2015年10月03日
ケロイド治療での手術+放射線
ケロイドの治療において、手術を選択される方は多いと思います。
保存的治療も有効ですが、やはり『きれいに治したい』と思う方は多いはずです。
ケロイドの元の大きさや状態にもよりますが、保存的治療だけではケロイドになる以前のように、元通りに治るということは難しいからです。
そして保存的治療を中断するとまたケロイドが大きくなる...
その繰り返しになるのです。
しかし、ケロイド体質である限り、手術をしても手術跡がまたケロイドになることがあります。
それは手術のみで、放射線治療をしない場合では100 %近く再発するそうです。
それが、手術後に放射線治療を行った場合は再発率が、20〜40 %に低下します。
逆に言えば、放射線治療を行っても 20〜40 %は再発する可能性があると言うことです。
放射線単独治療でもケロイドの縮小が期待できますが、やはり同程度の再発が見られます。
再発した場合、2回目の放射線治療は多くの場合困難です。
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私の耳たぶのケロイドは、幸い手術のみでキレイに完治しましたが(耳は再発しにくいらしいですが)、腕はやはり手術のみで再発しました。
つまり、ケロイドを『キレイに治す』となると、放射線治療は必要不可欠だそうです。
しかしその効果は強力で、一生涯続きます。
さらに、より確かに再発を抑制するため、テープやコルセット装着による術後固定治療も並行することで赤みが速やかに減退し、治療がより確かなものとなるそうです。
放射線は術後できるだけ早期に放射線治療を開始した方が良いと考えられています。
大体1日おきに5回照射するのが基本で、2週間弱で放射線治療は終了します。
放射線を照射している時間数分で、通常は照射中何も感じません。
『ケロイドは完治しない』
そう思っている人は少なくないかもしれません。
ケロイドは手術後に白くて平らな状態になっても100%完治というわけには行きません。
それはケロイド体質自体が治る訳ではないからです。
術後も部分的な再発(一部にかゆみが生じたり、赤く盛り上がったりするなど)が断続的に見られるのが普通です。
しかし、手術後の放射線治療、さらに固定治療で再発のリスクを避けることができます。
精神的にもとても苦痛なケロイド。
なかなか出口の見えない治療に諦めてしまう方も多いと思いますが、再発の可能性などを知って自分に合った適切な治療法で、ケロイドに悩む方が少しでも救われると良いと思います。
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