精神障害の理解と対応、自分らしく生きるために。

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戦前戦後を通じて、精神科医療が、ある種の閉鎖性を持っていたことは否めない。
それは、治療者側にもある種の締念があったことと無関係ではない。
しかし、国のあとおしもあり、何よりも当事者の方々の意欲を無にしないためにも望ましい姿を模索したい。

精神科医療においても、チーム医療という概念が導入されてきた。
各職種ごとの専門性を生かしつつ、今までより以上に、
きめ細やかに当事者への支援をなしていきたい。
その目的は、単に症状の改善に留まらず、社会参加におきたい。

精神障害に限らず、まだまだ多くの事象に対して偏見といった壁がたちはだかることがある。
その一つの要因としては、十分な理解をしていないために、漠然とした忌避感を抱いてしまうことがあげられる。知識と、そして実情を知ることが望ましい対応の第一歩。

精神疾患は、大きく分けると、精神病と人格障害に区分される。
人格面の問題は、当事者の責任に課せられるところが少ないが、
純然たる病気の部分に関しては、それぞれの立場で、
それぞれの関わりが求められる。
当事者の側に立ったスタンスが望ましい。

それぞれの立場で、より高いレベルの意識をもつ。


・当事者：病状の安定をなしたうえで社会復帰への意欲を持つ。

・治療者：症状の改善の上に社会復帰促進。

・地域社会受容的姿勢

戦前
精神病者監護法、精神病院法（精神障碍者の隔離）

戦後半世紀
精神衛生法、精神保健法（病院医療の全盛期）

現在
精神保健福祉法⇒地域医療

薬物療法
脳内の障害に対して、薬理学的な関与をすることで、症状を緩和する。


非薬物療法
当事者の悩みを扱うことで、ストレス負担を軽減し、健康な心理を目指す。
その先に社会復帰を見据える。

薬物療法は医師が担い、非薬物療法は、それぞれの専門スタッフが中心となって行われる。
その目的はなにか？

精神疾患には、さまざまな種類があり、その治療過程もまたさまざまです。
従来ともすると、精神障害は難知性であることから、治療よりも保護優先の色彩も強かったことはいなめない。
近年、そのような意識に変革がみられてきた。