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2016年02月29日

出世魚「鱸(スズキ)」の出世は終わっていない?

魚の中には成長するにつれて呼び名が変わる種類がいくつか存在します。その中に鱸(スズキ)という魚がいますが、ご存知でしょうか?

鱸が出世していく過程の名前は、地方によって呼び名が異なります。例えば、関東なら稚魚の「コッパ」から「セイゴ」、「フッコ」、そしてスズキというふうに出世をしていきます。関西ではスズキとなる前の呼び名が「フッコ」ではなく「ハネ」、東海では「マダカ」と呼ばれています。

様々な呼び名を経てスズキへと出世するわけですが、実は鱸の出世はまだ終わっていません。鱸は基本的に60cm以上の成熟魚を指すものですが、鱸は最大で100cmほどに成長します。この段階へと成長した「鱸」は「オオタロウ」という名で呼ばれます。ただし、この「オオタロウ」という呼び名は、主に関東地方で使われているもので、関西などではどれだけ大きくてスズキという名で呼ばれています。

ちなみに、鱸の漁獲量が最も多いのは千葉県です。理由は不明ですが、「オオタロウ」と呼ばれるほど大きな鱸が千葉県にたくさん集まっています。

「鱸」の名前の由来と、見た目について

鱸という名前の由来は多くの説が存在しています。成長と共に出世が進むからという「ススミ説」、とても清らかな身だからという「ススジ説」などがあります。

いくつも存在する説の中に、「鱗(うろこ)が綺麗にすすがれたようだから「ススギ」という説」と、「鱗が煤(すす)けていているような色だから「すすけ」という説」が存在します。鱸という名前の由来には、「美しいと表現するもの」と、「汚れているという表現をするもの」の両者があります。この二つの相反する表現の由来から見てわかるように、鱸は多くの魚の中でも多種多様な説があります。これが理由で、現代となった今でも、どの説が一番有力かは

シーバスはスズキではない?

ルアーフィッシングにおいて、スズキはシーバスと呼ばれていますが、実はこれはスズキ本来の英語名ではありません。なぜこのスズキをシーバスと呼ぶようになったかご存知でしょうか?「ヨーロッパスズキ」というスズキに良く似た種類の魚の英語名を、釣りジャーナリストの西山徹氏が使い、この呼び名が広まったため、現在でもスズキはシーバスと呼ばれています。故に、名前の意味ではスズキ=「シーバス」ではなく、厳密に言えばスズキのニックネームのようなものです。

釣り人の好敵手であるシーバス









スズキの身は、アッサリしていて美味しいことで人気があります。その一方で、多くの釣り人から愛されており、非常に人気があります。スズキの体長は、成長すれば1メートルを越えるものもいます。その体調に比例するように、スズキのパワーは非常に強く、どんなに釣りを知る熟練者であったとしても、時には糸を切られてしまうことがあります。まさに人間と魚との駆け引き勝負が楽しいため、釣り人に人気があるのでしょう。

また、スズキを釣る場合は、前もって情報収集をする必要があります。ただ釣れると噂されている場所に糸を垂らしたとしても、そう簡単に釣れる魚ではないのです。事前の情報収集をしっかりと行うことで、初めて力強いスズキを釣ることができるといわれています。

基本的に、こういった情報収集をしっかりと行っていれば、スズキは昼夜問わず釣ることができる魚です。昼では主に陰になっている場所が狙い目であり、初心者におすすめのスポットです。逆に、シーバスが広く行動するようになる夜は、それだけ戦略を練る必要があるため、難易度が高いといえます。しかしその分、釣り上げるまで過程を楽しみたい場合は、夜の時間帯を狙うのもいいでしょう。

スズキは力強いため、釣り上げるには難易度が高くて釣りがいがあるため、多くの釣り人にとても愛されているといえるでしょう。
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