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2015年10月29日

【STAND BY ME ドラえもん】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【STAND BY ME ドラえもん】
STAND BY ME ドラえもん.jpg

【出演者】
ドラえもん:水田わさび
のび太:大原めぐみ
のび太(青年時代):妻夫木聡
しずか:かかずゆみ
ジャイアン:木村昴
スネ夫:関智一
セワシ:松本さち
出木杉:萩野志保子
のび太のママ:三石琴乃
のび太のパパ:松本保典
しずかのパパ:田原アルノ
ジャイアンのママ:竹内都子
ジャイ子:山崎バニラ
先生:高木渉

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【感想】
本気でヤバい作品です!!!
ドラえもんって何なんですかね〜
子供の為のアニメだったはずなのに、
日本中が『ドラ泣き』するんですよ!!!

私は個人的にしずかちゃんパパの台詞が・・・

夢を与え、勇気を与え、
そして温かい気持ちにさせる映画です!

私この短期間で4回も見ました。
後にも先にもこの映画くらいかもしれません。

見てない人は少ないと思いますが、
見てない人も、見た人も、
永久に受け継いでいく映画の一つとして、
心に残して欲しい作品です。


【あらすじ】(ネタバレあり)
昼寝をしていたのび太は夢を見ていた。
それは空飛ぶしずかちゃんに連れられ空を飛ぶ夢。
「のび太〜いい加減に起きなさ〜い。」
ママの声で現実にもどされ、
飛び起きて学校へ向かうが遅刻。
学校で廊下に立たされるのび太。
それを見て馬鹿にするジャイアンとスネ夫。
のび太を助けるしずかちゃん。
放課後は皆で野球するが、
のび太はかなりの運動音痴。
それを末来で見ていた、セワシ君とドラえもん。

セワシ君は誰かが面倒見なくちゃと、
ドラえもんを連れてのび太の元へ。
セワシ君はのび太の4代後の子。
のび太は曾曾おじいちゃんにあたる。
のび太の机の引き出しにタイムマシーンを止め、
引き出しからのび太の部屋へ。
「のび太君!君のび太君だろ?」
寝ていたのび太は寝眼で、
ドラえもんを見て飛び跳ねた。
「たたたた、たぬき〜」
それを聞いて部屋の電気をつけたドラえもん。
「無理も無いか〜。」
「こんばんは〜僕ドラえもん!」
そしてセワシ君も机から登場。
「驚かないで聞いてね。」
「僕らは未来から来たんだ!」

夜中にセワシ君とドラえもんの話を聞く。
のび太とジャイ子が結婚して、
その末裔がセワシ出来たということ。
のび太は将来、就職できずに会社を作るが、
その会社が火事で潰れ、借金で貧乏生活だと・・・
落ち込むのび太にセワシ君はいう。
「そんなに気を落とさないでよ。」
「未来は変える事だって出来るんだから。」
「そのために来たんだ。なあドラえもん。」
反対するドラえもんだが、セワシ君は
「のび太君を幸せにしない限り、
             末来に帰ってこられない。」
そう言ってドラえもんの鼻を回した。
「今日からこのドラえもんが君の面倒を見るよ。」
ドラえもんは言った。
「そんなの無理だよ〜」
そんなドラえもんにセワシ君は
「のびた君の幸せが成し遂げられたら、
 直ぐに帰ってこられるように、
プログラムして置いたから。」
「もし君が残りたいって言っても、
             無理やり返されちゃうよ!」
「ちょっと使いづらい奴だけど、
  曾々おじいちゃんの役に立つと思うよ〜。」
そう言うと末来へ戻っていったセワシ君。
ドラえもんも
「やっぱり僕も帰るよ〜」
そう言った瞬間・・・
『不正ワード検出。』
そう鳴り響きドラえもんに電流が流れた。
その日からドラえもんはのび太と過ごした。

しずかちゃんの話をしているのび太が、
幸せそうに見えたドラえもん。
ドラえもんはのびたに提案した。
のび太としずかちゃんを結婚させようと。
「のび太君を幸せにするなら、
 それが一番いいかなと思うけど・・・」

次の日からのび太は、
ドラえもんの末来の道具を使って生活が変わった。
『どこでもドア』で遅刻することが無くなり、
『暗記パン』でジャイアンよりも良い点数を撮った。
『透明マント』でジャイアンを負かし、
『がっちりグローブ』で野球が上手になる。
『タイム風呂敷』で割った花瓶を元に戻し、
『着せ替えカメラ』で汚れた服を直した。
『ハッスルねじ巻き』で家の手伝いも猛スピード。
『ガリバートンネル』『わくわくごっこの木』
『雲固めガス』で皆と遊んだ。
ドラえもんが来てからのび太は生き生きしていた。

