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2008年09月01日
都市伝説
コインロッカーベビー       


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ある女性は不本意な妊娠をしてしまった。
しかし、相手が誰だかわからない上に、それほど子供がほしいと思っていなかった彼女は、
生んだ自分の子供を駅のコインロッカーの中に放置してしまった。

それから5年ほどは、自分が罪を犯したそのコインロッカーの近くへは近づかなかったが、
ある日、どうしてもその近くを通らなければならなかった。

するとコインロッカーの近くで男の子が泣いている。
どうやら親とはぐれて迷子にでもなったようで、その男の子はひとりで泣いていた。
なんだかかわいそうだと感じた彼女は、子供に声をかけた。
「ねえ、僕、どうしたの?」
しかし、男の子は答えない。
「ねえ、大丈夫?怪我とかもないかな?」
それでも答えは返ってこない。
「ねえ、僕、お母さんはどこかな?」

「おまえだ!」


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もし、これを知り合いに話すときには「おまえだ!」の部分を大きい声で話してください。
そうすることで、さらに恐怖を相手に与えることが出来ます。(同じ最後の台詞を大声で話すタイプは、「親知らず・子知らず」などの怪談があります。)

コインロッカーベビーは実際に起こった事件です。
1972年の新宿駅西地下のコインロッカーから新生児の遺体が発見される。
犯人は結局見つからず、迷宮入りとなってしまった。これと似たようにコインロッカーに自分の子供を捨てる事件が何軒か起こったために、一連のこどもたちを「コインロッカーベビー」と呼ぶようになった。

実際あった事件に尾ひれが付いたり、怖くアレンジされて出来る都市伝説というのも存在します。
ですが、せめて自分の子供くらいは大事にしてほしいと切に思います。

正確には1970(昭和45)年2月、渋谷の東急百貨店西館1階のコインロッカーが最初のようです。
この時は捨てた母親は全国指名手配されています(捕まったかどうかは不明)。
――同年2月3日「毎日新聞(夕刊)」、同年2月9日「朝日新聞(夕刊)」
駅のコインロッカーとしては同年7月、浅草駅が手元のメモでは最初ですね。
――同年7月14日「毎日新聞(夕刊)」

鉄道弘済会によりますと、コインロッカーは1969(昭和44)年10月に、名古屋駅にできたのが最初。続いて翌年、東京駅にできて以来、全国に普及。
つまり、全国に普及すると同時に「死体捨て場」として利用?されていたワケで、正にコインロッカーの歴史はそのまま“コインロッカー・ベビー”の歴史。

コインロッカーを「死体捨て場」にした事件は1970年2件・71年3件・72年8件だったものが、73年に一気に急増。同年は4月末までで13件――何と10日に1件の割で、コイロッカーから死体が発見された計算!!
急増の原因は、どうも73年2月に国鉄(当時)大阪駅西口コインロッカーで男性の首が見つかった事件がきっかけのようです(その後、近鉄阿倍野橋のコインロッカーで足が発見される)。
――同年5月6日「毎日新聞」
手元のメモによると、その後も“コインロッカーに赤ちゃんの死体”が毎月数件、報道され続けていたようです。


最初の事件は新宿ではなく渋谷、良し悪しを問わず当時から流行のさきがけは渋谷ということでしょうか。

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