すること」について述べられています。文章の難度はそれほど高くなく、昨年度のものより読みやすくなったといえるでしょう。問題1、問題2はどちらも読解問題で、文字数が60字前後でした。昨年度が同じ程度の文字数の読解が一問でしたので、それよりも速い情報処理が求められていました。作文は以前よりも書き方の条件が多く、指示に従うことにより構成が組みあがるため、例年よりも書きやすいものだったといえます。
適性検査U
大問3つの構成でした。大問1は「図形」がテーマで、立体の見方・対称性・規則性を見つける問題です。簡単な例を具体的に書き出して、作業をする中で解答を導き出していけるとよいでしょう。特に問題1は必ず得点したいところですが、同じ大きさの正三角形を答えるというようなミスは禁物です。問題2は、Aグループの枚数が(3の倍数+1)、Bグループが(3の倍数)になっていることに注目し、その差の1は3本の対角線の交点がある「き」の三角形であることに気が付ければスピーディーに解答にたどりつけます。問題3は問題文の誘導に従って規則性を検証する問題です。
大問2は「野菜の栽培と流通」をテーマにした問題でした。昨年同様、小問は3題でしたが、「資料を分析・考察し、記述する問題」と「割合を計算する問題」が出題され、一昨年と似た傾向でした。資料を読み取って考察する力と割合計算のスピードと正確性が勝負の鍵でした。
大問3は「時間を計ることを題材にした理科実験」を考察する問題です。問題1が「太陽、ふり子、ろうそく」のいずれかの法則から時間が計れる理由を記述する問題で、教科書範囲の知識が必要とされました。問題2は実験結果を考察し、比例の関係を導く問題でした。問題3は対照実験について考察する問題でした。いずれも、決して目新しいものではなく、あわてずに考えれば正解にたどり着ける問題です。

2016年度 適性検査分析
適性検査T
出典
文章1西林克彦「わかったつもり 読解力がつかない本当の原因」による
文章2竹内薫「99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方」による
出題形式:1つの文章の要旨を読み取らせ、作文を課していた例年とは異なり、要旨に関連のある2つの文章を読ませ、その関連性を説明させたうえで作文させる出題形式に変わりました。とはいえ、昨年の問題も文章のあとに文章の内容を補完する会話文が加えられていたので、広い意味では2つの文章とも言え、過去問をしっかり解いていた生徒にとってはそれほど大きな変更ではなかったと考えられます。
内容:問題1は、「文章1」で言及されている「わかったつもり」の状態を、「文章2」の中でどう表現されているか50字以上、60字以内で説明する問題です。文章1を丁寧に読むと、「わかったつもり」は、読み手が勝手にわかったと思いこんでいる状態です。共通部分を探すと、文章1の「読み手みずからが構築した」状態と文章2「自分の頭の中にある主観的な思いこみのほうが勝つ」状態が共通していると考えられます。
問題2は、文章1・文章2をふまえて、「わかったつもり」から具体的な経験を通して、本当に「わかった」ことを書きなさい(400字以上500字以内)という作文問題でした。「具体的な経験」を記述させるという内容も、指定の字数も例年通りです。ただし、文章の内容と同じような経験をすることはなかなか難しいことです。そのため、ここでは「調べてみたら自分の勘違いだったことがわかった」という経験から、「自分がわかったつもりになっていないかいつも疑う」ことが大切だと学んだという結論での記述がふさわしいでしょう。
適性検査U
大問3つの構成でした。大問1は「渋滞」を題材にした作業中心の問題で、ルールと条件に従い作業を行えば平易に解答を導き出すことができました。必ず得点しなければならない問題です。
大問2は「資料の読み取り」の問題でした。小問は3つあり、そのうちの1つが「歴史」をテーマとした問題だったため、驚いた受検生も多かったのではないでしょうか。今回の大問2では、3つの小問を通して「資料内容を正確に読み取る」「関連のある事柄を探す」「条件に沿って考える」という力が試されています。取り組む問題を選び、解きやすい問題を確実に得点することが高得点のカギとなりました。
大問3は「アゲハチョウの幼虫のからだのしくみと蛹化する環境についての実験」を考察するものです。資料から幼虫の体のしくみを考える問題が1問、実験結果から結論を導き説明する問題が2問の、小問3題で構成されています。