しかしのび太には強敵、出木杉がいた。
ドラえもんに相談すると、
「馬鹿にするな〜。」
「22世紀から来た猫型ロボットだぞ!」
「出来ないことはない!」
そう言って出した道具は『刷り込み卵』。
卵に入り、出た時に最初に見た人を好きになる道具。
ドラえもんの説明もろくに聞かずに、
のび太は道具を持って外に出た。
しずかちゃんのもとへ向かうのび太だが、
坂道を卵が転げ落ちて、
その先にいたジャイアンが卵に入ってしまった。
卵から出たジャイアンはスネ夫を見た。
もちろんジャイアンはスネ夫を好きになり追い回す。

一方でのび太は懲りずにもう一度挑戦。
『ストレートホール』で、
しずかちゃんの家とのびたの部屋をつなげて、
家に帰ったしずかちゃんはのび太の部屋へ・・・
思惑通り『刷り込み卵』にしずかちゃんを入れた。
そのタイミングでジャイアンに終われるスネ夫が、
のび太の家に助けを求めに来た。
スネ夫とジャイアンをあしらい、
しずかちゃんのもとへ行くと、
しずかちゃんの家の『ストレートホール』に落ちた、
出木杉君がしずかちゃんの前に・・・
出木杉君に抱きつくしずかちゃん。
出木杉君は言う。
「何とか元に戻して。」
それに対してしずかちゃんは、
「出木杉さん。私に好かれたら迷惑?」
出木杉君は答えた。
「こんな道具に頼って、
  君の心を動かすのは嫌なんだよ。」
その言葉を聞いて反省するのび太。
ドラえもんはそんなのび太に言う。
「君も道具を使ってもダメだって分かったでしょ?」
「きみ自信が何かしないと〜」
のび太は答えた。
「どうせ僕何かは何をやってもダメなんだよ!」
それを諭すようにドラえもんは言う。
「どうせって言って諦めていたら、
        いつまでたっても今のままだよ!」
「それでもいいの?」

次の日からのび太は頑張った。
ドラえもんが朝起きるとのび太は勉強をしていた。
とりあえず0点を取らないための努力。

それから数日後のテスト。
のび太はテスト用紙を見て驚いた。
勉強していたのは数学。
漢字テストだったのである。
結果は0点。
のび太は自分の不甲斐なさに意気消沈し、
引っ越すことまで考えた・・・
励ますドラえもんにのび太は言った。
「もういいんだ。しずかちゃんとの結婚は諦めるよ。」
「あの子がいるから僕は生きていけるんだよ。」
「僕なんかのお嫁さんになると、
       しずかちゃんは一生苦労することに・・・」
「僕は今まで自分の事ばかり考えてきた。」
「でも本当にしずかちゃんのことが好きなんだ。」
「僕がいないほうがいいんだ。」
「しずかちゃんと離れるのは辛いよ。」
「だけど、
 僕のせいでしずかちゃんが不幸になるのは
                    もっと辛いんだ。」

のび太はしずかちゃんに借りていた本を返しに行った。
のび太の行動を不審に思ったしずかちゃん。
しかしのび太の決意は固かった。
しずかちゃんに嫌われようと必死になった。
ドラえもんには、
しずかちゃんに嫌われるための道具を頼んだ。
仕方なくドラえもんが出した道具は
『ムシスカン』
「しずかちゃんだけでなく誰も寄り付かなくなるよ!」
と聞く前に道具を飲み干したのび太。
同時にのび太からは負のオーラが発せられ、
誰一人近づけない状態になった。

飲み干したのび太も体調がおかしくなり、
「助けて〜」
みんなのび太から離れていく中で、
しずかちゃんだけは、
のび太の声を聞いて助けに向かった。
誰も近寄らなくなった自分に、
しずかちゃんだけは近づいてきた。
「そんなに心配してくれたの?」
そう聞くのび太にしずかちゃんは、
「当たり前でしょ。お友達なんだから。」
「のびたさんの馬鹿。」
そう言ってのび太の胸で泣き出した。

その夜ドラえもんはのび太に伝えた。
「今回の出来事で君の末来が・・・」
「これが現時点での君の末来。」
その写真は大人のしずかちゃんに、
お尻を叩かれているのび太似の子供。
のび太は喜んだ。
「ありがとうドラえもん。」
「君が来てくれたおかげだ。」

「それは違うよのび太君。」
「星のようにある可能性から、
     君がきっかけを掴んだんだよ。」
「新しい君の未来。」
「君の人を思いやる気持ちが、
    末来を変えようとしているんだ。」

