2016年03月12日
お祝いの「のし袋」の”のし”ってアワビのことって知ってた?
ご祝儀などで、お祝い金を包む紙を”のし袋”、贈り物などの上にかける紙を”のし紙”っていいますよね。 この「のし」というのは「ノシアワビ」あるいは「アワビノシ」のことであるって知ってました?
ノシアワビとは
「のし」は伸ばすという意味の「のす」からきた言葉で、アワビを包丁で長くらせん状に剥き、乾燥させたものを「ノシアワビ」といいます。
927年、律令制度の細則を定めた『延喜式(えんぎしき)』には、
この「ノシアワビ」が朝廷や公家への献上品として目録に記載されているほど、歴史的には非常に古いものです。
アワビはその昔、「不老不死」の薬として珍重されていました。
そのため、縁起を担いで、武士の出陣や帰陣などのお祝いの席に出されたといいます。
また、お祝いでは慶祝のときの贈答品に添えられたりもしたようです。
形を変えて現代に
かつての「のし袋」には、本物のアワビの乾物(ノシアワビ)が付けられていました。
時は過ぎ、現在では印刷されたのしや代用品がついています。
のし袋の水引の右上に、下が狭く上が広い六角形の折り紙のようなものに長く黄色いものが挟んであります。
これが、ノシアワビの名残なんです。
かつては、ノシアワビをこのように紙で包んで、贈り物に添えていました。
のし紙も、赤い文字で「のし」と印刷されていたり、ノシアワビの名残りである長い紙だけのシンプルなものになったのは、アワビが高級な品になったからでしょうか。
伊勢神宮では今でも
伊勢神宮には、今でも羽鳥市国崎町にある「神宮御料鰒調製所」で作られた昔ながらの本物のアワビノシが奉納されています。
まとめ
現代人の我々も「アワビ」を高級な食材として珍重していますが、これはその昔、不老不死の薬として重宝していた日本人ならではの習慣ゆえのこともあってでしょうか?
ノシアワビとは
「のし」は伸ばすという意味の「のす」からきた言葉で、アワビを包丁で長くらせん状に剥き、乾燥させたものを「ノシアワビ」といいます。
927年、律令制度の細則を定めた『延喜式(えんぎしき)』には、
この「ノシアワビ」が朝廷や公家への献上品として目録に記載されているほど、歴史的には非常に古いものです。
アワビはその昔、「不老不死」の薬として珍重されていました。
そのため、縁起を担いで、武士の出陣や帰陣などのお祝いの席に出されたといいます。
また、お祝いでは慶祝のときの贈答品に添えられたりもしたようです。
形を変えて現代に
かつての「のし袋」には、本物のアワビの乾物(ノシアワビ)が付けられていました。
時は過ぎ、現在では印刷されたのしや代用品がついています。
のし袋の水引の右上に、下が狭く上が広い六角形の折り紙のようなものに長く黄色いものが挟んであります。
これが、ノシアワビの名残なんです。
かつては、ノシアワビをこのように紙で包んで、贈り物に添えていました。
のし紙も、赤い文字で「のし」と印刷されていたり、ノシアワビの名残りである長い紙だけのシンプルなものになったのは、アワビが高級な品になったからでしょうか。
伊勢神宮では今でも
伊勢神宮には、今でも羽鳥市国崎町にある「神宮御料鰒調製所」で作られた昔ながらの本物のアワビノシが奉納されています。
まとめ
現代人の我々も「アワビ」を高級な食材として珍重していますが、これはその昔、不老不死の薬として重宝していた日本人ならではの習慣ゆえのこともあってでしょうか?
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