スペインのグラナダ大学の研究者らは、25歳から39歳の健康で運動能力の高い男性15人を対象に実験を行い、被験者はプラセボ(偽薬)、あるいはカフェインの粉末を体重1kgあたり3mg摂取してからエクササイズを行った。
その結果、カフェインを摂取した場合は、プラセボを摂取した場合に比べて、11%から13%多くの脂肪を燃焼させることができたという。
そしてこれは、午後よりも代謝がややゆっくりとしている午前中の方が効果が出やすいと考えられている。
今回の研究では、より多くのカフェインを摂取することで効果が高まるのかどうかについてまではわかっていない。
コーヒーをがぶ飲みすれば、効果があるというかんがえではないようだ。
実験では、1回分の平均的なカフェイン摂取量は約240mgで、これはマグカップ(約240ml)2杯分のコーヒーに相当している。
またこの研究では、日常的にコーヒーを飲んでいる人に対し、カフェインがどのような影響を与えるのかについても示されていないという。
なぜなら、今回の被験者は、これまでコーヒーやその他のカフェインを定期的に摂取したことのない人々だったからだ。
カフェインを習慣的に摂取している人は耐性ができ、カフェインから得られる効果が弱くなることが分かっているようだ。
そしてカフェインの摂り過ぎは、動悸や呼吸困難、不安感などの深刻な副作用を引き起こす可能性があるという。
コーヒーを飲むことは、体重減少などさまざま効果のあるカフェインを、過剰摂取のリスクを抑えながら摂取できる方法で、これまでの研究により、ほとんどの人が1日にコーヒーを4、5杯を飲んでも安全であることが分かっているそうだ。
またコーヒーには、植物由来の抗酸化物質であるポリフェノールが豊富に含まれていて、慢性疾患のリスクを軽減する効果が期待できる研究結果で報告されている。
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