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2015年10月29日

【STAND BY ME ドラえもん】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【STAND BY ME ドラえもん】
STAND BY ME ドラえもん.jpg

【出演者】
ドラえもん:水田わさび
のび太:大原めぐみ
のび太(青年時代):妻夫木聡
しずか:かかずゆみ
ジャイアン:木村昴
スネ夫:関智一
セワシ:松本さち
出木杉:萩野志保子
のび太のママ:三石琴乃
のび太のパパ:松本保典
しずかのパパ:田原アルノ
ジャイアンのママ:竹内都子
ジャイ子:山崎バニラ
先生:高木渉

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【感想】
本気でヤバい作品です!!!
ドラえもんって何なんですかね〜
子供の為のアニメだったはずなのに、
日本中が『ドラ泣き』するんですよ!!!

私は個人的にしずかちゃんパパの台詞が・・・

夢を与え、勇気を与え、
そして温かい気持ちにさせる映画です!

私この短期間で4回も見ました。
後にも先にもこの映画くらいかもしれません。

見てない人は少ないと思いますが、
見てない人も、見た人も、
永久に受け継いでいく映画の一つとして、
心に残して欲しい作品です。


【あらすじ】(ネタバレあり)
昼寝をしていたのび太は夢を見ていた。
それは空飛ぶしずかちゃんに連れられ空を飛ぶ夢。
「のび太〜いい加減に起きなさ〜い。」
ママの声で現実にもどされ、
飛び起きて学校へ向かうが遅刻。
学校で廊下に立たされるのび太。
それを見て馬鹿にするジャイアンとスネ夫。
のび太を助けるしずかちゃん。
放課後は皆で野球するが、
のび太はかなりの運動音痴。
それを末来で見ていた、セワシ君とドラえもん。

セワシ君は誰かが面倒見なくちゃと、
ドラえもんを連れてのび太の元へ。
セワシ君はのび太の4代後の子。
のび太は曾曾おじいちゃんにあたる。
のび太の机の引き出しにタイムマシーンを止め、
引き出しからのび太の部屋へ。
「のび太君!君のび太君だろ?」
寝ていたのび太は寝眼で、
ドラえもんを見て飛び跳ねた。
「たたたた、たぬき〜」
それを聞いて部屋の電気をつけたドラえもん。
「無理も無いか〜。」
「こんばんは〜僕ドラえもん!」
そしてセワシ君も机から登場。
「驚かないで聞いてね。」
「僕らは未来から来たんだ!」

夜中にセワシ君とドラえもんの話を聞く。
のび太とジャイ子が結婚して、
その末裔がセワシ出来たということ。
のび太は将来、就職できずに会社を作るが、
その会社が火事で潰れ、借金で貧乏生活だと・・・
落ち込むのび太にセワシ君はいう。
「そんなに気を落とさないでよ。」
「未来は変える事だって出来るんだから。」
「そのために来たんだ。なあドラえもん。」
反対するドラえもんだが、セワシ君は
「のび太君を幸せにしない限り、
             末来に帰ってこられない。」
そう言ってドラえもんの鼻を回した。
「今日からこのドラえもんが君の面倒を見るよ。」
ドラえもんは言った。
「そんなの無理だよ〜」
そんなドラえもんにセワシ君は
「のびた君の幸せが成し遂げられたら、
 直ぐに帰ってこられるように、
プログラムして置いたから。」
「もし君が残りたいって言っても、
             無理やり返されちゃうよ!」
「ちょっと使いづらい奴だけど、
  曾々おじいちゃんの役に立つと思うよ〜。」
そう言うと末来へ戻っていったセワシ君。
ドラえもんも
「やっぱり僕も帰るよ〜」
そう言った瞬間・・・
『不正ワード検出。』
そう鳴り響きドラえもんに電流が流れた。
その日からドラえもんはのび太と過ごした。

しずかちゃんの話をしているのび太が、
幸せそうに見えたドラえもん。
ドラえもんはのびたに提案した。
のび太としずかちゃんを結婚させようと。
「のび太君を幸せにするなら、
 それが一番いいかなと思うけど・・・」

次の日からのび太は、
ドラえもんの末来の道具を使って生活が変わった。
『どこでもドア』で遅刻することが無くなり、
『暗記パン』でジャイアンよりも良い点数を撮った。
『透明マント』でジャイアンを負かし、
『がっちりグローブ』で野球が上手になる。
『タイム風呂敷』で割った花瓶を元に戻し、
『着せ替えカメラ』で汚れた服を直した。
『ハッスルねじ巻き』で家の手伝いも猛スピード。
『ガリバートンネル』『わくわくごっこの木』
『雲固めガス』で皆と遊んだ。
ドラえもんが来てからのび太は生き生きしていた。

しかしのび太には強敵、出木杉がいた。
ドラえもんに相談すると、
「馬鹿にするな〜。」
「22世紀から来た猫型ロボットだぞ!」
「出来ないことはない!」
そう言って出した道具は『刷り込み卵』。
卵に入り、出た時に最初に見た人を好きになる道具。
ドラえもんの説明もろくに聞かずに、
のび太は道具を持って外に出た。
しずかちゃんのもとへ向かうのび太だが、
坂道を卵が転げ落ちて、
その先にいたジャイアンが卵に入ってしまった。
卵から出たジャイアンはスネ夫を見た。
もちろんジャイアンはスネ夫を好きになり追い回す。

一方でのび太は懲りずにもう一度挑戦。
『ストレートホール』で、
しずかちゃんの家とのびたの部屋をつなげて、
家に帰ったしずかちゃんはのび太の部屋へ・・・
思惑通り『刷り込み卵』にしずかちゃんを入れた。
そのタイミングでジャイアンに終われるスネ夫が、
のび太の家に助けを求めに来た。
スネ夫とジャイアンをあしらい、
しずかちゃんのもとへ行くと、
しずかちゃんの家の『ストレートホール』に落ちた、
出木杉君がしずかちゃんの前に・・・
出木杉君に抱きつくしずかちゃん。
出木杉君は言う。
「何とか元に戻して。」
それに対してしずかちゃんは、
「出木杉さん。私に好かれたら迷惑?」
出木杉君は答えた。
「こんな道具に頼って、
  君の心を動かすのは嫌なんだよ。」
その言葉を聞いて反省するのび太。
ドラえもんはそんなのび太に言う。
「君も道具を使ってもダメだって分かったでしょ?」
「きみ自信が何かしないと〜」
のび太は答えた。
「どうせ僕何かは何をやってもダメなんだよ!」
それを諭すようにドラえもんは言う。
「どうせって言って諦めていたら、
        いつまでたっても今のままだよ!」
「それでもいいの?」

次の日からのび太は頑張った。
ドラえもんが朝起きるとのび太は勉強をしていた。
とりあえず0点を取らないための努力。

それから数日後のテスト。
のび太はテスト用紙を見て驚いた。
勉強していたのは数学。
漢字テストだったのである。
結果は0点。
のび太は自分の不甲斐なさに意気消沈し、
引っ越すことまで考えた・・・
励ますドラえもんにのび太は言った。
「もういいんだ。しずかちゃんとの結婚は諦めるよ。」
「あの子がいるから僕は生きていけるんだよ。」
「僕なんかのお嫁さんになると、
       しずかちゃんは一生苦労することに・・・」
「僕は今まで自分の事ばかり考えてきた。」
「でも本当にしずかちゃんのことが好きなんだ。」
「僕がいないほうがいいんだ。」
「しずかちゃんと離れるのは辛いよ。」
「だけど、
 僕のせいでしずかちゃんが不幸になるのは
                    もっと辛いんだ。」

のび太はしずかちゃんに借りていた本を返しに行った。
のび太の行動を不審に思ったしずかちゃん。
しかしのび太の決意は固かった。
しずかちゃんに嫌われようと必死になった。
ドラえもんには、
しずかちゃんに嫌われるための道具を頼んだ。
仕方なくドラえもんが出した道具は
『ムシスカン』
「しずかちゃんだけでなく誰も寄り付かなくなるよ!」
と聞く前に道具を飲み干したのび太。
同時にのび太からは負のオーラが発せられ、
誰一人近づけない状態になった。

飲み干したのび太も体調がおかしくなり、
「助けて〜」
みんなのび太から離れていく中で、
しずかちゃんだけは、
のび太の声を聞いて助けに向かった。
誰も近寄らなくなった自分に、
しずかちゃんだけは近づいてきた。
「そんなに心配してくれたの?」
そう聞くのび太にしずかちゃんは、
「当たり前でしょ。お友達なんだから。」
「のびたさんの馬鹿。」
そう言ってのび太の胸で泣き出した。

