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vape

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形状および構造

vapeは、原理的にはシーシャとも電子タバコとも似ており、リキッドと呼ばれる果物のエキスやスパイスなど様々なフレーバーが調合された液体を電気で加熱して、その蒸気を吸い込むことでタバコを吸っているような感覚を味わう機械的嗜好品の一つです。形状は紙巻きたばこ(吸うと先端が赤く光り白い煙も出るため、本物の紙巻きたばこと区別がつきません)を模したものからZippoライターの形をしたものまで様々な製品が発売されています。

下の写真はライテックという会社のSMOOTH V!P(スムースビップ)という製品でリキッドとセットで2000円前後で手軽に購入できる製品です。これが一般的に普及しているvapeの形状になります。

大きく、バッテリー、金属コイル、アトマイザー、吸い口の4つの部品で構成され、USBで充電し、吸い口から深く息を吸うと金属コイルがアトマイザーに注入されたフレーバーリキッドを加熱することによりリキッドが蒸気化され、吸い口から煙が出てきます。スイッチを押しながら吸うタイプと吸い口から吸うだけで煙が発生するタイプがあります。ゆっくりと深く吸えば吸うほど煙が出ます。製品そのものを「vape(ヴェイプ)」「ヴェポライザー」とも呼びます。

【ライテック SMOOTH V!P(スムースビップ)】
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vapeと電子タバコの歴史

vapeと電子タバコの歴史は切っても切れません。※以下、「チャイナベイプ」参考
両者の原型は1927年にジョセフ・ロビンソンという人物が薬剤を吸引によって投与するものとして開発し、電子気化器として特許申請、1930年にアメリカで特許が認定されました。しかし、タバコを吸うという事には利用されなかったようです。

1981年に医師であるフィル・レイという人物が「FAVOR SmokeFree Cigarette」という煙の出ない超音波式の製品で特許を取得しました。この頃にVaping、Vaperという造語が作られました。

2004年に中国の漢方医師ハン・リーが彼の会社、如烟集团有限公司から煙の出る加熱気化式のRUYAN(ルーイエンまたはルヤン)を中国市場で発売。国際特許を取得し、2006年に欧州市場へ導入し、欧米ともに人気を博しました。

【ルーイエンの製品】
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その後、様々な加熱気化式のいわゆる電子タバコが開発・販売され、タバコの健康被害を背景にニコチンやタールを含まないリキッドタイプの電子タバコ「Vape」が若者や非喫煙者を中心に普及しました。
このような歴史から「vape」は「電子タバコ」の1種として括られ、区分けは曖昧となっています。

日本の法律では、たばこ葉の成分を含んでいれば、たばこ事業法における喫煙用の「製造たばこ」に該当し、20歳未満への販売は禁止されています。iQOUS(アイコス)のような電子タバコでもニコチンゼロの互換性スティックが販売されるようになっており、見かけだけでは全く判断できなくなってきています。

海外への持ち出しに注意

ニコチンゼロ、タールゼロであっても、電子タバコに類するものは海外でも公共の場所などでの使用禁止が拡がっており、インドネシアやシンガポールなどのアセアン諸国では国内への持込みも禁止されており処罰(懲役または罰金等)の対象となっていますので、うっかり持ち込むことが無いように気を付けなければなりません。


下の写真はKamry(カムリー)の製品です。色もカラフルです。
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VAPEの今後

様々な形状に様々なフレーバー、おしゃれで、ニコチンゼロ、タールゼロ。未成年でも使用可能なvape。
脱喫煙の役割を果たす一方で喫煙やドラッグ利用の入り口にもなりかねない危険性も持ち合わしており、vapeを含む電子タバコへの社会的評価は煙草と同等の扱いを受け、使用できる場所は一層、限られてくると思います。

最近の同類の製品は、健康志向をうたっていますが、個人的なコレクションや自己満足、vapeカフェなど限られたコミュニティでの使用が想定されます。そうした中で上記のような危険性も除外しきれず、増々グレーな存在になるかもしれません。

精巧に紙巻きたばこを模したもの、タバコとは思えないギミック的な形状のもの、使い捨てタイプのものなど、多方向への製品が開発されていくものと思われますが、機器自体が無くなり口に含むものなどに収束していく可能性も払いきれません。

私も実際にZippoライター型やVAPE ONLY社製のMALLE(マール)という紙巻きたばこを模した製品を持っていますが、ライター型は勿論の事、紙巻きたばこ型はバッテリー部分が白く吸うたびに先端が赤く火が灯るので、本物のタバコと見分けがつきません。
(バッテリー部分が白い製品は現在、販売されていません)

今後は、これまでのタバコという概念から全く外れた違う製品が発売されていくと思います。


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