新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2020年12月09日
愛しの日本ミツバチ。ミツバチを慈しみ、育てる心が日本を救う。
愛しの日本ミツバチ。ミツバチを慈しみ、育てる心が日本を救う。
まず、現在進行形でミツバチを飼っている方の言葉をご紹介します。
ミツバチを飼うことになった直接的な切っ掛けは、ご近所でカフェを経営している藤本さんから、「家の周りに、ミツバチ見かけない?」と聞かれたことに始まります。「居ますよー、最近写真にも収めました」と答えたら、翌週に巣箱が届きました(笑)。
藤本さんはGOODAYCAFEのオーナー。ご自身のカフェで使用する野菜を自身の畑で作られています。その畑にミツバチの巣箱を置いていたそうですが、昨年スズメバチの攻撃にあい、ミツバチたちは避難してしまったそう。
そんな訳で再度ミツバチを誘引する為に、巣箱を置くよい場所を探してたんだそうで、彼女の家に巣箱が来て、設置後二週間で無事に日本ミツバチは入居しました。あれよあれよと言っている間に、ミツバチとの生活が始まったといことです。
実は、藤本さんはミツバチの誘引に成功したら、巣箱を自分の畑へ戻そうと思っていたそうですが、彼女はそこをよく分かっておらず、余りにも喜んでいる姿を可哀想に思ったようで、藤本さんは秋頃までこのまま巣箱を置いておきましょうと言ってくれたとか。
その後、彼女も今度は自分の巣箱を購入しました。
彼女の次の言葉にハッとし、ああ、これがもっとも大切なことだ、と感じたのは。
「本当は誰が巣箱の持ち主でもよいと思っています。ただこれからも身近で日本ミツバチを見ながら暮らしていきたいので、購入しました」。
「何よりも、日本ミツバチは環境の指針になる生き物です。一般に養蜂といえば西洋ミツバチで行います。それは西洋ミツバチと日本ミツバチでは取れるハチミツの量が桁違いに違うからです。
生産ラインに乗らないので、日本ミツバチは野生と、一部の日本ミツバチファンによって支えられている状態です。また、在来種が大切なのは小学生でも分かります。」
2000年頃からミツバチ(西洋ミツバチ、日本ミツバチとも)が消え始め、それが農薬の影響だと分かり始めて現在に至ります。
薬も注射も使わない小児科医として知られる真弓定夫氏の娘さん、真弓紗織さん(トウリーディングティーチャー)が、リーディングで使うアロマのことを説明する際、「人間はこれを使えば健康になるかも知れないなんて使っているけど、この人たち(花や植物)だって、本当は生まれた土地で育ち、そこで成長し、そこでいのちを繋いでいきたかった筈なのに、こんな風に集められて瓶に閉じ込められて…。あ、ごめんなさい」と言いながら、彼女は不意に涙を零しました。
つまり、何が言いたかったのか。だから、使うときは敬意を払ってね、と。命をこんな風に人のために使わせてもらっているということを忘れずに。ということだと思います。
他の命に敬意を払う。
ミツバチ達も、野菜や果物の受粉に多大な恩恵をいただき、ミツバチが受粉しないイチゴは小さくいびつで美味しく出来ないということで農業に大きな影響を与えます。
そのミツバチを、「脳を興奮させ続けることで昆虫を死に至らしめる」ような農薬を使って苦しめた人間のエゴ。
『ある日、急にハチたちが巣門の前で、のたうちまわって死んだり、幼虫を捨てたりし始めるのは農薬が原因である。』
ニホンミツバチが日本の農業を救う 久志 富士男 著 (株)高文研で久志氏がそう断言しておりました。この短い一文だけで、ミツバチの想像を絶する苦しみが鮮明に浮かびます。
ミツバチの里親さんである彼女のお言葉。
「ここでのポイントは、日本ミツバチに優しい地域であることです。
「日本ミツバチを守ろう、増やそう」
そう思う人が増えれば、日本ミツバチが元気に暮らせる環境へ目が向く人が増えることに繋がります。
それは当然、他の生物にも優しい環境で、もっと言えばその環境は我々人間にも優しい環境だからです。」
『農業はもちろん、自然界にとっても、ハチはなくてはならない存在です。多くの植物が受粉をハチなどの昆虫に頼っていることは、多くの人が知っています。牛や馬などが食べる牧草(クローバーやムラサキウマゴヤシ)は、ミツバチによる受粉でタネをつくり、増えていくのです。』
養蜂大全 松本 文男 著 誠文堂新光社 にもこのように書いてあります。