その夜ドラえもんはのび太に伝えた。
「今回の出来事で君の末来が・・・」
「これが現時点での君の末来。」
その写真は大人のしずかちゃんに、
お尻を叩かれているのび太似の子供。
のび太は喜んだ。
「ありがとうドラえもん。」
「君が来てくれたおかげだ。」

「それは違うよのび太君。」
「星のようにある可能性から、
     君がきっかけを掴んだんだよ。」
「新しい君の未来。」
「君の人を思いやる気持ちが、
    末来を変えようとしているんだ。」

次の日ドラえもんとのび太は、
『タイムテレビ』で末来を見ることにした。
しずかちゃんとのび太の婚約日の少し前。
そこに映っているのは、
相変わらずダメなのび太。
そんなのび太を登山に誘うしずかちゃん。
「行きたいんだけど坂道に弱くて〜」
「平らな山ならいいんだけど〜」
どうしようもない返答に怒って帰るしずかちゃん。

その後のテレビに映っていたのは、
雪山で遭難しているしずかちゃんと、
熱を上げて寝ているのび太。

それを見てのび太はひらめいた。
「タイム風呂敷を貸して。」
そして自分を大人の姿にしたのび太。
その姿で静香ちゃんを助けに行くことにした。
「タイムマシンを使うって事は、
    又末来が変わるって事だよ。」
「それはいつも良い方向ばかりって限らないんだ。」
それでもドラえもんのアドバイスを無視して、
のび太は末来へ向かった。
末来へついて早々に、
『どこでもドア』でしずかちゃんのもとへ・・・
もちろん自分の力で助けたいのび太は、
ドラえもんを置いて雪山に降り立った。
そしてしずかちゃんと合流。
「僕が着たからにはもう大丈夫。」
しかし『どこでもドア』では帰られない。
のび太は意気揚々と世界地図を取り出した。
世界地図では帰り道はわからない・・・
そんなのび太にしずかちゃんは、
「のび太さんらしいわね〜」
「小さい頃はこういうときに、
  いつもドラちゃんが助けてくれたわね〜」
「ドラちゃんはどうしているのかな?」
未来を知らないのび太は答えた。
「昼寝でもしているんじゃないのかな?」
それからの未来を知っているしずかちゃんは、
「やだわのび太さん。何言っているのよ!」
そんなやり取りのなかで、
近くにあった洞窟に入る2人。

しかし事態は思った以上に悪かった。
しずかちゃんは咳き込みだして、
倒れこんでしまう。
「しずかちゃん死んじゃうかもしれない。」
動揺したのび太を見てしずかちゃんは言う。
「それにしてものび太さんは、
          ちっとも変わらないわね。」
「放っておいたら、
  どうなるんだろうってハラハラしちゃう。」
「いいわ。こないだの返事OKよ!」
そう言うと倒れこんでしまった。

「助けて〜ドラえも〜ん。」
しかしドラえもんは・・・公園で昼寝をしていた・・・

助けようとしずかちゃんを担ぎ、
『どこでもドア』まで連れて行こうとした。
その時しずかちゃんの腕についた、
生命装置から危険信号の合図が・・・
どうしようとあわてるのび太。
「そんなの嫌だよ〜。」
「しずかちゃんが死んじゃう。」
「勉強でも何でもするから。」
「心を入れ替えるから。」
「ぼくがいい加減な気持ちで来たから・・・」
「自分で自分で何とかするしかないんだ。」
「何か方法があるはず・・・」

真剣に考えたのび太はひらめいた。
「あいつを信じるしかない。」
そして何時何分かを調べたのび太。
「あとは末来の僕に賭ける。」
「僕自身を信じる!」
「届けこの記憶。頼む未来の僕。」
「この出来事を思い出してくれ。」
「僕の人生で最大のピンチを忘れるはずが無い。」
「届け!この記憶!」

と・・・その時!
末来ののび太が迎えに来た。
自分の記憶に埋め込むことで、
末来に自分を動かしたのだ!

向かえに来た未来ののび太に聞いた。
「思い出してくれたんだ!」
未来ののび太は答えた。
「突然思い出したんだ。」
「記憶が飛び込んできた感じ。」
「不思議な感覚だった。」
「何でこんな大事なこと忘れていたんだろうって・・・」
「もう大丈夫!作戦は大成功だったんだ!」
「自分に向かって言うのも変だけど、
             僕を信じてくれてありがとう!」

しずかちゃんを病院に送り届けた末来ののび太。
そして公園で待つのび太とドラえもんのもとへ・・・
遠くからドラえもんを見る末来ののび太。
それを見てのび太は聞く。
「呼んでこようか?」
未来ののび太は答えた。
「いや!やめておこう!」
「ドラえもんは君の・・・
 僕の子供の頃の友達だからね〜」
「ドラえもんとの時間を大切にしろよ!」
そう言って帰ろうとする未来ののび太。
のび太は言った。
「大人のしずかちゃんが、
  気を失う前に言ってたんだけど・・・」
「この前の話OKだって。」
それを聞いて未来ののび太は喜んで言う。
「この前思い切ってプロポーズしたんだ〜」
「こうしちゃいられない。」
「しずかさんのもとに行かなきゃ〜」

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プロポーズが成功したことを知り、
のび太とドラえもんは結婚式を見に行くことにした。
結婚式会場に向ったのび太とドラえもん。
そこに現われた末来ののび太。
しかし・・・
結婚式を一日間違えていたドジな末来ののび太。

のび太とドラえもんは結婚前夜を見ることにして、
未来ののび太に着いていく。
未来ののび太はジャイアンとスネ夫と出木杉と、
幼き頃の思い出を語りながら夜を飲み明かしていた。

その頃未来のしずかちゃんは・・・
パパの部屋を訪れたしずかちゃん。
『透明マント』で部屋に忍び込んみ様子を見る。
「おやすみなさい。」
とパパに言ったしずかちゃんの顔は沈んでいた。
そこで『正直電波』で本音を聞くことにした。

するとしずかちゃんはパパに言う。
「パパ。私結婚やめる。」
「私がいなくなったら寂しくなるでしょ?」
「これまでずっと甘えたり我がまま言ったし、
 それなのに私のほうは、
 パパやママに何もしてあげられなかったわ。」
その言葉に対してパパは、
「とんでもない。」
「君は僕たちに素晴らしい贈り物を残して、
               行ってくれるんだよ。」
「まず最初の贈り物は、
         君が生まれてきてくれた事だ。」
「君の産声が天使のラッパみたいに聞こえた。」
「あんな美しい音楽は聴いたことがない。」
「この広い宇宙の片隅に、
 僕の血を引き継いだ生命が生まれたんだって、
  そう思うとむやみに感動しちゃって、
              涙が止まらなかったよ。」
「それからの毎日。楽しかった年月。
   満ち足りた日々の思い出こそ、
         君からの最高の贈り物だった。」
「少しくらい寂しくても思い出が暖めてくれるさ。」
「そんな事気にかけなくてもいいんだよ。」
しずかちゃんはパパに聞いた。
「私不安なの。うまくやっていけるかしら?」
パパは答える。
「やれるとも!」
「のび太君を信じなさい。」
「君の判断は正しかったと思うよ。」
「彼は人の幸せを願い、
      人の不幸を悲しむ事ができる。」
「それが人間にとって、
       一番大事なことなんだからね。」
「彼なら間違いなく、
   君を幸せにしてくれると僕は信じてる。」
「そしてそんな彼を選んだ君を誇りに思っている。」
「大丈夫。君の未来は絶対に明るい。」

その話を聞いたドラえもんはのび太に言った。
「結婚式を見るのは、また今度にしない?」
のび太も頷き答える。
「そうだね。早く現代に帰ろう。」
「会いたくなっちゃった。」
「僕の時代のしずかちゃんに・・・・」

そして現代に帰ったのび太とドラえもん。
次の日のび太はしずかちゃんのもとへ・・・
「しずかちゃん。」
「僕きっと君を幸せにして見せるからね。」
「絶対。絶対幸せにするから。」

そして浮かれたのび太はドラえもんに、
「ドラえもん。タケコプター貸して。」
「今僕は、僕はね〜」
「みんなに分けたいくらい、すっごく幸せだ〜」
そう言って空に飛び出した。
その時・・・
『のび太君の幸せを受信しました。』
『成し遂げプログラム完了。』
『48時間以内に末来へお帰りください。』
ドラえもんは思い出した。
「そうだったセワシ君がセットしたんだっけ?」
「良かった。良かった。」
「これでようやく帰れるってわけか〜」
「まったく君は、ドジで、ノロマで、
  勉強が嫌いで、気が弱くて、
   怠け者で、グズで、運動もまるでダメ。
    臆病者で、うっかり物で、頼りなくて、
     面倒くさがりやで、意気地なしで、
       物覚えが悪くて、お人良しで、
         お調子者で、甘えん坊で・・・」
「あれ?どうしよう・・・困ったな〜」
ドラえもんの目からは大粒の涙が出ていた。