2015年度 適性検査分析
適性検査T
出典:森真一「ほんとはこわい『やさしさ社会』」より
出題形式:例年と同じく問題1,2の2問構成で、問題1が文章の内容をまとめる問題、問題2がその内容を踏まえての意見作文でした。昨年は「調べる手順を書く」だったものが意見文になったので、とまどった受検生もいたかもしれません。しかし内容をみると意見・理由・体験・まとめの形で書ける、練習を重ねている受検生にとっては書きやすい問題だったといえます。
内容:問題1は、相手のことを本当に大切に思って、あえて今きびしく接する「やさしいきびしさ」と、相手を傷つけたり不快にさせたりしないように、全力をつくすことを強いる「きびしいやさしさ」がある、という文章を読み、「やさしいきびしさ」「きびしいやさしさ」それぞれについて60字以上70字以内でまとめる問題でした。問題2は文章の内容を受けて「学習発表会の実行委員」であるたまお君とみなみさんの会話文を読み、まずたまお君とみなみさんがどちらの立場なのかを読み取り、自分の意見を体験をあげながら説明する問題でした。一見やさしそうですが、問題1で間違えると作文で得点することはまず難しいと考えられます。
適性検査U
大問3つの構成で、大問1は「うるう年」を題材にした計算中心の問題でした。うるう年の計算法がきちんと説明されていたので、受検生は得点しやすかったはずです。
大問2は会話文形式で、図が5つに表が1つ小問3つで5ページというボリュームのある問題構成でした。話題自体は東京オリンピックをテーマに展開しますが、各小問はそれぞれ人口推移と世代別割合、物価の変化、地図の読み方に関する問題でした。どの問題も資料を読み取れば得点できる問題でしたが、計算・解答では条件があり、それぞれの設問で細かい条件が多く提示されているので、条件を丁寧に確認して答える必要があります。
大問3は「発泡スチロールでできた立体を水中に沈め浮力により水面上へ打ち出す実験」について考察するもので、小問3題で構成されていました。

2014年度 適性検査分析
適性検査T
大問1の問題1は、例年同様、資料の読み取り問題でした。問題1は1 回当たりの自転車平均利用時間と、資料からどんな目的で利用したのかを推測させる問題、問題2は富山市の平均気温・降水量・自転車利用回数の表から、富山市が日本各地の気候の特徴のうち、どれに当てはまるのか答えた上で、なぜ自転車利用者が減るのかを答える問題でした。問題2では、社会の基礎知識があると有利ではあるものの、表から読み取れていれば、冬に雪が多いために自転車を利用する人が減ることは容易に想像がつくので、得点しやすい問題といえます。問題1の1回あたりの利用時間を出す計算と合わせて、ここは確実に得点したい問題です。
大問2は、図形パズルに近い問題でした。問題1は箱ティッシュケースを切りとれない理由を説明する問題で、いすのならべ方が条件に合わないことを説明させる昨年の問題と同様のものでした。また、切り取れるように段ボールに線を入れる方法を書きこませる問題は、図形の把握能力を試す問題で、慣れている生徒であればすぐ気づいたと思われます。ですので、ここをきちんと解答できたかどうかが合否の分かれ目だと言えるでしょう。
大問3は、実験の計画を書き直し、書き加える問題1と資料の意味を正確に読みとる問題2・3です。例年そうですが、大問3は難易度が高く、正答率は低いと予想されます。ただ、今年は問題1の書き加える条件や、問題2のカイワレの茎が長くなった理由は比較的容易に読み取れますので、しっかり解いてあれば部分点が見込めます。あきらめずに最後まで書ききった生徒が得点できる問題です。
適性検査U
今年の作文は、資料や図が追加されるなど表面的には変化したように見えますが、その資料も本文の「注」に過ぎず、おおむね例年通りと考えられます。文章の出典は渡辺茂・著『ピカソを見分けるハト ヒトの認知、動物の認知』です。二題構成で、問題一は文中の「ではハトは一体なにを手がかりとしてこのような区別をしているのだろうか」という問題提起に対する筆者の考えを問う問題です。これは、まさに文章の要旨ですから、要約の力があれば解けるはずです。「区別」というキーワードが重要となりますが、最終段落にまとめられているので、得点できた受検生は多かったと思われます。問題二は、南多摩としては新傾向といえるかもしれませんが、「今関心をもっているが、まだ調べていないこと、試していないことをどのような手順で明らかにしていくか」という、意見を説明するのではなく、実験手順を説明する作文です。ついに、作文で意見を述べる内容がなくなったわけですが、なぜ関心をもっているのか、の説明は必要です。つまり、昨年までの対策がそのまま生きる問題であることに変わりはありません。ただし、ここは例年までの採点基準と変わらなければ、かなり差がつくところでしょう。
ボーダーライン
昨年は一昨年と比較して問題が易化したものの厳しい採点でした。今年はさらに問題が解きやすくなったと考えられるため、通常ですと合格最低ラインは上がると予想されます。しかし、採点が厳しいままだとすると適性検査I では、大問の1ができた上で、大問2と3でどれだけとれたかが合否をわけるでしょう。また、作文は傾向が昨年とは若干異なるものの、問題1が解きやすくなっています。そのためこちらも合格最低ラインは若干上がると予想できます。採点基準が例年と同様であれば、適性検査Iが【40%〜50%】、適性検査II(作文)は【50〜60%】で、全体で【55%程度】がボーダーラインの予想です。