『ミツバチを飼うと、まず蜜源植物のことが気になるようになります。さらに、ミツバチが生きていける環境を維持することは、私たち人間だけでなく、生物多様性を守るためにも重要なのです。』
ミツバチを飼うことは、農業に必要というより、それぞれの身の回りの環境に意識がいくことに寄り、自然を守ることに繋がります。ミツバチが生活出来る環境を守るということは、他の生物の生態系にも心を配れるようになります。その先に待っているのは、我々人間の病気を無くしていける自然な環境を守るということに繋がります。
だけど何より、何かを慈しむことはヒトのこころを安定させます。育てることで自らも成長します。それが一番大きいと思います。
彼女は言います。
「湯河原はみかん山があちこちに見られますが、そのみかんは全国に出荷されていないことを知りました。
農協はありますが、ある時期みかんの価格が暴落し、それ以降みかんの販路を持っていないらしいのです。湯河原の生産者さんたちは長年のお得意様に販売し、後は親戚などに送る方が多いです。
そして販路を持たないということは、規定の農薬散布も行っていません。
通常みかんの場合、年に12〜15回(県により異なる)の農薬散布の規定がありますが、湯河原ではせいぜい三回、ゼロの農家さんも珍しくありません。
そんな訳で着々と日本ミツバチに繋がる環境の確認は進みます。」
世界平和は達成しにくい願いです。だけど、目の前に闘いで親を失った子どもが泣いていたら、その子を助けたいと動くことは出来ます。大きなことを達成するときは、むしろ身近なことが原動力になります。
最後に、彼女の清らかなる‘こころ’で締めます。
「私は一通り季節を感じて、たぬきや猪、アナグマ、野鳥、モリアオガエル、虫たちと、色々な野生動物や生き物に出会いました。
私の家は山の中。。。
逆に私が湯河原の山の生き物の仲間に入れてもらっている形です。
「みんなの嫌なことはあたし、しないから」
機会がある度に、そう生き物たちに伝えていました(だから仲間にして〜って笑)。」
※ハチミツも糖であることには変わりありません。だけど、甘いものがどうしても欲しくなったとき、
優しい国産のハチミツでひととき癒されてみるくらいは良いのかな、と個人的に。
ミツバチを守るためには蜂蜜の需要も必要ではないかと、「個人的に」思います。
まず、現在進行形でミツバチを飼っている方の言葉をご紹介します。
ミツバチを飼うことになった直接的な切っ掛けは、ご近所でカフェを経営している藤本さんから、「家の周りに、ミツバチ見かけない?」と聞かれたことに始まります。「居ますよー、最近写真にも収めました」と答えたら、翌週に巣箱が届きました(笑)。
藤本さんはGOODAYCAFEのオーナー。ご自身のカフェで使用する野菜を自身の畑で作られています。その畑にミツバチの巣箱を置いていたそうですが、昨年スズメバチの攻撃にあい、ミツバチたちは避難してしまったそう。
そんな訳で再度ミツバチを誘引する為に、巣箱を置くよい場所を探してたんだそうで、彼女の家に巣箱が来て、設置後二週間で無事に日本ミツバチは入居しました。あれよあれよと言っている間に、ミツバチとの生活が始まったといことです。
実は、藤本さんはミツバチの誘引に成功したら、巣箱を自分の畑へ戻そうと思っていたそうですが、彼女はそこをよく分かっておらず、余りにも喜んでいる姿を可哀想に思ったようで、藤本さんは秋頃までこのまま巣箱を置いておきましょうと言ってくれたとか。
その後、彼女も今度は自分の巣箱を購入しました。
彼女の次の言葉にハッとし、ああ、これがもっとも大切なことだ、と感じたのは。
「本当は誰が巣箱の持ち主でもよいと思っています。ただこれからも身近で日本ミツバチを見ながら暮らしていきたいので、購入しました」。
「何よりも、日本ミツバチは環境の指針になる生き物です。一般に養蜂といえば西洋ミツバチで行います。それは西洋ミツバチと日本ミツバチでは取れるハチミツの量が桁違いに違うからです。
生産ラインに乗らないので、日本ミツバチは野生と、一部の日本ミツバチファンによって支えられている状態です。また、在来種が大切なのは小学生でも分かります。」
2000年頃からミツバチ(西洋ミツバチ、日本ミツバチとも)が消え始め、それが農薬の影響だと分かり始めて現在に至ります。
