バイタクの兄ちゃんとも仲良くなり、郊外に綺麗な建物の置屋があるから行ってみないか?と誘われて、みんな興奮気味になっていた。昼間でも大丈夫らしく、じゃあ行ってみようとプノンペンの北をバイクで走り続けた。約30分ほど走った所で街に着いたが、街と言うか村なんだが、コンクリートの建物が多くて4階〜5階建てがばかりだ。確かに昨夜のボロ小屋とは違う。上のベランダから物凄い多い女の子達が、自分達を見ている。バイタクの兄ちゃんに促されるまま、1番綺麗な造りの建物に入ってみた。好きな女の子をピックアップして値段交渉するのだが、女の子達は私を選んで欲しいと近づいてくる。そのアピールが物凄く激しい。稼ぎが悪いと店主から体罰でも受けるのかと思うほどであった。1人好みの子を選んで値段を聞いてみたら、7ドルだと言う。ここからは交渉でどこまで値下げ出来るかの問題だが、やはり70thストリートみたいに3ドルでは無理だった。自分は止めて、その辺をブラブラしようかな。と思った時に、店主も自分があんまり興味ないのが分かったのか、自分達は4ドルでいいからどうだ?と話してきた。その話に乗っかって各々個室へと入っていった。部屋はベッドとシャワーが付いていて6畳ほどだろうか。窓がなくて照明はピンク。自分が選んだ子は20才くらいで、ゆっくりと脱がされて、女の子も脱いだ。シャワーで汗を流してくれて、ベッドに入ると始まった。肌の色は、まさにクメール人の色。慣れた手つきで、さすがプロ。終わると寝っ転がりながら手話をして終了。さすがに昼間なので外に出ると眩しい。西森さんは目の前でコーラを飲んでいた。こういうのが目当てでくる旅行者が多く、沈没する原因が分かった。日本からすると破格な値段で売春が行われているので、それを知っている風俗好きな日本人が来るんだろう。バイタクの兄ちゃんは宿からリベートらしき金を受け取っていた。だから、ここまでのバイタク料金が安かったのか。とお金の流れの仕組みを知った。てっちゃんが中々戻ってこなく、やっと戻ってきたと思ったら、楽しいから手話で話続けてしまったとの事。全員揃ったのでプノンペンのマーケットまで戻って、中華レストランへと入った。ここは、女とドラッグの街であり、ちょっとしたお金で1日を満喫出来る沈没国であった。プノンペンに唯一ナイトクラブが1つだけあり、朝までオープンしている情報が入ったが、自分は断った。朝まで飲んでいられるか分からず、しかも室内と言え夜の外は怖い。西森さんは1人で行ってみるとクラブへ夕方から行ってしまった。その夜、どこかで飲んできた日本人旅行者2人が宿の前で襲われた。夜の11時頃に宿の前に着いたらパンツ以外はすべて脱ぐように言われて銃を突きつけられたと言う。幸いに所持金5ドル程度しか持ってなく、パスポートも宿に置いてあるから助かった。自分もパスポートは宿に置いてコピーを持ち歩いていて、現金も少量しか持たないようにしていた。これはプノンペンにいる旅行者は、ほとんどが同じ事をしている。プノンペンで被害に遭う人が多いので旅行者が身に付けた知恵でもあった。
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