2018年06月21日
知らなかった…防災対策でやってはいけないこと
「あ、地震きた」って思った直後は…
●ボタンやスイッチに、触らないのが◎
最低限のもの以外は、安全確認ができるまでそのままが良いそう。
大きな地震発生後は電気の回線等もダメージを受けているかもしれません。そこで暗いからと言って、照明のスイッチを押すと通電する事がありますので、極力スイッチは触れない様にしましょう。
万が一ガスのにおいがした場合も、換気扇の使用は厳禁。スイッチを入れると火花が飛んで引火する危険があるため、窓やドアを開けて換気し、ガスの元栓を閉めてガス会社や消防に連絡を。
連絡をする際は、電話ではなくネットがベター
固定電話・携帯電話ともに、一カ所に電話が集中すると輻輳(ふくそう)を起こして電話が死んでしまいます。
連絡は災害用伝言ダイヤル「171」やSNS等の活用や、遠方の家族や知人を介して連絡をとり合う「三角連絡法」も有効です。
被災地以外の人は、一旦落ち着いて
善意が「ありがた迷惑」になるケースも…
大地震発生後72時間は、基本的に「救助活動」が最優先で、また救助活動が行えるのは専門的な訓練を受けた人員だけです。素人が被災地に駆けつけてもかえって救助活動の妨げになります。
ボランティアは被災地から要請がでたあと、被災地が落ち着いてからにしましょう。
とりあえず支援物資を送る準備をするのはNG
適当な食料や古着を送る?やめてください迷惑です。個人が段ボール数箱分程度の支援物資を送るのは、より分けや保管の手間がかかるためかえって迷惑になります。4トントラックに満載する物資を自力で運搬し、かつ被災地のニーズをダイレクトに収拾するルートを持っていないのであれば、物ではなくて「お金」を送るようにしましょう。
※地震は被災エリアが狭く、また被災人口が相対的に小さいため、支援物資が過剰になりやすい状況にあります(首都圏が元気な場合こうなりやすい)。特にパンなどの生鮮食品は消費しきれない可能性が高いため、被災地が必要とするものが不明な場合は、義援金を送った方が役に立ちます。
買い占めに走るのはNG
3.11東日本大震災の際にも、被災地以外の地域のコンビニやスーパーから物がなくなりました。今回は被害エリアの面積が狭いため、全国的な物資不足の混乱は最小限になると思われます。被災地以外で物がなくなると、被災地に送られる物資調達が難しくなりますので、特に大都市圏にお住まいの方、水や食料を買いだめするのはやめてください。
デマを流したり、未確認情報をRT・シェアするのはNG
被災地以外から面白半分でデマ情報を流すことは万死に値します。ライオンが逃走した、井戸に毒が投げ込まれたなどというネタが投稿されていますがデマです、屋外避難や救助活動の妨げになる情報は、冗談抜きで誰かが死ぬ恐れがあります、どのような理由があってもやめてください。また同じ理由で、「自分が確認した訳ではない“拡散希望”情報」を安易にRTやシェアするのはやめましょう。
※このような「なんだかおかしい」情報を見聞きした場合、他の情報源でも同じことを報じているか確認しましょう。ネット経由の場合、その情報を検索してみると状況がはっきりしてきます。
○月○日に東京でも大地震が生じる〜的な話を信じるのはNG
現在の所、日時と場所を特定した地震の余地はできません。大地震が生じるとこの手の「地震予知デマ」が必ず流布しますが、基本的にはガセネタです。ましてこのようなネタを、被災地にシェアして危険をあおるという行為はもってのほかですのでやめてください。ただし、大地震後に余震が生じやすくなるのは事実ですので、この際いつ地震が生じても大丈夫なように、身の回りの防災の再点検をするのはよいことです。
浴槽に水を溜め込む際には、注意点が
地震の際に生活用水やトイレ用水として活用するためにお風呂の水をためたままにしている方は、注意が必要。
【理由は・・・】
下水があふれるなど目にみえた被害がなくても、排水管が壊れているケースがあるので「確認がとれない段階では、水を流さず備蓄してある災害用トイレを使用!」を徹底していただきたい。
飲料水として溜めておく場合は…
生活用水として利用する場合であっても、用途にもよりますが、過炭酸ナトリウムや塩素をいれて、細菌対策をしてからの利用が現実的。
IH調理器でも、火災につながることが
使用時は、特に注意。
直火のないIH調理器でも火災は起きます。少しの時間であっても火があるところから離れない、どうしても離れなければならない時には必ず火を消す、という意識が大切。
消火器を用意する時は、用途があったものか確認を。キッチンであれば「油火災対応」の消火器を用意するのがベスト。
「水消火器」は「油火災」「電気火災」には使用できません。また粉末消火器は消火力はありますが、一瞬で視界がなくなり、火元に正確に命中させる難しさがあります。
最近では「台所用消火器」と呼ばれる商品があり、油火災の初期消火に対し非常に効果的です。コンパクトでスペースをとらない、後始末が簡単(お酢を使ったものなど)などの長所があります。
エレベーターは使用しない
地震発生直後はエレベーターを使用するのは控えましょう。
乗る時に動いていても、その後止まってしまう可能性もあります。階下、階上への移動は極力階段を使う様にしましょう。
自動車を活用しない
遠方の身内や友人の安否が気になるのは分かりますが、すぐに車に乗って出かけるのは控えましょう。
理由としては、渋滞を引き起こす要因になり、消防車や救急車と言った緊急車両が通れなくなる可能性があるからです。
屋内は裸足で歩かない
ガラスの破片や壊れた物で足を怪我する可能性が高いです。
怪我の内容によってはその後の避難にも差支えが出てきますので、スリッパやスニーカーを履いて屋内を家の中を移動しましょう。
救助活動は一人で行わない事
これは、二次災害に巻き込まれる可能性を示唆しています。
可能であればやはり専門のレスキューが到着するまで待つのが望ましいですが、急を要する場合は近所の人に手伝ってもらう等効率良く確実な手段を選択しましょう。
こうして見ると半分は状況に応じてと言う側面もありますが、一度に皆が行動を取ってしまうとその後の救助にも支障をきたしそうな項目が散見されます。
有事の時こそ譲り合いの精神を持っていたい物ですね。
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