金刀比羅宮のある象頭山(琴平山)は、古くから瀬戸内海を航行する船の目印でした。海に生きる人々は、海上安全を願って厚く信仰してきました。それが後に金比羅信仰が全国的に広がる下地になっていたといっていいでしょう。
このように金比羅さんは、昔から航海の神、船の神として漁業関係者や航海に関わる人々に厚く信仰されてきました。新しい船が建造されると、船主は船頭や船員をともなって必ず金比羅さんに参詣しました。
金比羅さんというのは、もともとがインドの神「クンビーラ」です。仏教では、釈迦を助けた十二神将(仏教の守護神)のひとりで、漢訳して官毘羅(グビラ)大将、金比羅童子とも呼ばれました。
十二神将が司る干支のうち、子の方角を司り、色の中では黄色を表します。その手に宝杵を持った姿で描かれるクンビーラ神は、ガンジス川に棲む鰐の神格化されたものです。
日本神話でも鰐は海神や龍神、水神と深く関係しているように、クンビーラは日本に入ってくると海神や龍神に見立てられ、海難や雨乞いの守護神として信仰されるようになりました。
特に雨乞いの神として、農民の信仰も厚いものがあります。古来、雨乞い祈願の神というのは五穀豊穣をもたらす神でもありました。
このような漁民や農民の厚い信仰が、当然のように一般の人々にも浸透し、金比羅さんへの参詣が盛んになったのが江戸時代です。
江戸や大坂から「こんぴ船」と呼ばれる金比羅参詣専用の船が出されて大にぎわいの盛況を呈しました。そうした人々が金比羅さんに祈願したのは、諸願成就、商売繁盛といったものだったのです。
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