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尺八でジャズ

ヘレン・メリルの録音に良く参加していた尺八の山本邦山さんのレコードを、たまたま中古レコード屋さんで見つけました。”銀界”というアルバムです。1970年の録音だそうです。



ヘレン・メリルの録音の中でも山本邦山さんが参加している曲が好きだったので、即買ってしまいました。
このレコードの存在は全然知らなかったのですが、聴いてみて、その幽玄な雰囲気に圧倒されてしまいました。
尺八の音がとても澄んでいて、ニッポンの文化というか風土が産んだジャズという感じを受けました。ガイコクのジャズの真似ではなく、独自の世界観があるように感じました。

この方は、とても厳しい修行をされたそうで、虚無僧姿で各地を巡ったとのことです。

ジャケットの裏に邦山さんの言葉が書いてありましたので、ご紹介します。

「行く雲、行く水を心の糧として、大自然の中で尺八を吹く。風の音、水の音、木ノ葉の音、そういった自然の音と会話をかわそうと、それは懸命に吹いたものでした。」

このレコードの演奏に浸っていると、日本の原風景のようなものを感じざるを得ません。

CDもあるようで、尺八のジャスを聴いてみたい方いかがでしょう・・・



この録音にはGary Peacockが参加していて、彼のリーダーアルバム”Shift in the Wind"には、以前にご紹介したArt Landeも加わっています。



Art LandeのCDに通じるものがあるようにも思います。

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