崖の上にあるレストランで知り合った日本人男性と話こんでいた。まずは、トーマスとは何者か聞いてみた所、トーマスは麻薬を扱っていて、最初にレストランに来た時にマリファナを売ってくれる話をしてくれて、彼から数回購入して仲良くなったらしい。ドイツ人でなまりのある流暢な英語を話すが、ドイツにいた若い頃は軍人だったと彼自身が話してくれ、軍人を退役してから、このゴアに住みついたらしい。長く滞在している事で、このレストランの主人と仲良くなりバイトをさせてくれているとも話してくれた。そんなトーマスは食べ終わった食器をバックヤードに持って行きテーブルを拭いたりしていた。日本人の彼は、大学を卒業して就職をしたが、すぐに辞めて、する事がないのでインドを旅しようとゴアに来たとの事。ここには2週間ほど滞在していて、あと一ヶ月はゴアにいるらしい。その後はデリーに戻って、日本に帰るみたいで、ゴアに来たのは麻薬の話を聞いて興味を示したので、この聖地にきたと話していた。まだ初々しい感じの童顔の顔だが、若いうちに出来る事はしておいた方がいいと自分は説明した。彼は驚いたようで、変だと思わないんですか?と聞いてきた。自分はアメリカに留学していてドラッグで溺れていった日本人を見ているから何とも思わないと話したら、このゴアで初めて日本人で分かってくれる人がいたと、彼は喜んだ。何だか良く分からないが、幼い彼は、まだ世の中が見えていないのか、自分の話が為になるらしく彼の宿に来ないか?と言われたので断る理由もなく行く事にした。
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