2016年03月06日
これはすごい!瓶にぎっしり小魚が詰められた、沖縄の伝統料理「スクガラス」
スクガラスって?
スクガラスとは、アイゴの稚魚を丸ごと塩漬けにした沖縄の保存食。塩気がかなりきいているので、沖縄では、ひと口大に切った島豆腐の上に並べてお酒のおつまみにして頂きます。これをスクガラス豆腐と呼び、沖縄では、昔から親しまれている郷土料理です。作り方はいたってシンプル。島豆腐の上にスクガラスを並べるだけで出来上がりです。島豆腐は、本土の木綿や絹ごしよりも濃厚な味が特徴。醤油など何もかけずに、スクガラス豆腐をそのまま口に入れると、スクガラスの強烈な塩辛さがコクのある島豆腐の旨みを引き立て絶妙なハーモニーとなり、ついついお酒が進んでしまいます。お好みで、島とうがらしをトッピングすると、ぴりっとした辛味が楽しめます。
スクガラスは、頭の部分が硬く、小骨が多い魚。尾のほうから食べると骨が喉に引っかかることが多いので、頭から食べるのがおいしく頂くコツです。噛み締めるほどに、ほど良く塩気がじんわりと出て、何とも言えない旨みに変わります。泡盛を飲みながら、スクガラス豆腐を頭から丸ごとがぶりと頂くのは最高のおいしさです。
スクガラス豆腐の豆知識
スクガラスとは、沖縄の方言で、「スク」はアイゴ、「ガラス」は塩漬けという意味。南日本に分布するアイゴの稚魚で、どういう訳か毎年、旧暦の6月1日、7月1日、8月1日前後の大潮に近い日になると、群れをなして沖縄沿岸にやってきます。外洋では、プランクトンを食べていますが、沖縄沿岸のさんご礁に入ると、海藻を食べるようになります。そうすると、内臓が生臭くなってしまうので、海藻を食べる前に捕獲します。これをスク漁と呼んでいます。捕獲したスクは、ビンの中で約8ケ月〜1年の間、じっくり熟成し発酵させることで、独特の塩気と旨みが醸し出されます。スクの漬け汁をチャンプルーや煮物の調味料として使うこともあります。
スクガラス豆腐を発明したのは琉球国王の子孫だった!
これを発案したにが琉球最後の国王、尚泰の四男、「尚順」だそうです。尚順は(1873年明治5年生〜1945年昭和20年)終戦直前、米須の壕内で衰弱の為没した。享年72歳だったそうです。
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