薬も注射も使わない小児科医として知られる真弓定夫氏の娘さん、真弓紗織さん(トウリーディングティーチャー)が、リーディングで使うアロマのことを説明する際、「人間はこれを使えば健康になるかも知れないなんて使っているけど、この人たち(花や植物)だって、本当は生まれた土地で育ち、そこで成長し、そこでいのちを繋いでいきたかった筈なのに、こんな風に集められて瓶に閉じ込められて…。あ、ごめんなさい」と言いながら、彼女は不意に涙を零しました。
つまり、何が言いたかったのか。だから、使うときは敬意を払ってね、と。命をこんな風に人のために使わせてもらっているということを忘れずに。ということだと思います。
他の命に敬意を払う。
ミツバチ達も、野菜や果物の受粉に多大な恩恵をいただき、ミツバチが受粉しないイチゴは小さくいびつで美味しく出来ないということで農業に大きな影響を与えます。
そのミツバチを、「脳を興奮させ続けることで昆虫を死に至らしめる」ような農薬を使って苦しめた人間のエゴ。
『ある日、急にハチたちが巣門の前で、のたうちまわって死んだり、幼虫を捨てたりし始めるのは農薬が原因である。』
ニホンミツバチが日本の農業を救う 久志 富士男 著 (株)高文研で久志氏がそう断言しておりました。この短い一文だけで、ミツバチの想像を絶する苦しみが鮮明に浮かびます。
ミツバチの里親さんである彼女のお言葉。
「ここでのポイントは、日本ミツバチに優しい地域であることです。
「日本ミツバチを守ろう、増やそう」
そう思う人が増えれば、日本ミツバチが元気に暮らせる環境へ目が向く人が増えることに繋がります。
それは当然、他の生物にも優しい環境で、もっと言えばその環境は我々人間にも優しい環境だからです。」
『農業はもちろん、自然界にとっても、ハチはなくてはならない存在です。多くの植物が受粉をハチなどの昆虫に頼っていることは、多くの人が知っています。牛や馬などが食べる牧草(クローバーやムラサキウマゴヤシ)は、ミツバチによる受粉でタネをつくり、増えていくのです。』
養蜂大全 松本 文男 著 誠文堂新光社 にもこのように書いてあります。
『ミツバチを飼うと、まず蜜源植物のことが気になるようになります。さらに、ミツバチが生きていける環境を維持することは、私たち人間だけでなく、生物多様性を守るためにも重要なのです。』
ミツバチを飼うことは、農業に必要というより、それぞれの身の回りの環境に意識がいくことに寄り、自然を守ることに繋がります。ミツバチが生活出来る環境を守るということは、他の生物の生態系にも心を配れるようになります。その先に待っているのは、我々人間の病気を無くしていける自然な環境を守るということに繋がります。
だけど何より、何かを慈しむことはヒトのこころを安定させます。育てることで自らも成長します。それが一番大きいと思います。
彼女は言います。
「湯河原はみかん山があちこちに見られますが、そのみかんは全国に出荷されていないことを知りました。
農協はありますが、ある時期みかんの価格が暴落し、それ以降みかんの販路を持っていないらしいのです。湯河原の生産者さんたちは長年のお得意様に販売し、後は親戚などに送る方が多いです。
そして販路を持たないということは、規定の農薬散布も行っていません。
通常みかんの場合、年に12〜15回(県により異なる)の農薬散布の規定がありますが、湯河原ではせいぜい三回、ゼロの農家さんも珍しくありません。
そんな訳で着々と日本ミツバチに繋がる環境の確認は進みます。」
世界平和は達成しにくい願いです。だけど、目の前に闘いで親を失った子どもが泣いていたら、その子を助けたいと動くことは出来ます。大きなことを達成するときは、むしろ身近なことが原動力になります。
最後に、彼女の清らかなる‘こころ’で締めます。
「私は一通り季節を感じて、たぬきや猪、アナグマ、野鳥、モリアオガエル、虫たちと、色々な野生動物や生き物に出会いました。
私の家は山の中。。。
逆に私が湯河原の山の生き物の仲間に入れてもらっている形です。
「みんなの嫌なことはあたし、しないから」
機会がある度に、そう生き物たちに伝えていました(だから仲間にして〜って笑)。」
※ハチミツも糖であることには変わりありません。だけど、甘いものがどうしても欲しくなったとき、
優しい国産のハチミツでひととき癒されてみるくらいは良いのかな、と個人的に。
ミツバチを守るためには蜂蜜の需要も必要ではないかと、「個人的に」思います。