昆明で横に向けば、すぐ隣の顔と言う地獄の二日間を味わった自分達は、宿をチェックアウトして、昆明駅付近まで歩いて行った。サニ族の住む村まで行くバスを見つけた。プラカードの料金となぜか違う。ぼったられているのかと思ったら、日帰りと一泊して帰るのでは値段が違うとの事だった。元々、一泊するつもりだったのだが、ほぼ全員は日帰り観光の中国人であった。バスは白いワゴン車タイプので行くので、何台も出ていく。そのおかげで待つ時間がなく、6名くらいで満員なので、どんどん先に進む事が出来た。あまりの宿の寝心地が悪かったので、ワゴン車の中で寝てしまった。トイレ休憩が何回かあったが、あっさり着いてしまった。なるほど、こんなに近ければ日帰りで充分かもなと思った。サニ族が住んでいる所は、石林と言う所で、名前の通りに、どでかい石が何千年も雨風にあたり形を変えていったのだろう。まず、石林の入口の近くに部落が見える。衣装もボロボロで貧しくみえ、家の作りも古く泥で作られたような感じさえする。
入口のチケットを買って中に入ろうとすると、漢民族の子がサニ族の衣装を着て自分達に寄ってくる。ガイドをしているらしいが、中国語も分からないのにガイドしてもらっても意味がないので断わった。サニ族の収入源も、ここでは漢民族に抑えられてしまい、さらに貧困になっていくのだな。と現実の厳しさを痛感した。中に入ると、本当に石の林になっている。人間が通れる穴があったり、大きい池が隙間に見えたりして、中国とは思えないような光景を目にする事が出来る。自分達は、不思議な光景に落ち着きを感じていたが、今夜の宿を決めてなかったので入口に戻り聞いてみた。石林の中に宿があると言うので、本当に観光地の入口を通っているのに宿なんかあるのかな?と思いきや、ボロ宿発見!部屋はツインで1人500円ほど。まっ、いいか。部屋は汚くないし、今までの中では真ん中あたりのクラスだ。と荷物を置いて、石林を見学した。食糧は買える所で買っておいて、何時に戻っても同じ所に宿があるので、ゆっくりと見る事が出来た。でも、面積では半分くらい。みんなは、有名な場所だけ見て写真を撮り帰っていく。この頃の中国人は、写真一枚が勿体無いのかポーズを必ず決めてから撮る。この光景が、かなりの観光地で見る事が出来た。日本人は適当にパシパシッ撮って行くので、ビックリされた時もあった。
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