次の日。
「ドラえも〜ん。」
「鼻でスパゲッティを食べる道具出して。」
ドラえもんは怒った。
「出来ない約束なら最初からするな〜」
「いつもいつも僕を頼って。」
「たまには自分で何とかしたらどうなんだ。」
「もう君が困っていても助けてあげられないんだ。」
のび太は驚いて聞いた。
「何?どういうこと?」
ドラえもんは答えた。
「実は・・・もうここにはいられないんだ・・・」
「明日には帰らないと本当に不味いんだ・・・」
プログラム上もうこの時代には来られないドラえもん。
それを知ったのび太は言う。
「嫌だ。帰らないでドラえもん。」
ドラえもんも素直な気持ちを話した。
「僕だってできる事なら帰りたくないんだ。」
その時、
『不正ワード。帰りたくないを確認。』
それと同時にドラえもんに電流が流れる。
寂しそうにドラえもんは言う。
「成し遂げプログラムには逆らえないんだ・・・」
「のび太君になんて言ったらいいか・・・」
「君の未来は変わったんだ。元気だしなよ。」
のび太は返す。
「ドラえもんがいないと意味ないよ。」
慰めるようにドラえもんは続けた。
「君自身も変わったよ。」
「出会った頃とは大違いさ。」
「だけど・・・それでもやっぱり心配なんだ。」
「君のそばにいてあげられたら、
         どんなにいいかって思うよ。」
「僕がいなくてもちゃんとやっていける?」
「ジャイアンやスネ夫に意地悪されたら、
             1人で立ち向かえる?」

のび太は何も答えずに、
「放っておいて。」
そう言って1人家を出て行った・・・

のび太が向ったのは近くの空き地。
待っていたのはジャイアン。
「ドラえ・・・」
いつものように助けを呼ぼうとするが、
『ちゃんと1人で立ち向かえる?』
そのドラえもんの言葉を思い出して、
「喧嘩するならドラえもん抜きでやろう。」

力の差は圧倒的なのに、
何度殴られても起き上がるのび太。
「待て。まだ負けてないぞ。」
「勝負はこれからだ。」
何度も何度も立ち向かうのび太。

最後の夜なのにのび太が帰って来なく、
のび太を探しに行くドラえもん。
そんなドラえもんが見たのは・・・
ボコボコになりながらも、
ジャイアンの足に絡みつくのび太。

ジャイアンは疲れながら言う。
「放しやがれ。」
しかしのび太は、
「僕1人の力で勝たないと・・・」
「ドラえもんが安心して・・・帰れないんだ〜」
殴り続け体力も底をついていたジャイアン。
ボロボロののび太は最後の力でジャイアンの鼻を握った。
ジャイアンは言った。
「分かった。俺の負けだ。許せのび太。」

それを影で見ていたドラえもんは
「のび太く〜ん。」
そう言ってのび太に駆け寄った。
ボロボロののび太は言った。
「勝ったんだよ。」
「僕1人で・・・」
「安心して帰れるだろ・・・」

次の日ドラえもんは末来へと帰った。
『ドラえもん。』
『君が帰っちゃったら部屋がガラッとしちゃったよ。』
『でもすぐになれると思う。』
『だから心配するなよ。ドラえもん』

数日後 エイプリルフール。
相変わらずいじめられているのび太。
ジャイアンがのび太のもとへ駆けつけた。
「のび太〜。大変だ〜。」
「今そこで誰にあったと思う?」
「ド・ラ・え・も・ん!」

のび太は喜んだ。
全力で走って家に帰るが家にはいない。
貯金箱を割ってドラ焼きを買いに行こうとする。
その姿を見て笑いながら、
ネタばらししたジャイアンとスネ夫。
ついてはいけない嘘に落ち込むのび太。
部屋で泣くのび太だが、あることを思い出した。
それは・・・
『僕が帰った後で、
 どうしても我慢できない事があったらね、
 君に必要な道具が一度だけ転送されてくるから。』
そう言っておいていった転送アイテム。
のび太はその転送アイテムを使った。
届いたのは『嘘エイトオーオー』
しゃべった事がみんな嘘になるという道具。

その道具を使ったのび太は、
ジャイアンとスネ夫の下へと向った。
「今日はいい天気だ!」
すると快晴だったのに大雨が降りずぶ濡れに・・・
「スネ夫は犬に噛まれない。」
スネ夫は犬に追いかけられ、
「ジャイアン、君はお母さんに可愛がられるね。」
ジャイアンはお母さんに怒られ、
叩かれながら家に連れて行かれた。

しかし・・・
のび太からは乾いた笑いしか出なかった・・・

家に帰ったのび太に声をかけるママ。
「それでドラちゃんはいたの?」
のび太はしずかに答えた。
「ドラえもんがいるわけないでしょ!」
「ドラえもんは帰って来ないんだから・・・」
「もう二度と会えないんだから・・・」

そして部屋に入ると・・・
「のび太君!」
ドラえもんがいた!!!
のび太は喜び、そして聞く。
「どうして?」
ドラえもんは答えた。
「実に不思議なんだよ、
       急に来ていいことになった。」
「そうか〜!」
「これを飲んで僕が帰って来ないって言ったんだね〜」

のび太は泣いた。
「嬉しくない。ちっとも嬉しくない。」
「これからもずっとドラえもんと一緒に暮らさない。」
「暮らさない。絶対に一緒に暮らさない。」

(終わり)

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2015年10月28日

【もらとりあむタマコ子】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【もらとりあむタマ子】
もらとりあむタマ子.jpg

【出演者】
坂井タマ子:前田敦子
坂井善次(父):康すおん
坂井啓介:鈴木慶一
坂井よし子:中村久美
曜子:富田靖子
仁(中学生):伊東清矢

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【感想】
不思議な映画でした。
現代の若者を描きたかったのか、
不意に見える家族の絆を描きたかったのか?
分からないけど、なんか見てしまいました。

面白いか?
分かりません・・・
それでいい映画なんだと思います。

それしか言えません。
面白い映画が見たくて見るものでもなく、
ただボーっと見て欲しいですね〜

こんな感想じゃ分からないかっ!
でも本当に思ったままを書くとこうなりました・・・


【あらすじ】(ネタバレあり)
甲府スポーツ店の朝。
遅めの朝食を食べるタマ子。
タマ子の父親である善次は店を開けて接客。
店の奥ではタマ子が漫画を読み続ける毎日。
接客の合間に洗濯をしてふと見ると、
食器をそのままでトイレで漫画を読むタマ子。
「タマ子!」
善次は怒り気味の口調で呼ぶが、
「トイレ!」
それ以上に怒り気味の声で返され、
結局食器を洗うのは善次。

タマ子は漫画を読み、そのまま昼寝・・・
一方で父親は食事の用意をして・・・
ご飯が出来上がるとタマ子は起きて夕食を食べる。

ある日の夕食。
ニュースを見ていたタマ子は言う。
「ダメだな。日本は・・・」
すると善次は聞いた。
「お前どっか体悪いのか?」
「少しは就職活動しているのか?」
「なんで大学行かせたと思っているんだよ?」
「卒業しても何もしないで食って寝て漫画読んで。」
「日本がダメなんじゃなくて、お前がダメなんだよ!」
怒った口調の善次に、それ以上の形相で、
「そんな事言わなくても働くわよ。私だって!」
そんなタマ子に善次はさらに聞く。
「いつなんだよ!」
タマ子も負けじと、
「少なくても今ではない!」

〜〜大晦日〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
年末を向かえ店の大掃除をする父。
一方で食料品の買い物に行くタマ子。
タマ子は従兄弟の啓介が彼女と歩くのを見た。

その夜。御節を持ってきて叔母さんのよし子。
その御節と善次の作った蕎麦を食べる二人。
タマ子は食べながら携帯をいじっていた。
「食べるか携帯かどっちかにしろ。」
そうタマ子に言った善次に対して、
「今のうち新年のメール送っておくの。」
「年が明けると通じなくなるから。」
と返したタマ子。
善次は、
「その機転を就職活動にも活かしてくださいよ。」
とだけ言っても蕎麦をすすった。
それを見て話を変えたタマ子。
「ねえちゃんは?お母さんからも連絡ないね。」
「先月連絡したときは電話するって言ってたのに。」
「今度バリ島行くんだって。」
それを聞いて無言の善次。
「私もどっか行こうかな?」
善次は口を開けた。
「一緒に行ってくればいいじゃない。」
タマ子は返した。
「嫌だよ。」
それに対して善次は、
「父さんと行くか?」
その言葉に被せるように、
「嫌だ。絶対に無理。」

