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2016年03月05日

文豪 国木田独歩が死の直前の病床で釣り上げたもの【釣り歴史】

作家の中には釣りが好きな方も多く、日本文学史に「武蔵野」を残した文豪国木田独歩もまた、釣りをこよなく愛した作家の一人。

国木田独歩肖像(提供:日本近代文学館)



肺結核に侵されて、病床についても尚釣りへの思いは変わらなかった。





療養のため移り住んだ神奈川県の茅ヶ崎市で最期を迎えたが、闘病生活の中でも釣りへの愛着をふりきることが出来なかった。





ある日独歩は病床から妻に声をかけた。





「釣り竿を出してくれ」というのだ。





むろん釣りに行けるはずもなく、竿の手入れをする余裕さえもはやない状態でである。





不審に思った妻が何をするのか聞いたところ、とにかく見たいから出してくれと一点張り。





仕方なく釣り竿を出して渡したところ、独歩は竿を継ぎ合わせてハリとイトまでつけてしまった。





愛おしそうに竿をなでながら眺めていたが、我慢が出来なくなってイトを投げ始めた。





独歩の頭の中には、どこかの釣り場の景色があったに違いない。





そうしているうちに魚を釣り上げた歓びが蘇ったのか、手ごたえを味わいたいと言う気持ちが高まるばかり。





とうとう妻に「魚の役をやってくれ!」と頼みはじめた。





ハリの先にお菓子をつけて、それに食いつけ!と言う。





独歩が余命幾ばくもないことを知ってか妻は独歩の「鯛になって、エサをくわえるんだ!」と言う言葉に従った。





お菓子をくわえて、頭を振ったり、水に潜るふりをすると、独歩は竿を握り涙を浮べて喜びに震えていたと言う。





若かりし頃、最愛の女性に裏切られ焚いた出から立ち直れずに、「女は禽獣」と書いた独歩が、
最期の病床で妻を鯛に仕立て上げたとは!!





独歩は36歳で死去したが、今も発刊されている「婦人画報」は独歩が創刊者。
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