ミャンマー ヤンゴンへと出発する為にバンコクを離れる日がきた。陸路での国境を渡ってきた自分には苛立ちがあったが、ミャンマーへの陸路での入国は許可されていないので仕方ない。タイの北部で日帰り入国は認められているが、それではヤンゴンに行けない。飛行機は久々だったが、苦労なく行けるツールとしか思えなかった。ヤンゴンの空港には2時間強で着いた。空港も首都の空港とは思えないほど小さく汚ない。飛行機を降りればバスで移動して入国審査をする。審査は簡単に済ませる事が出来たが、次の関門があった。外人向けのFECへの換金だ。ミャンマーでしか使えない通貨であり、本来ならチャットが国内通貨になるのだが、外人に外貨を落としてもらいたいので300ドルの交換が義務付けられている。観光客は素直に応じて、3個のブースの1つに入って交換して、荷物を受け取り外へ出れる。そこには軍人も立っており、なんとも言えない空気が漂っているが、1人の白人バックパッカーが異議を唱えた。この国で300ドルも使わないから、FECは必要ない!と叫んでいる。こういう人が出てくるのは分かっていたが問題は、この先だった。交換しないで出来るのかが現実になるかだったが、FECに交換したくない人は沢山いたので、小規模ながら、その白人バックパッカーに賛同するようにミャンマーの空港係員は困った顔になっていった。
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