〜〜春になった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
タマ子は美容室に行き、履歴書を書いていた。
そして同時にダイエットを始めた。
更にタマ子は善次に言う。
「ねえ服買いたいんだけど。」
「面接用・・・」

それから数日後に住職が家に来た。
「そういえば3日前にタマちゃん来たよ。」
「真剣に拝んでたよ。」
「お守りも買ってくれてさ。」
善次は言った。
「ようやくその日が来たかな?」

一方でタマ子は啓介の家にいた。
啓介の家は写真屋。
啓介はタマ子に聞いた。
「どんな感じに撮ればいい?」
タマ子は答えた。
「自然な感じで!透明感!」
「あんたこれ絶対誰にも言っちゃダメだからね。」
そして写真を撮り終えたタマ子は聞いた。
「いつできる?」
啓介は答えた。
「なるべく早く。」

その夜。
「タマちゃん。ハイこれ。」
「いいやつだから。」
そう言って善次はタマ子に小さな紙袋を渡した。
紙袋に入った小さな箱を開けると、
高級そうな時計が入っていた。
それを見たタマコは直ぐに言った。
「いくらしたの?」
「ねえ。返してきて。」
父はそれに対して。
「いいから。いいから。」

次の日タマ子の部屋を掃除していた善次。
善次はゴミ箱からタマ子の書いた履歴書があった。
その履歴書には、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今の自分は私ではありません。
生きている以上誰もが何かを演じている。
私は誰かになっている時が一番自然に思うのです。
そんな私に新しい名前を付けてください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と書かれていて、
机にはアイドルオーディションの雑誌もあった。

その日店番をしていたタマ子。
「タマ子ちゃん。」
それは啓介の父であった。
内緒だったはずの写真を啓介ではなく、
啓介の父が届けにきたのだ。
動揺したタマ子。

その夜善次とタマ子はしばらく無言が続いた。
最初に話しかけたのは善次だった。
「父さん嬉しいよ。」
「タマ子が何かをやろうとしてくれたことがさ〜。」
「応援するよ。お父さんは。」
それを聞いたタマ子は答えた。
「もう嫌だ〜。」
「辞めてやる。全部辞めてやる。」
フォローするように善次は言った。
「可愛いってタマ子。全然いけてるって。」
そんな善次の言葉にすら、
「それが嫌なの。そういうのが嫌なの。」
そう言って自分の部屋へと閉じこもってしまった。
善次は黙ってタマこ子の写真を見ていた。

その日でタマ子のダイエットは終わった。
一方で写真屋ではタマ子の写真が飾られた。

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〜〜夏〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
食料品を買いに行ったタマ子が、
昔の同級生を見かけた。
今の姿で知り合いに会いたくなかったタマ子は、
同級生を避けて通ろうとした。
しかし気付かれ声をかけられる。
「タマ子?いつ帰って来たの?」
二人には気まずそうな空気が流れる。

家に帰ったタマ子は甲子園野球を見ていた。
「このクソ熱いのに野球なんか良くやるよね?」
それに対して善次は
「青春だぞお前!」
「いろんな人間がいるんだよ。」
「タマ子はタマ子のままでいいって言ってるの!」
いつもと雰囲気の違う善次を見て、
「もしかして良いことでもあった?」
「今日何?夜?」
善次の事より夕御飯のほうが気になるタマこ子。

その夜はよし子の家へと行った。
話題はよし子が善次に紹介した、
アクセサリー教室の先生。
「善ちゃんに良い人出来たら、
 タマちゃんだって安心して家出て行けるじゃない?」
興味を持ったタマコは父に聞いた。
「どんな人?」
善次は答える。
「別に・・・」
「よっちゃん面白がっているだけだから。」
それに対してタマ子は言った。
「まあ父さんがって言うより、
 向こうが父さんいいって思ってないのに・・・」
それ対して
「バカ・・・」
としか言わない善次であった。

翌日タマ子は写真屋の前にいた。
そして、彼女と歩く啓介を見つけると、
「一緒に来て欲しいんだけど。」
舌打ちして啓介は言う。
「恋に部活に忙しいんだよね。誰かと違って。」
タマ子は頭を叩いて啓介を連れて行った。
向かった先は赤川アクセサリー教室。
善次がよし子の紹介で会った人が働く教室。
「とにかくその先生って言う人、
              見てくればいいから。」
「で、どんな人だったか教えてくれればいいから。」
そう言い啓介を送り出した。
言われるままに教室に入る啓介。
「初めてですか?」
そう先生に声をかけられた啓介は、
言われるままにアクセサリーを作った。

戻った啓介は報告した。
「初めて3年目だって、教室。」
「1人で上井沢のマンションに住んでるんだって。」
「あと、猫飼ってて、うどんが好きなんだって。」
どうでもいい情報にタマ子は聞く。
「美人?」
啓介は首をかしげて言った。
「どちらかといえば・・・」
「タマ子のお父さん、あの人と結婚するの?」
タマ子は答えた。
「しないよ。」

次の日、タマ子は善次に言った。
「やっぱり危ないと思うな〜」
「そのアクセサリー教室って、
 結構男のお客さん多いらしいし、
 先生目当てで通っている人多いだろうな〜」
それに対して善次は言う。
「タマ子お前それ見たことしゃべっているのか?」
「違うだろ?」
「憶測で人をあだこうだ言うもんじゃないよ。」
タマ子は言う。
「怒るって事は好きなんじゃん!」
善次は反応に困りながら、
「怒ってないよ。」
そう言って仕事に戻った。

そのやり取りのあとで、
タマ子は自ら教室に足を運んだ。
教室に入ったタマ子に、
先生の曜子はアクセサリーの作り方を教えてくれた。
できたアクセサリーを見て曜子は言った。
「あなた青似合うと思う。」
それを聞いたタマ子は、
「お父さんには似合わないと思うしな〜」
先生は聞き返した。
「お父さん何している人?」

タマ子は素直に答えた。
すると曜子は言う。
「あなたがタマ子さん?」
「一度ご飯を食べに行って・・・
     優しい人ね〜、楽しかったな〜」
タマ子は否定した。
「外面いいんですよ!」
「ただのオッサンですから!」
そして父の作った料理や、
日常の生活にグチグチと文句を言った。
そして最後に言ったのは、
「一番ダメなところは、
 私に出て行けって言えないことですよ。」
「ちゃんと目を向いて言えないんですよ。」
「父親として失格なんです。」
それを聞いた先生は、
「坂井さん良い人なのね〜」
「なんで次の人見つけないんだろうって・・・」
「分かった!タマ子ちゃん面白いから?」

帰り道、タマ子は母に電話した。
「まずいよ父さん。」
「恋人できちゃうよ。」
「再婚ありえるよ〜十分に・・・」
反応がない母にタマ子は聞いた。
「私どうなるの?」
「冷たくない?」
母は返した。
「母さんと父さんは別々に暮らしているのよ。」
「お姉ちゃんだって結婚しているんだし。」
「タマ子だけよそんな事言っているの。」
「母さんだって悪いと思っているのよ〜」
「でもどうしようもないこともあるの。」
「タマ子も自分の生活ちゃんとするの!」
「タマ子、東京来る?」

数日後。
善次はタマ子に聞いた。
「お前曜子さんの教室行ったろ?」
タマ子は聞き返した。
「曜子さん何か言ってた?」
「あの人いい人だよね。」
「あの人ならいい!」
すると善次は言う。
「今更他人と暮らすなんて嫌だよ父さん。」
少し間が空き善次は続けた。
「タマ子、夏が終わったらこの家出て行け。」
「就職決まらなくても、とにかく家出ろ!」
あっけにとられたタマ子。
タマ子は答えた。
「合格。」
予想外の言葉に善次は、
「何だそれ?」

翌日タマ子は店の開店準備をして、洗濯をした。
その後、街にある商店の前のベンチで、
啓介とアイスを食べていた。
「私夏終わったらここ出るから。」
啓介は聞いた。
「どこ行くの?」
タマ子は答える。
「まだ決めてないけど、どっか行くでしょ。」
「啓介は?レギュラーなれそう?」
「彼女は?」
啓介は答える。
「別れた。自然消滅。」
タマ子は頷き言う。
「そんなもんだな!」

アイスを食べ終え啓介は帰って行った。
タマ子も立ち上がり大きく背伸びをする。
「自然消滅って・・・」
「久々に聞いた。」

(終わり)


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2015年10月22日

【思い出のマーニー】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【思い出のマーニー】
思い出のマーニー.jpg

【出演者】
佐々木 杏奈:高月彩良
マーニー:有村架純(森山良子)
佐々木 頼子(杏奈の里親):松嶋菜々子
大岩 清正(叔父さん):寺島進
大岩セツ(叔母さん):根岸季衣
マーニーのばあや:吉行和子
久子:黒木瞳
彩香:杉咲花
山下医師:大泉洋
十一(といち):安田顕
美術教師:森崎博之
マーニーの母:甲斐田裕子
マーニーの父:戸次重幸
町内会役員:音尾琢真
信子:?
和彦(マーニーの夫):?
絵美里(マーニーの娘):?