2013年度 適性検査分析
適性検査T
大問1の問題1は、例年同様、理科分野の基本的な資料の読み取り問題でした。1人当たりの水量が2000年くらいから減少している理由を、水洗便器の使用水量と節水の意識から読みとっていれば正解です。ここは確実に得点したい問題ですね。
問題2は2つの水を使う場面のどちらかを選び、家での一日の水の使用量を調べる方法を説明する問題です。おそらく、アの「おふろとシャワー」がイの「調理(食器洗いを含む)と飲用」より答えやすいと思われます。
大問2は、いすのならべ方が条件に合わないことの説明、ならびに条件に合うならべ方を答えさせる問題でした。ここをきちんと解答できたかどうかが合否の分かれ目だと思われます。ただ、条件を書き出して考えればそれほど難易度が高いとはいえません。 大問3は、資料の意味を正確に読みとる問題です。ゲンジボタルの幼虫が陸に上がってきた日の特徴を具体的にグラフから読みとります。問題1は降水量と気温の変化について書けていれば合格ですが、問題2はあまり目にしたことのないグラフから、わかることを図を使って説明しなければならないので、かなり正答率は低くなると予想されます。
以上のように、全体を通して資料の読み取りと、数理処理力と理科の基礎力が問われる内容になっています。
適性検査U
概ね昨年と同様の傾向でした。文章の出典は日高 敏隆・著『春の数えかた』。二題構成で、問題一は筆者にとってなぜ2月が特別な月なのか、理由を説明させる問題です。
これは文章の要旨にもかかわる部分ですので、要約の問題に近いといえます。昨年と一昨年のように文中の言葉を説明させる問題ではありませんが、文章中から要素が取り出しやすいので、得点できた受験生は多かったと思われます。問題二は題が決められているのが今年の特徴です。ただ筆者と同様に身近な自然に「目をこらし」て、あなたが発見したことを書くという条件は、体験から書き始めるという点では昨年までと変わりません。
また、指定された題の「冬から春へ」は条件というよりも作文のヒントです。冬から春へと季節の移り変わりを感じさせる自然現象をまとめればよいのです。
ボーダーライン
昨年は問題が難しかっただけでなく、大変厳しく採点されていました。今年は問題が多少易化したので合格最低ラインは上がると予想されますが、採点が厳しいままだとすると適性検査Iでは、大問の1ができた上で、大問2と3でどれだけとれたかが合否をわけるでしょう。 また、作文は傾向が昨年とは若干異なるものの、比較的書きやすい題でしたので、こちらも合格最低ラインは上がると考えられます。適性Tが40%〜50%、適性検査U(作文)は50〜60%で、全体で50%程度がボーダーラインの予想です。

