2018年02月22日
ベネズエラ版ビットコイン「ペトロ」は詐欺コイン?
『ペトロ』は新手の仮想通貨詐欺
こんにちは、せーたです。
2月20日にベネズエラは独自の仮想通貨『ペトロ』の発行を発表しました。
ペトロコインとは
簡単に言うと破綻した経済を立て直す手立てとして発行されたコインです。発行された新通貨(ペトロ)は、ベネズエラの豊かな埋蔵原油を裏付けとし、政府はペトロ1単位が原油1バレルの価値に相当することを約束し、発行上限は1億ペトロ前後、約60億ドルの調達を見込んでいるとのことです。
ベネズエラのニコラ・マドゥロ大統領は『ペトロが誕生した。そしてベネズエラの繁栄のために大成功を収めようとしている』と述べ、カタールやトルコ、アメリカなど裕福な国々の投資家の関心を集めているとも明かしました。
なぜ詐欺だと囁かれるのか?
ベネズエラの野党は、ペトロの発行は違法だと主張しています。また、ペトロへの投資はアメリカの制裁違反とみなされ、米企業の関与はほぼ不可能です。
ベネズエラの野党がペトロの発行を違法だと主張するのは、ベネズエラの憲法が国家の埋蔵原油を財政運営の保証として使用することを禁じているからです。
これだけ聞くとお金持ちほどこの話題には食いつかないですよね。ベネズエラは余程お金が必要なんですね。
さらにシンクタンク大西洋協議会のベネズエラ専門家、マリアノ・デ・アルバ氏はこのように述べています。『ベネズエラの原油で通貨を担保すると言うが、政府の説明によると、政府は通貨と石油の交換を保証していない。交換できるのは、ベネズエラの通貨ボリバルだけで、ボリバルにはほとんど価値がない』
ペトロの正体はただの国債
ペトロは実質的に国債(国の借金)に似たものだと多くのアナリストは指摘する。また、米財務省もペトロの取引は経済制裁で禁じている政府との商取引にあたるという見解です。
アメリカは昨年8月、ベネズエラに経済制裁を課し、アメリカ人からの借り入れを禁止しました。これによってベネズエラは膨れ上がる借金の借り換えはほぼ不可能に。
こんなに多くの負の情報が市場に出回れば諸外国からの資金調達なんて無理ですよね。国内でも使われるのかどうなのか。。
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