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【感想】
ジブリ最高!!!
ストーリー最高!!!

感動的なお話ですよね〜
何でアニメなのに序盤と終盤の表情が、
あんなに変わっていく様を描けるのでしょう?
もう何も言わなくても良いですね。

ジブリに関しては人によって受け取り方が様々。
ネットなどではいろいろな論争もありますが、
語らずに受け取ってもらうものが映画です。
だからジブリは最高です。

米林監督はジブリでは2本の監督をしました。
1つはこの「思い出のマーニー」
もう1つが「借りぐらしのアリエッティ」
どちらもとても良い作品でした。
今はジブリを抜けましたが、
更なる作品を手がけて欲しい監督の1人です。


【あらすじ】(ネタバレあり)
「この世には目に見えない魔法の輪がある
 輪には内側と外側があって
 この人たちは内側の人間
 そして私は外側の人間
 でもそんなのはどうでもいいの・・・」

写生会で公園で絵を描いていた杏奈。
その絵を見せてもらおうと声をかける先生。
その時公園にいた幼稚園児が怪我をして、
先生は杏奈の絵を見ずに駆けつけて行った。

『私は私が嫌い・・・』

杏奈は喘息の発作が起こり倒れてしまった。
自宅で医者に診察してもらった杏奈。
杏奈の同級生たちが鞄を持って来てくれる。
対応したのは杏奈の母頼子。
頼子は同級生たちに聞いた。
「杏奈、皆さんと仲良くやってます?」
同級生たちは答えた。
「普通です。」

そのやり取りを家の中で聞いていた杏奈と医者。
医者は杏奈に言った。
「相変わらず心配性だね。お母さん。」
杏奈はそれに答えずつぶやく。
「お母さん・・・?」

診察を終えて医者は頼子と話した。
「あの子いつも普通の顔なんです・・・」
「感情を表に出さないって言うか、
 もっと表情がある子だったんですよ。」
「でも最近は分からなくなってしまって・・・」
「やっぱり血が繋がってないからなのかな・・・」
それを聞いていた医者は頼子に話した。
「例の病養の件考えたほうがいいですよ。」

数日後。
杏奈の体調を心配していた頼子は、
杏奈を空気の澄んだ叔母さんの家に、
しばらく療養しに行かすことにした。
札幌から電車に乗って釧路方面に電車は走った。
電車から降りると叔父さん叔母さんが迎えに来ていた。
叔父さんの運転する車に乗って家へ向かう。
しばらくして家に到着した杏奈が通されたのは、
以前叔母さんの娘が使っていた部屋。
今は独立して家には住んでいない娘の部屋。

荷物を開けた杏奈が見たのは、
『何のでもいいので、
 あった事を書いてください。頼子』
と書かれた手紙と沢山のハガキ。

部屋の窓を開けると、
そこは自然いっぱいの景色が広がっていた。
杏奈は机に座ってハガキを書いた。
「無事に着きました。とてもいいところです。
 叔父さん叔母さんもとても親切です。」
ハガキを出そうと、近所の郵便局へ無かった杏奈。
その帰りに海辺に立つ屋敷を見つけた。
『何だろう。あのお屋敷知っている気がする。』

干潮の時間で屋敷には歩いてたどり着いた。
『やっぱり誰もいないんだ。』
そう思った杏奈の記憶は遠のいていった。
気がつくと屋敷の前で寝ていた杏奈。
帰ろうとするが満潮となっていて帰られない。
そこを通りかかった十一がボートに乗せてくれた。
ボートに乗り帰る途中、
誰もいなかったはずの屋敷には明かりがついていた。

家に帰ると叔父さん叔母さんは言う。
「潮の満ち引きで景色ががらりと変わるでしょ?」
「月の力だよ。」
「ずっと外国の人が別荘として使っていたみたい。」
「それから何人か持ち主が代わって。」
「もう長く空家のままね。」

その夜、杏奈は夢を見た。
屋敷の中で金髪の女の子が髪をとかしていた。

次の日杏奈はスケッチに出かけた。
物静かな十一さんのボートに乗って、
ボートの上で湿っ地屋敷を描いた。

また次の日も杏奈はスケッチに出かけようとした。
そんな杏奈を呼び止めた叔母さん。
杏奈の1つと年上の信子の家に物を届けに・・・
信子の母と叔母さんは、明日の七夕祭りを、
一緒に出かけなさいと盛り上がった。
2人に浴衣を着せて行かせようとした。
「きっと似合うわよ。」

『似合うわけ無いじゃない。おせっかい・・・」

七夕祭り当日。
言われたままに信子と祭りに行った杏奈。
信子は杏奈に聞いた。
「どうしてこんな田舎に来たの?」
杏奈が答える前に友達と話し出す信子。

杏奈が短冊に書いた願い事。
『毎日普通に過ごせますように。』
それを信子は杏奈から奪い読み上げる。
「杏奈ちゃん普通って何?」
またもや答える前に信子は話し出す。
「杏奈ちゃんの目の色。」
「よく見ると凄く綺麗。」
「ちょっと青が入っていて・・・」
それに被せるように杏奈は言った。
「いい加減放っておいてよ。」
「太っちょブタ!」
信子は言った。
「普通の意味が分かったわ。」
「でも可愛そうに。普通のフリをしても無駄。」
「だってあんたは、
    あんたの通りに見えているんだから。」
そう言ったあとに、
仲直りをしようと歩み寄った信子。
その手を振りほどいて走り出す杏奈。

『私は私の通り・・・』

そして向かった先は屋敷の見える岸辺。
『私は私の通り。』
『醜くて、バカで、不機嫌で、不愉快で、
              だから私は私が嫌い。』
『だからみんな私を・・・』
小さい頃から一人ぼっちだった記憶を思い出し、
うつむいてしまう杏奈。

しばらく時間が過ぎた。
落ち着いた杏奈は家に帰ろうとした。
その時岸辺にボートがあるのを発見した。
杏奈はボートに乗り屋敷へと向かった。
初めて漕いだボートはうまく操作できずに、
屋敷のある岸辺に突っ込みそうになる。
その時・・・
「ロープをこっちに投げて。」
目の前には夢で見た金髪の女の子がいた。
杏奈は急いでロープを投げて、
それを受け取った女の子が杏奈を助けた。
「大丈夫?」
杏奈は驚いて言う。
「私の夢の中に出てきた子にそっくり。」
それに対して女の子は答えた。
「夢じゃないわ。」
「私どうしてもあなたと知り合いになりたいの。」
そう言って手を差し伸べる女の子。
杏奈は聞いた。
「私を見たことがあるの?」
女の子は答えた。
「ええ。しょっちゅう。」
その時屋敷の中から声が・・・

女の子は逃げるように杏奈を連れて、
岸辺まで送った。
そのボートの中で女の子は言う。
「あなたは私の大事な秘密よ。」
「誰にも話していないし、これからも話さない。」
「ねえお願い。約束して。」
それに答えるように杏奈も言った。
「私たちのことは秘密よ。永久に。」
そうして手を握り合った2人。

家に帰ると信子の母が家に来ていた。
杏奈が信子に言ったことに対してのクレーム。
それを柱の陰から聞いていた杏奈。
「不良なもんですか、あの子が・・・」
そんな叔母さんの言葉が聞こえ家に入ると、
叔母さんはいつものように温かく迎えてくれた。
「聞いてたのかい?気にするんじゃないよ。」