2012年度 適性検査分析
適性検査T
大問3題構成。大問1ではタンポポを題材に資料分析力・考察力を見たり、条件を考察して課題を解決する力を見たりする問題が出題されました。問題1では例年通り、複数の資料を読み解く問題が出されました。これまでは3つ以上の資料を重ね合わせていましたが、今年は2つの資料を重ねて読み解くだけだったので、記述しやすい問題だったと思います。大問2はペットボトルのリサイクルを題材に、分析する力や数理的に考察する力・表現力をみる問題でした。
大問3は、江戸時代に使われていた時刻の表し方に関する文章を読んだ上で、「お八つ」の時刻が最も遅い月を求める問題です。「月」・「『お八つ』の時刻」・「求め方の説明」と答える項目が3つあり、正解しきるのは困難で最後に回すべきでした。端数の処理について指示があり、指示に従うと誤差の累積のために、求め方次第で算出時刻が変わってしまいます。別の方法で検算をした受検生は迷ったかもしれません。すべて計算すると膨大な時間を要するため、候補を絞りこむ力が求められます。ただし、問題2は江戸時代に使われていた日時計の写真を見て、使い方を推測、説明する問題で、指定語句があり、推測も容易でした。
適性検査U
2012年度は1800字程度の文章でした。単なるエッセイではなく、物事を「理解」するということの本質とは一体どんなことなのか、そしてそれが人間にとってどれだけ重要なのかについてまで言及してあるため、内容を捉えるにはかなりの読解力が必要でした。
問題1は本文で特別な意味で使われている「理解」という言葉を、「対象」「整理」という言葉を入れて50字以上70字以内で説明させる問題です。昨年まで文字数は40字〜60字でまとめる形でしたので多少長くはなりましたが、それほど変わっているとは言えません。また、傍線の箇所について記述させるといった形式にも変更はありません。さらに、ある決まった言葉を使わなければならない、という条件も同じでした。
問題2は例年と同様に具体例をあげた上で、自分の意見を書く作文です。字数制限も400字以上500字以内と同じでしたが、「何かをつくり発表した」ということが前提となっていたため、そこは若干の違いがありました。南多摩の適性検査Uは、様々な説明文に触れ、内容を要約したり、文章問題を解いたりすることが対策になります。従って、単に読書が好きで小説を読んでいるだけでは不十分です。
新聞記事や説明的文章に日頃から親しみ、速く正確に読み取る力をつけておきましょう。そうすることで合格点をとれる作文を書けるようになります。

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公立中高一貫校の学校選び(小石川中学)

公立中高一貫校は設立理念など共通する部分はあるものの、学校ごとのカラーや教育方針は少しずつ異なります。せっかく入学したのに、わが子に校風が合っていなかった…といったことにもなりかねず、志望校がどういった学校なのか事前によく調べておく必要があります。そうはいっても、各学校のホームページを見ただけでは、なかなか見えてこないのが実情。今回から、詳しくご紹介する学校情報は、これから公立中高一貫校を考えるご家庭に大いに役立つはずです。


公立中高一貫校は教育プログラムや学校行事などに学校ごとの特色が色濃く出ます。それだけに、ミスマッチも起こり得ます。人気が高い、進学実績が伸びている、といったことだけで安易に学校を選ぶのではなく、わが子を通わせたいと思う学校がどういうところなのか、しっかり調べる必要があります。


学校の特色を知りたいときには、教育方針や校訓、SI(スクール・アイデンティティー)と呼ばれるものに着眼してください。これらの軸さえ見えていれば、授業はどうなっているのか、部活動はどうなのかなど、視点を横に広げていけるようになるはずです。

小石川中等教育学校


求める生徒像
現状に満足せず、高い志を持ち、自らの個性と能力を自ら開拓する生徒

旧制五中時代からの伝統を引き継ぐ「小石川教養主義」。
これは、初代校長の伊藤長七による理念で、「立志・開拓・創作」と各2年単位で時期が割り振られています。
同時に、旧制五中が大正デモクラシーの時代に出来たこともあり、現在にいたるまで「自由」な校風とされます。
それと理系に特化しているのは、よく知られていますね。

前期(中学過程)は制服がありますが、後期(高校過程)からは私服可となっています。


SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の取り組みを通して、高度な理数の力を養います。
AIの発達していくこれから先、理数系の需要はさらに高まっていくことでしょう。
以下では小石川中学が実施している「サイエンスカフェ」とよばれるものについて紹介します。

