カトマンズで知り合った同じ年の日本人男性バックパッカーと最後のネパールを楽しんでいたが、妙に気が合うのでカトマンズの滞在が楽しかった。最初は、彼がカレーとモモ(餃子)を食べたいと言うので渋々と案内をしたが、彼も味の薄いカレーと皮の厚い餃子に慣れる事が出来ずに、その後は日本食へと通う事になった。彼が食事をおごってくれたので、日本食でも安いのを注文したが、彼の気前の良さには感動した。まだ、海外の旅の時間が短いせいか日本のニュースなどを聞いていると、まだ1年も経っていないのに自分は浦島太郎になってしまっていた。アメリカに留学していた頃も浦島太郎になっていたが、新鮮な日本のニュースを聞くと日本に帰りたくなる。やっぱり日本に生まれた人間としては日本に戻りたくなるのは必然だった。2人で暇をしていても何だったのでモンキーテンプルに行く事にした。かなり急な階段を登ったりするのだが、モンキーテンプルの丘から見るカトマンズの街と、その後ろにそびえ立つヒマラヤは絶景であった。特にヒマラヤがくっきりと見えたのも嬉しかった。これでカトマンズも終わりになる。明日は、いよいよインドに入るんだと思うと嬉しさと不安が交錯したが、前進あるのみだった。
次の日、宿をチェックアウトしてバスターミナルに向かった。チケットを片手にターミナルの従業員に自分達のバスを聞いてみた。指示されるままにバスに乗込むと、かなり混んでいたが2人横並びに座る事が出来た。チケットはインドのガンジス川で有名な街の「バナラシ」までであり、インドに入った際に再度バスチケットを買わされるのではないかと不安であったがバスは定刻に出発した。未舗装の道路を走り、昼間にはバイラワ(ネパール国境の街)に到着して、インド側の国境の街「スノウリ」で入国審査となった。ネパールの出国審査は簡素だったが、インドの入国審査で思わぬ所で引っ掛かってしまった。入国カードに記入漏れがあったので、自分のボールペンを出して書き込んでいたら、「そのペンを見せてくれ!」と言われたので見せたら、「このペン、日本製だね。くれ!」と始まった。ここで拒否していたら、審査官も引き下がらずにペンを貰うまではスタンプを押さないと入国を認めようとしない。こんな事で、10分ほど言い争いをしてペンを返してもらい、入国審査を終えた。入国審査からインドの洗礼を受けてしまった感じがした。とにかく、インドへ入国!インドへ入った瞬間から道にはゴミが散乱していて汚く、臭いがきつかった。インドの第一印象は、かなり悪く始まったのだ。
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