次の日の満潮の時間。
杏奈は再び岸辺に向かった。
そこにはボートを漕いで杏奈を迎えに来る女の子。
「乗って!ピクニックよ!」
日が暮れそうな夕方にピクニックと言う女の子。
女の子は杏奈にボートの漕ぎ方を教えてくれた。
そこで初めて女の子の名前を聞いた。
「言ってなかった?マーニー。」
「知っていると思ってた。」
「私あなたのことでいっぱい知りたいことがあるの。」
「でも少しずつ知っていきたい。」
「一晩で3つずつ質問するの。」
そういう決まりを作り早速質問するマーニー。
「あなたはなぜこの街にいるの?」
「私喘息なの。」
そう答えた杏奈。次は杏奈の番。
「あなたはあの屋敷に住んでいるの?」
マーニーは答える。
「2歳の時からずっとね。」
「ばあやと、ねえやと一緒にね。」
そしてマーニーの質問。
「おばちゃんって誰?」
杏奈は答えた。
「私の保護者よ。」
「私のことを厄介に思って、
         私をこっちによこしたの。」
続いて杏奈の質問。
「兄弟は何人?」
「私は一人っ子。」
マーニーは答えてから、質問する。
「大岩さんのとこの生活はどんなのなの?」
その質問を受けた杏奈は記憶が遠のいていた。

『思い出せない・・・』

気がつくと1人ボートに乗っていた。
「杏奈!」
遠くから走ってくるマーニー
「探したのよ。」
「あなた急にいなくなってしまうんだもの。」
杏奈は答えた。
「私どこにも行ってないわ。」
「ただあなたの質問に答えようとして・・・」

急に思いついたように、
屋敷に杏奈を連れて行くマーニー。
今日は屋敷でパーティーが開かれていた。
それに杏奈を参加させようとしたマーニー。
ドレスアップしたマーニーは、
杏奈の頭に、ばあやのショールを被せ、
屋敷の中に入れた。

マーニーのパパは杏奈を皆に紹介した。
杏奈は花の入ったかごを持ち、
ショールをかぶって参加した。
それを見た杏奈のママは言う。
「私にその花をいただけるかしら?」
「小さな魔女さん?」

沢山の客人のいるなかで注目を浴びる杏奈。
緊張をほぐそうと、杏奈にワインを渡すパパ。
遠くではマーニーが男の子とダンスをしていた。
何も知らない杏奈はワインを飲んで意識が飛んだ。

気がつくと屋敷の外のテーブルで寝ていた。
「目が覚めた?酔っ払いさん?」

マーニーと一緒に踊っていたのは幼馴染の和彦。
和彦にマーニーをとられた感じがして嫉妬する杏奈。
その表情に気付いてかマーニーは誘った。
「さあ、私たちも踊りましょ。」
そういうと杏奈の手をとり踊るマーニー。
綺麗な美声で歌を口ずさみながら・・・
そして言った。
「また私を探してね。」
「それから誰にも言わないでね。約束よ。」

気が付くと杏奈は夜の道に倒れていた。
通りかかった人に助けられて家に送られた。
片方の靴をなくして帰ったアンナ。
それでも優しく対応してくれる叔父さんと叔母さん。

マーニーに出ってから杏奈は笑顔が出るようになった。
おばさんは言った。
「思い出すわね。」
「頼子のところに杏奈ちゃんが来たときのことを。」
「一緒にいられなかった5年間を埋めるんだって。」
「でもあの心配性は・・・」
「何かあるたびに電話してきて。」
「頼子から送られてきた、
         あなたの写真がいっぱいあるのよ。」

その夕方、昼寝をしていた杏奈は思い出した。
『私のこと探してね。』
時計を見ると17時。
『私マーニーのことを忘れそうになるなんて。』
直ぐに杏奈は岸辺へと向かった。
しかしマーニーの姿はない。

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それから1週間マーニーは杏奈の前には現れなかった。
相変わらずに海岸でスケッチを続ける杏奈。
そこに1人の画家久子が歩み寄った。
杏奈の絵を見て久子は言った。
「その子、私の知っている子に良く似ている。」
「とても良い子だった。」
それを聞き杏奈は呟くように言う。
「とても良い子。でも1週間も会っていない。」
「私が忘れたから怒っているのかな?」
慰めるように久子は言った。
「友達ならちゃんと話せば大丈夫よ。」
そして、近々屋敷に人が入ると教えた久子。
それを聞いた杏奈は屋敷に向かった。

杏奈が屋敷に近づくと、
屋敷の住人になった彩香が声をかけた。
「あなたマーニー?」
驚いた杏奈は彩香のもとへ・・・
屋敷に招き入れてくれた彩香。
そこは一度入ったマーニーの部屋。
彩香は杏奈に聞いた。
「あなたマーニーよね?」
それに対して杏奈は聞き返す。
「あなたこそ、どうしてマーニーを知っているの?」
すると彩香は日記を取り出して言う。
「あなたの日記よ。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
夕べはお寝巻きでボートに乗った。
夜の湿地と月がとても綺麗だった。
また生きたいな。

6月8日パーティー。
パパやママや沢山の友達が来てとても楽しかった。
サンルームから外へ出て花売りの子とダンスをした。
でもばあやが夕べのことで、
部屋へ閉じ込めてしまった。
これでしばらく夜中のボート乗りはできない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それを読んだ杏奈は彩香に言った。
「マーニーは私が作り上げたの。」
「空想の中の女の子。」
「でも、これはマーニーの日記だわ。」
「まるでここに住んでいたみたい。」
彩香は杏奈がマーニーではないことを知り落ち込んだ。

『ねえマーニー。あなた誰なの?』

数日後にいつものようにスケッチをする杏奈。
後ろから声をかけるマーニー。
「それ私?」
驚き声を上げてマーニーに抱きつく杏奈。
「マーニー。マーニー。」
杏奈から絵を取りマーニーは言う。
「なんて上手なの?」
「自分の絵を描いてもらったのは初めてよ。」
「嬉しいわ。」
そんな言葉を無視するように杏奈は言う。
「会いたかった。」
「心の中でずっと呼んでいたの。」
マーニーは答えた。
「私も。」
嬉しくなった杏奈は言う。
「私のお部屋に来てマーニー。」
マーニーは答えた。
「私はお屋敷の側から離れられないの。」
杏奈は諦めてマーニーに言った。
「分かった。マーニーの好きなところに行くよ。」

そうして2人は花を積み、きのこを積んだ。
「マーニーってきのこに詳しいのね?」
パパに教えられたきのこ獲りを自慢するマーニー。
そんなマーニーに杏奈は突然話した。
「あなたは恵まれた人。」
「私あなたなら良かった。」
「私、貰いっ子なの。」
「本当の両親は小さい頃に死んだの。」
「おばあちゃんも。」
「わざと死んだんじゃないって、
 分かっているけど、時々思うの。」
「許さない。私を独りぼっちにして・・・」
それを聞いたマーニーは言った。
「私はあなたがうらやましい。」
「あなたは貰いっ子で幸せだと思う。」
「もし自分が身寄りの無い子だったのなら。」
「そのときに幼女にしてくれたお父様お母様こそ、
     本当に親切な人なんじゃないのかしら?」
それを受けて杏奈は続けた。
「じゃあ凄い秘密を話すね。」
「本当の子供じゃない私を、
      今まで育ててくれて感謝しているわ。」
「でも見つけちゃったの私。」
「あの人たちお金をもらっているの。」
「手紙を見たの役所からの。」
「もし私が本当の子供だったら、
            そのお金は貰ってないわ。」
「本当の子供でないおかげで貰っているの。」
「それに、私に分からないようにして・・・」
マーニーは返した。
「でもそのことと、
   叔母様があなたを愛しているかは別よ。」
杏奈は言い返す。
「違うのよ。」
「あの人は私にばれるんじゃないかって、
       いつも心配そうな顔をしているの。」
「こんなこと気にする自分も嫌いだし。」
「私もう何も信じられなくなった。」

マーニーは静かに杏奈を抱きしめた。
「泣いてもいいよ杏奈。」
「私はあなたを愛しているわ。」
「今まで会ったどんな女の子よりも、
私はあなたが好き。」

そしてマーニーは自分の闇を話した。
「きのこ狩りをしていたのはずっと小さいとき。」
小さい頃から両親は家にいなく、
ばあやとねえやと暮らしていたこと。
それでもマーニーは、
「私は世界で一番恵まれた子だと思うわ。」
と杏奈に伝えた。

「ねえ杏奈。いつまでも私の友達でいてくれる?」
杏奈は答えた。
「いつまでも友達だよ。」

それからマーニーはばあやの話をした。
厳しいばあやにいじめられていて、
サイロに連れて行かれそうになったと・・・
そんなマーニーの話を聞いて杏奈は言った。
「そんなひどい話聞いたこと無いわ。」
「ねえやもばあやも、
         雷に打たれて死ねばいいのに。」
マーニーは杏奈に言った。
「私あなたなら良かった。」
それを聞いて杏奈は言った。
「かわいそうなマーニー。」
「私もマーニーのことが一番好きだよ。」
「今まで会った誰よりも。」
「なんか、私たち入れ替わっちゃたみたい。」

