第10代崇神天皇のとき、それまで皇室の高殿に祀られていた天照大御神の御神霊を別の場所にお祀りすることとなり、ふさわしい場所を求めて皇女、豊鋤入姫命(トヨスキイリヒメノミコト)が御杖代(みつえしろ)となって各地を回られます。倭姫命は年老いた豊鋤入姫命に代わってその旅を続けられました。第2代御杖代です。
奈良県三輪山から宇陀、榛原を経て、三重県名張。そこから伊賀、甲賀と北上して琵琶湖の湖畔、坂田へ。次に西に向かい岐阜大垣方面。そして南下して愛知県一宮。さらに南下して三重県桑名。その後は津、松阪と進み、現在の伊勢の地を目指します。
倭姫命は11才で御杖代となられてから一生をかけて畿内各地を転々とされましたが、滞在された場所は今も神社や祠となって残り、倭姫命の伝承を伝えています。
遷宮地は、現在では村の氏神様のような神社であったり、その土地の人もあまり知らないような場所であったり、探すのにとても苦労した所が少くありません。それで、本書では興味をもたれた方がその地を巡る助けになればと、比定地の代表的な神社50社の「情報」を、多くの写真とともに載せています。
こうした場所は伊勢神宮の「元」という意味で「元伊勢」と呼ばれています。「元伊勢」というと天橋立にある籠神社(このじんじゃ)が有名ですが、籠神社は豊鋤入姫命が遷られた場所だといわれています。「元伊勢」は実はもっとたくさんあります。その元伊勢巡りのガイドブックとしても活用できることと思います。
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