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2022年09月10日

かなしいの書き方を忘れてしまった

計5篇。




「no-title」

始まりに歌ったさよならが今になって突き刺さって
終わりがないものなんて存在しないから
だからその時までは愛のうたを歌いたかったのに
あぁあ、また、ひとりぼっちだ





「no-title」

言葉は軽薄だ
どんなに誰かを想っても
どうせ届きやしないのに
どうして
僕は僕を解ってもらえなくて
いつも消えてしまいたくて堪らないんだ




「かなしいの書き方を忘れてしまった」

愛しさが溢れて止まらないから
僕は今日も君を歌う
悲しさが溢れて止まらないから
僕は今日も
どうして
どうして君を忘れてしまえないんだ




「no-title」

どうしていつも
自分で分かれ道を作っていって
勝手に進んでしまっていたのに
どうしていつも
失うとこが悲しくて、
愛しくて愛しくて仕方がないんだ





「no-title」

折角愛してもらったのに
いつまで経っても欠陥品のままだった





さよならばっかり詰め込んだ、愚かな愛のうた。











生きているのに疲れたときに傍にいてくれてありがとう。
埋められない溝があったのに愛してくれてありがとう。
傷付けることしかできなかったわけじゃないのは解っているけど、結局傷付けて終わってしまってごめんなさい。
たくさん考えてくれてありがとう。
考えさせてごめんなさい。
ただ傍にいてくれるだけで満たされて、それに胡座をかいて、ずっと傷付けていたのに気付かなくて、ごめんなさい。
ちゃんと考えてくれた結果の結論を、受け入れてはいるつもりなんだけど、感情がついていかなくて、ごめんなさい。
楽しいことたくさん。
ありがとう。
ありがとうで終わりたかったのに、我儘言って傷をひろげてごめんなさい。
一緒に考え直したかった。
一人で考えてくれてた時間を、ちゃんと、一緒に考え直したかった。
そう思えないくらい傷付けてたこと、本当にごめんなさい。
こんなに傷付けて、それなのに最後、向き合ってくれてありがとう。
かなしい。かなしい。
「愛しき」を「かなしき」と詠むのが、とても、辛くて、きっと死ぬまで愛おしい(いとおしい)
三十年以上生きてきて、こんなに愛されたことが初めてで、こんなに愛したことが初めてで、だから、傷付けて終わったことが、こんなに、悲しい。
ずっとずっと生きててほしい。
手を伸ばしてはいけない存在になっても、生きててくれたらもう、幸せに生きててくれたら、それでいいや。
生きているのに向いていない自分の人生の中で、ただそこに居てくれるだけで満たされる存在に出会えたこと、こんなに好きでいさせてくれたこと、そして、こいつめっちゃわしのこと好きやん、て、思わせてくれたこと。すごく幸せな時間でした。
そういう幸せを望みながら、信じていなかった自分に、そういう時間をくれて、本当にありがとう。これは、ずっと、ずっと、ありがとうって、思い続けると思う。
自分には「文字を書くこと」しかないのに、それすらできないくらい人生のどん底にいた時に、もう一度「書く」こと、下手でも自分を遺し続けるしかないと、そして、このどうしようもなく愛おしい感情を形に遺したいと思えるほど気持ちを揺り動かしてくれたこと、すごく、すごく、たくさんの、ありがとうしかないです。
愛しきを「かなしき」と詠んだ遠い昔の誰かの本当の心情は判らないかもしれないけど、今、愛おしい気持ちがこんなにも溢れて、溢れて止まらないから、悲しい、と、思う。
ずっとずっと生きててください。
さまにゃんこでした。
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posted by samanyanko at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | うた
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