そして杏奈はマーニーに提案した。
「ねえサイロに行こう。」
「お化けなんか出るってうそだよ。」
「ちゃんと確かめに行こうよ。」
杏奈はマーニーの手を引き歩いた。
「大丈夫?マーニー?」

「あなたと一緒ならきっと大丈夫だわ。」
「和彦・・・」
そう言うとマーニーは突然1人サイロへ歩き出した。
そこへ通りかかった彩香。
「見つけたのよ。日記の続きよ。」
少し目を離すと既にマーニーの姿は無かった。

急いでサイロへとむかう杏奈。
サイロの中はとても薄暗い、
「誰?誰か煎るの?」
それはマーニーの声だった。
杏奈がマーニーに近づくと、
「和彦。怖い。」
そう言って杏奈に抱きつくマーニー。
杏奈は言った。
「私は安和よ。しっかりして。」
その声で杏奈に気付くマーニー。

サイロにぶつかる風が地響きに聞こえる。
おびえるマーニー。
杏奈はマーニーを抱きしめた。
「よく頑張ったよ。マーニー・・・」

気がつくと夢を見ていた杏奈。
それは小さい頃に、
自分に子守唄を歌ってくれた祖母の姿。
次に見たのはマーニーを、
サイロに迎えに来る和彦の姿。

目を覚ますとそこにマーニーの姿は無かった。
「マーニー。」
杏奈は叫びながら屋敷へと向かって走り出した。

『マーニー。私を置いていってしまった。』
『あなたまで私を。』

一方で彩香は1人日記の続きを読んでいた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
和彦が私をサイロに連れて行こうとしている。
私は絶対に行かない。
あの人があのことで、
私をからかうのを辞めてくれればいいのに・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その日記を見て彩香はサイロへと向かった。
サイロへの道で、倒れている杏奈を見つけた。

「ひどいよ・・・」
そうつぶやき続ける杏奈。
杏奈は雨の中で倒れ高熱をあげていた。
杏奈は夢の中でもマーニーを探し続けていた。
「マーニー。ひどいよ。」
「絶対に許せない。私を置いて黙って帰るなんて。」

夢の中でマーニーは答えた。
「杏奈。大好きな杏奈。」
夢の中のマーニーに問い掛ける杏奈。
「どうして私を置いて行ってしまったの?」
「どうして私を裏切ったの?」
マーニーは答えた。
「そんなつもりは無かったの。」
「だってあの時、
    あなたはあそこにいなかったんですもの。」
「私もうここからいなくならなければいけない。」
「あなたにさようならしなければならないの。」
「だからお願い。」
「許してくれるって言って。杏奈・・・」
杏奈はその言葉に答えるように言う。
「もちろんよ。許してあげる。」
「あなたが好きよ。マーニー。」
「決してあなたのことを忘れないわ。」
「永久に・・・」

雨が降り止み光が差した。
杏奈は熱が下がり元気になっていた。
そんな杏奈に会いに来た綾香は、
杏奈に日記の続きと一枚の絵を渡した。
湿っ地屋敷を書いた綺麗な絵。
その絵の裏には、
マーニーへ宛てて久子が書いたと記されていた。

杏奈と彩香は久子へ合いに行った。
久子に日記を見せて杏奈は言った。
「教えて下さいマーニーのこと。」

久子は幼いころマーニーと友達だったと話す。
ずっと両親にほっとかれていたマーニー。
もちろんお手伝いにもいじめられていた。
その後マーニーは札幌で和彦と結婚した。
和彦はマーニーを支えていた。
そして2人の間に絵美里が生まれた。
しかし数年後に和彦が病気で亡くなった。
マーニーはショック体調を崩して療養所へ入った。
絵美里は全寮制の学校に入れたことで、
マーニーとの間にすれ違いがいが生じた。
絵美里は家出をしてまもなく結婚をした。
絵美里も旦那との間に1人の子供が出来た。
しかしある日、事故でエミリと旦那は亡くなった。
絵美里の子はマーニーに引き取られた。
『この子には寂しい思いはさせない』
そう決心していたマーニーだが、
翌年にマーニーは体調を崩して亡くなった。
それは今から10年ほど前の話。

そして久子は言った。
「彼女寂しい人だったけど、
        いつも一生懸命生きていたわ。」
「幸せになろうと笑顔で前を見ていた。」
「あなたもマーニーに会ったのね。」

数日後。
頼子が札幌から杏奈を迎えに来た。
短い夏の杏奈の療養は終わりをむかえる。
その日も杏奈は彩香と遊んでいた。
「不思議ね〜。」
「マーニーが私たちを会あわせてくれたのね。」
それを聞いていた十一はつぶやいた。
「マーニー。」
「青い窓に閉じ込められた少女。」
「昔の話だ・・・」

すっかり元気になった杏奈。
マーニーに出会った事で、
頼子への対応は変わっていた。
頼子は杏奈に話し掛けた。
「あなたに話さなくてはならないことがあるの。」
「毎月自治体からお金をもらっているの。」
「これだけは本当。」
「お金を受け取っていても、いなくても、
 杏奈を思う気持ちは変わらないわ。」
それを聞いて杏奈は答えた。
「知ってた。」
「おばちゃんが話してくれたことが嬉しい。」

そして頼子は杏奈に一枚の写真を渡した。
それは湿っち屋敷の写真。
「杏奈がうちに来たときずっと握り締めたものよ。」
「施設の人が言っていたわ。」
「あなたのおばあさんの物だって。」
写真の後ろには
『私の大好きな家  マーニー』
と書かれていた。
それを見た杏奈のの目からは涙が溢れていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「そうやって一晩中、私はサイロにいたの。」
「私は怖くてたまらなかった。」
「そこへおじいちゃんが来たの。」
「よく頑張ったって、励ましてくれた。」
「私はそうやって沢山の怖いものを乗り越えてきたわ。」
「杏奈も大丈夫よ。」
「だって杏奈はたった一人の私の孫なんだから。」

そう言ってマーニーは、
自分のつけていた髪飾りを杏奈に就けた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
幼きころに杏奈に話しかけたマーニーの姿が蘇る。
その髪飾りは今でもアンナの髪で輝いていた。
「おばあちゃん・・・」

杏奈が札幌へ帰る日。
杏奈は信子へ謝り、久子の元へ・・・
元気な杏奈の顔を見て久子は言った。
「なんだかとってもいいことがあった顔ね。」
笑顔いっぱいで杏奈は答えた。
「はい。私とっても幸せなんです。」
「あの・・・母です。」
そう言って頼子を久子へ紹介した杏奈。
今までおばちゃんと呼んでいた頼子を母と呼んで・・・
そして久子に別れを告げて言う。
「手紙を書きます。」
「素敵なお知らせがあるんです。」

それを聞いていた頼子は杏奈に聞いた。
「素敵なお知らせ?」
そんな頼子に対しても杏奈は笑顔で言う。
「後でゆっくり話すね・・・」

車から見えた十一と、
そのボートに乗った彩香に手を振って杏奈は言う。
「おじさん。サヤちゃんサヨウナラ〜」
そのボートの奥には湿っち屋敷が見えた。

杏奈には、いつもの青い窓から、
マーニーが手を振っているように見えた。

(終わり)

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2015年10月11日

【信さん・炭坑町のセレナーデ】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【信さん・炭坑町セレナーデ】
信さん・炭坑町セレナーデ.jpg

【出演者】
辻内美智代:小雪
辻内守:池松壮亮(中村大地)
中岡信一:石田卓也(小林廉)
李英男:柄本時生(肥田大輝)
須藤典男(徳用マッチ):村上淳
渡辺久仁子(駄菓子屋店主):中尾ミエ
李重明(英男の父):岸部一徳
中岡大輔(信一の父):光石研
中岡はつ(信一の母):大竹しのぶ
中岡美代(信一の妹):金澤美穂(岡田流南)

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【感想】
う〜ん・・・
分かるんだけど・・・
役者みんな上手なんだけど・・・
何か少し物足りないんです・・・

悪い映画ではないんですけどね〜
池松くんも柄本くんも、
もちろん小雪さんも、
脇固める俳優陣みんなうまいんですけどね〜

でも少し残念なんですよね・・・
青春に特化するわけでもなく、
恋愛に特化するわけでもなかったのが、
とても中途半端になったんですかね?

