2011年06月04日
放射線排泄剤は存在します
【プルトニウム排出薬を承認へ=国内では初−厚労省審議会】
新しく、体内に取り込まれたプルトニウムなどの放射性物質を排出させる薬「ジトリペンタートカル」と「アエントリペンタート」を承認しても問題はないとする見解がまとまったようで2種類の新しい薬が世の中に出てきそうだ。
薬に含有されているカルシウムや亜鉛と置き換える形で、放射性物質を尿の中に排出することができるという。
これで日本で使える放射性排泄剤は3剤となるようです…。
【放射線排泄剤3剤の用法用量まとめ】
しかしながら、
すでに承認済みの「ラディオガルダーゼカプセル500mg 」でさえ、以下のような使用注意事項があります。
新しく、体内に取り込まれたプルトニウムなどの放射性物質を排出させる薬「ジトリペンタートカル」と「アエントリペンタート」を承認しても問題はないとする見解がまとまったようで2種類の新しい薬が世の中に出てきそうだ。
薬に含有されているカルシウムや亜鉛と置き換える形で、放射性物質を尿の中に排出することができるという。
これで日本で使える放射性排泄剤は3剤となるようです…。
【放射線排泄剤3剤の用法用量まとめ】
しかしながら、
すでに承認済みの「ラディオガルダーゼカプセル500mg 」でさえ、以下のような使用注意事項があります。
用法及び用量に関連する使用上の注意
(1)治療開始後は糞便中及び尿中,又は全身の放射能をシンチレーションカウンタ等で適宜測定し,本剤の投与継続の必要性を検討すること。
(2)ゴイアニア事故における本剤の投与量を参考に,用量及び投与回数を適宜増減すること。
< ゴイアニアにおける放射性セシウムの被曝事故 >
ブラジルのゴイアニアの事故において,放射性セシウム(137Cs)の体内汚染を受けた46例に本剤が投与された。成人及び若年成人には本剤1日3〜10g,小児には本剤1日1〜3gが,2,3又は6回に分けて経口投与された(投与間隔は投与量に応じて調整され,最短2時間間隔で投与された)。46例中25例について,本剤の投与中及び投与中止後の放射性セシウムの生物学的半減期に関するデータが得られ,本剤投与による放射性セシウムの生物学的半減期の短縮が認められた。また,本剤の投与により糞便中/尿中の放射能排泄比が増加した。
というわけで、使用方法として参考になるのは現実としては25例のデータということになります。それも日本人のデータではありません。
さらにダメ押しで、
承認条件
本剤の臨床使用経験は限られていることから,製造販売後に本剤が投与された全症例を対象に使用成績調査を実施し,可能な限り情報を把握するとともに,本剤の安全性及び有効性に関するデータを収集し,本剤の適正使用に必要な措置を講じること。
とありました。
いずれここに日本人のデータがたくさん載るようなことにならなければよいのですが…。
←こちらからも情報収集できます。
(1)治療開始後は糞便中及び尿中,又は全身の放射能をシンチレーションカウンタ等で適宜測定し,本剤の投与継続の必要性を検討すること。
(2)ゴイアニア事故における本剤の投与量を参考に,用量及び投与回数を適宜増減すること。
< ゴイアニアにおける放射性セシウムの被曝事故 >
ブラジルのゴイアニアの事故において,放射性セシウム(137Cs)の体内汚染を受けた46例に本剤が投与された。成人及び若年成人には本剤1日3〜10g,小児には本剤1日1〜3gが,2,3又は6回に分けて経口投与された(投与間隔は投与量に応じて調整され,最短2時間間隔で投与された)。46例中25例について,本剤の投与中及び投与中止後の放射性セシウムの生物学的半減期に関するデータが得られ,本剤投与による放射性セシウムの生物学的半減期の短縮が認められた。また,本剤の投与により糞便中/尿中の放射能排泄比が増加した。
というわけで、使用方法として参考になるのは現実としては25例のデータということになります。それも日本人のデータではありません。
さらにダメ押しで、
承認条件
本剤の臨床使用経験は限られていることから,製造販売後に本剤が投与された全症例を対象に使用成績調査を実施し,可能な限り情報を把握するとともに,本剤の安全性及び有効性に関するデータを収集し,本剤の適正使用に必要な措置を講じること。
とありました。
いずれここに日本人のデータがたくさん載るようなことにならなければよいのですが…。
←こちらからも情報収集できます。