サイエンスカフェ「科学技術と人の幸せ」
2月15日(木)サイエンスカフェ「科学技術と人の幸せ 〜遺伝子診断によってもたらされた選択肢を考える〜」を実施しました。
 遺伝子診断の技術が進歩し、医療に新たな選択肢が加えられました。「遺伝子診断をすれば、将来難病を患うかどうかわかる」と告知されたとき、あなたなら遺伝子診断を受けますか? このようなことをテーマに、大日本住友製薬株式会社から遺伝子診断技術の開発に携わる研究者の方を講師にお招きし、1〜5年生が一緒にディスカッションを行いながら考えを深めました。
 私たちは、日々進歩する科学技術とどのように向き合っていくべきなのか。一人一人が自分のこととして考える時間になりました。

サイエンスカフェ 130億光年遥か彼方の宇宙を『見る』 〜現代天文学とビックバン宇宙〜
3月9日(金)に、東京大学理学部天文学科4年生の本校第3期OBをお招きして、サイエンスカフェを開催しました。テーマは、「130億光年遥か彼方の宇宙を『見る』 〜現代天文学とビックバン宇宙〜」です。
 ビックバン、ブラックホール、銀河、という言葉は、一度は聞いたことがあると思います。しかし、それらが一体どのようなものなのか、そもそも実在しているのか、そして、天文学者がどのように宇宙を『観測』しているのかを、わかりやすくお話し下さいました。また、そこから、過去の天文学者がどのように宇宙のことを理解してきたのか、実際に受講者が体験しながら学びました。
 OBゆえに、生徒との距離が近く、和やかな雰囲気で進行しました。生徒から、宇宙に関する質問が多く出され、宇宙への興味を呼び覚ます、有意義なサイエンスカフェとなりました。


聞くだけでも楽しくなるような、大学レベルの高い研究ができることがわかります。
今、理数系が得意なお子様はもちろん、将来そのような職に就きたい方にも有意義な時間が過ごせるのではないでしょうか。

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公立中高一貫校について




なぜ中高一貫校ができたのか
1999年、ゆとり教育全盛のときに公立中高一貫校は生まれた。当時は、過熱する高校受験競争を問題視する声が多く、受験に煮詰まった受験生が自殺してしまうといった出来事も発生するなどして、国が『ゆとり教育』にかじを切るべき背景があった。

そうしたなかで生まれたのが、ゆとりを持って6年間、じっくり子ども達を教育するという公立の中高一貫校だった。しかしその後、2003年と2006年にはOECD(経済協力開発機構)の学習到達度に関する調査で、日本の子ども達の学力が著しく低下していることが問題視されるようになる。

ゆとり教育が痛烈なバッシングを浴び大幅に見直されることで、公立中高一貫校もその位置付けが徐々に変化していった。ゆとりを持って子ども達を育てていきたいという本来の使命だけではなく、教科学力と共に“生きる力”を育み、次世代のリーダーを育成するといったことが求められるようになったのだ。

特に、設立の初期段階から教科学力と“生きる力”の育成に力を入れているのは、東京都。2005年に都立で初の公立中高一貫校「都立白鷗高等学校・附属中学校」が開校し、その翌年には「都立小石川中等教育学校」「都立桜修館中等教育学校」「都立両国高等学校・附属中学校」「千代田区立九段中等教育学校」が開校した。さらに2008年に「都立立川国際中等教育学校」「都立武蔵高等学校・附属中学校」、2010年には「都立大泉高等学校・附属中学校」「都立富士高等学校・附属中学校」「都立三鷹中等教育学校」「都立南多摩中等教育学校」が続き、区立を含め都内の公立中高一貫校は現在、11校となっている。


なぜ、東京都は公立中高一貫校設立に力を入れているのか。

東京都の場合、特に私立の中高一貫校の台頭が著しく、私立は難関国公立大への合格実績でも群を抜いていた。『都立日比谷高等学校』や『都立西高等学校』『都立青山高等学校』『都立戸山高等学校』など、名門とされる都立の進学校の復権のために、進学指導重点校として、大学受験を突破するための学力の育成に力を入れ始めた。進学指導重点校と共に、さらなる切り札として、6年間かけてじっくり学べる公立の中高一貫校を作っていったという流れがある。


公立中高一貫校はたくさんあるが、どのようにして受ける学校を決めればよいのか。
次回はそれについて書こうと思う。

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