あくまで私個人の見解なので・・・


【あらすじ】(ネタバレあり)
1963年(昭和38年)
辻内守は母の美智代と島にやってきた。
母の故郷の炭坑島。
「もう東京に帰らん?」
「帰らんよ!」

その島では、
「あんちゃんあれ!」
そう言って炭鉱の山を指差す。
あちこちで火が上がっている山で、
中岡信一たちは石炭を広い小遣い稼ぎをしていた。
その信一がいる小学校に転校してきた守。

東京からやってきた守と美智代は、
その島には合わないくらい清楚だった。
しかし離婚して戻ってきた美智代。
離婚の噂は直ぐに島中に広まった。

信一は石炭を売ってもらったお金で、
お菓子を買っていたが、それを見た父親は、
盗んだ金と思って信一を殴りつけた。
それは過去にさかのぼる。
学校で給食費を盗んだと言われ母親に殴られた。
信一には実に覚えのないこと。
しかし大人は誰も信じてくれなかった。
それでも涙することのない信一。

ある日守はクラスの悪がき3人に、
カツ上げされそうになっていた。
それを1人で助けに入った信一。
信一はあっという間に3人を倒した。
『これが僕と信さんの始めての出会いだった』

そこにたまたま通りかかった美智代。
美智代は信一に聞いた。
「名前は?」
信一はぶっきらぼうに答えた。
「中村信一。」
それを聞いた美智代は言う。
「じゃあ信さんね。」
そう言って守と信一に怪我が無いか確認した。
信一の体には親から受けた傷があった。
美智代はそれには触れず。
「ありがとうね。信さん。」
「守を助けてくれて。」
親の優しさに触れた信一は、
何も言わずに海に向かって歩き出した。
美智代はそんな信一を後ろから抱きしめた。
優しさを肌で感じた信一は静かに泣いた。

次の日信一は校庭のひまわりを抜き取り、
しずかに守の家に置いて逃げた。
信一は美智代に恋をしたのだった。
それは初恋だった・・・

小学校は夏休みになった。
信一と守は仲良くなり毎日遊んだ。
運動音痴の守に野球を教える信一。
バッティングの合言葉は「アンポンタン!」
その掛け声でバットを振りホームランを打った。
そのボールは家に持ち帰り、
昭和38年7月20日と書いて記念とした。

そんな信一の家庭事情は複雑であった。
父親も母親も本当の両親ではない。
父は死んで、今は父の弟に引き取られている。

ある日。
学校で苛められていた朝鮮留学生の英男。
一向に手を出さない英男を、
気になり守は家に着いていった。
そこで英男の父の教えを聞いた。
自国ではないので日本人には手を出すなとの教え。
そして晩御飯をご馳走になって帰った守。
その日から守と英男は仲良くなった。

一方で美智代は徳用マッチと飲みに出かけ、
酔っ払った美智代は近所の駄菓子屋の
玄関に干されていた干し柿を持ち帰った。
次の日、真っ先に怒られたのは信一。
問い詰められた信一は、食べたと嘘をついた。
自分をかばってくれた事を知った美智代は、
「信さんのおかげで、
  美味しい思いさせてもらった。」
「ありがとうね。」
美智代の言葉に喜ぶ信一。
そんな信一が書いていた絵は美智代の似顔絵。

それから数日後。
信一の義理の父が亡くなった。
炭坑の仕事を終えての帰宅途中に
誤って崖から落ちてしまったのである。
焼香に訪れた徳用マッチと李さん(英男の父)。
それを追い返す信一の義母はつ。

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それから信一は毎日新聞配達をしていた。
死んだ義父の変わりに家計を支えるため。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
信さんなんで炭鉱がだめになっていくのか?
なんで大人が争っているのか?
あの頃子供だった僕たちには、
一切分からなかった。

そうだけど信さん。
信さんが日に日に僕らから・・・
子供の世界から遠ざかって行くのは分かっていたよ。

信さん。
信さんの少年時代は他の誰よりも短かったんだね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

1970年(昭和45年)
信一は炭坑で働いていた。
血の繋がらない母と妹を守るために・・・
妹の美代はそんな信一の行動に怒り、
信一の好きな美智代に嫉妬していた。

いつしか信一が心の支えとなっていた美智代。
しかし信一は仕事によって、
美智代と会う回数は減っていた。
ある日銭湯で会った2人。
美智代は信一に言った。
「私には信さんがいるから大丈夫。」
そう言った美智代に信一は、
「俺。東京へ働きに行くことにしました。」
「しばらく帰ってこられません。」
そう言って美智代の手を握り歩いた。

一方で高校生となっていた守と英男。
英男は相変わらず虐められていた。
それでも日本人には手を出さない英男。
守は何でやり返さないのか聞くが、
英男は守に言った。
「春までの辛抱だから。」
「春になったら大阪に行く。」
それを聞いた守は言い返した。
「やり返せ。行く前にやり返せ。」

イラつく守が家に帰ると、
留守番を頼まれた信一が家にいた。
イラつきが収まらない守は信一を連れ、
キャッチボールをした。
「信さん。母ちゃんに大事な事言ってないよね。」
「何で言わない?」
信さんは答えた。
「それは・・・言えないこともある。」
それを聞いて守は言う。
「分からん。分からん。」
「みんななんで我慢する!」
答えに困った信一は守に答えた。
「それは守がガキだから。」
力を込めて投げるボールと共に守は言う。
「嘘つきよりもガキのほうがいい。」

数日後・・・
美代が受験に合格した。
それを報告しに美智代のもとへ行く信さん。
美智代は東京へ行く信一に、背広を作っていた。
背広を着せた美知代を抱きしめる信一。
「何もしないから、このまま。」
そう言って抱きしめ続ける信さん。
「それとも何かして欲しい?」
美智代は答えた。
「なんも・・・」
信一は答えた。
「中途半端だ!」
美智代は、
「アンポンタン!」
と言って信一から離れた・・・

英男が大阪へ向う日。
駅へ行くと英男の家族だけがいて、
英男の姿は無かった。
守は英男を探しに行くと、
いつも英男を虐めていた同級生を、
1人でボコボコにしていた。
「これで思い残す事はない。」
「お前はすっきりしたか?」
守は答えた。
「かえってモヤモヤしてる。」
「お前が嘘つきって分かったから・・・」
笑いながら英男は言う。
「俺らの友情は本物だよ。」
「美代ちゃんによろしく。」
「俺が好きだったこと伝えてくれ。」
それに対して守は言った。
「自分で言えよ。」
それを聞き英男は、守と握手しようと手を出した。
守は手を出さずに言った。
「別れの挨拶は嫌だ。」
「またな!」

信一が東京へ行くまで残りわずか。
未だ炭坑で働く信一だが、炭坑で事故が発生した。
大混乱の炭坑だが従業員の安否は不明。
守と美智代も炭坑へ向った。

そのころ炭坑の奥にいた信一。
怪我した仲間を連れ脱出しようとしていた。
しかし閉じ込められ酸素の薄い炭坑の奥。
仲間は1人1人と倒れて行った。
「美智代さん・・・」
そう言い残す力を振り絞り脱出しようとする信一。

しかし・・・
信一は遺体となって帰ってきた。
「あんちゃん。あんちゃん。」
そう言って信一に寄り添う美代。
美智代も手を差し伸べようとするが、
「やめて。あんちゃんに触らないで!」
一方で気丈を振る舞い家にいた義母はつ。
信一の死がわかっても信一の下へは行かず、
泣きながら米を継ぎ続けていた・・・

事故から数日後。
美智代が島を歩いていると、
野球している少年たちの声が響いていた。
以前、信一と守が野球をしていた広場。
「私にも打たせて。」
そう言って子供からバットを借りた美智代。
「アンポンタン!」
「アンポンタン!」
「アンポンタン!」
泣きながら何度もバットを振り続けた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
信さん。信さんが亡くなった翌年。
僕らの炭坑は閉山したよ。
炭住に住んでいた人たちは1人消え、二人消え。
みんな居なくなって・・・

おばちゃんと美代ちゃんは、
信さんが死んだ後すぐ引っ越して。
一遍美代ちゃんからハガキがあ着たけど、
それっきり・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1年後
守は島を離れ銀行で働いていた。
美智代も守のもとへ行くことを決めた。
それは島を出るという事。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
信さん
あそこに炭坑があったのも、
あそこで泣いたり、笑ったり、
いがみ合った人がいたのも、
みんな忘れられるんだろうね・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

守と美智代を乗せた船は出港した。
船の上から島を見て美智代は言った。
「見納めだね。」
「しっかり瞼に焼き付けなきゃいけないね。」
それを聞いていた守は何も言わず。
船の上から島に向かい、
信さんとの思い出の記念ボールを投げた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
信さん。
ばってん。
今日も空は青かばい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(終わり)


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