次の日ドラえもんとのび太は、
『タイムテレビ』で末来を見ることにした。
しずかちゃんとのび太の婚約日の少し前。
そこに映っているのは、
相変わらずダメなのび太。
そんなのび太を登山に誘うしずかちゃん。
「行きたいんだけど坂道に弱くて〜」
「平らな山ならいいんだけど〜」
どうしようもない返答に怒って帰るしずかちゃん。

その後のテレビに映っていたのは、
雪山で遭難しているしずかちゃんと、
熱を上げて寝ているのび太。

それを見てのび太はひらめいた。
「タイム風呂敷を貸して。」
そして自分を大人の姿にしたのび太。
その姿で静香ちゃんを助けに行くことにした。
「タイムマシンを使うって事は、
    又末来が変わるって事だよ。」
「それはいつも良い方向ばかりって限らないんだ。」
それでもドラえもんのアドバイスを無視して、
のび太は末来へ向かった。
末来へついて早々に、
『どこでもドア』でしずかちゃんのもとへ・・・
もちろん自分の力で助けたいのび太は、
ドラえもんを置いて雪山に降り立った。
そしてしずかちゃんと合流。
「僕が着たからにはもう大丈夫。」
しかし『どこでもドア』では帰られない。
のび太は意気揚々と世界地図を取り出した。
世界地図では帰り道はわからない・・・
そんなのび太にしずかちゃんは、
「のび太さんらしいわね〜」
「小さい頃はこういうときに、
  いつもドラちゃんが助けてくれたわね〜」
「ドラちゃんはどうしているのかな?」
未来を知らないのび太は答えた。
「昼寝でもしているんじゃないのかな?」
それからの未来を知っているしずかちゃんは、
「やだわのび太さん。何言っているのよ!」
そんなやり取りのなかで、
近くにあった洞窟に入る2人。

しかし事態は思った以上に悪かった。
しずかちゃんは咳き込みだして、
倒れこんでしまう。
「しずかちゃん死んじゃうかもしれない。」
動揺したのび太を見てしずかちゃんは言う。
「それにしてものび太さんは、
          ちっとも変わらないわね。」
「放っておいたら、
  どうなるんだろうってハラハラしちゃう。」
「いいわ。こないだの返事OKよ!」
そう言うと倒れこんでしまった。

「助けて〜ドラえも〜ん。」
しかしドラえもんは・・・公園で昼寝をしていた・・・

助けようとしずかちゃんを担ぎ、
『どこでもドア』まで連れて行こうとした。
その時しずかちゃんの腕についた、
生命装置から危険信号の合図が・・・
どうしようとあわてるのび太。
「そんなの嫌だよ〜。」
「しずかちゃんが死んじゃう。」
「勉強でも何でもするから。」
「心を入れ替えるから。」
「ぼくがいい加減な気持ちで来たから・・・」
「自分で自分で何とかするしかないんだ。」
「何か方法があるはず・・・」

真剣に考えたのび太はひらめいた。
「あいつを信じるしかない。」
そして何時何分かを調べたのび太。
「あとは末来の僕に賭ける。」
「僕自身を信じる!」
「届けこの記憶。頼む未来の僕。」
「この出来事を思い出してくれ。」
「僕の人生で最大のピンチを忘れるはずが無い。」
「届け!この記憶!」

と・・・その時!
末来ののび太が迎えに来た。
自分の記憶に埋め込むことで、
末来に自分を動かしたのだ!

向かえに来た未来ののび太に聞いた。
「思い出してくれたんだ!」
未来ののび太は答えた。
「突然思い出したんだ。」
「記憶が飛び込んできた感じ。」
「不思議な感覚だった。」
「何でこんな大事なこと忘れていたんだろうって・・・」
「もう大丈夫!作戦は大成功だったんだ!」
「自分に向かって言うのも変だけど、
             僕を信じてくれてありがとう!」

しずかちゃんを病院に送り届けた末来ののび太。
そして公園で待つのび太とドラえもんのもとへ・・・
遠くからドラえもんを見る末来ののび太。
それを見てのび太は聞く。
「呼んでこようか?」
未来ののび太は答えた。
「いや!やめておこう!」
「ドラえもんは君の・・・
 僕の子供の頃の友達だからね〜」
「ドラえもんとの時間を大切にしろよ!」
そう言って帰ろうとする未来ののび太。
のび太は言った。
「大人のしずかちゃんが、
  気を失う前に言ってたんだけど・・・」
「この前の話OKだって。」
それを聞いて未来ののび太は喜んで言う。
「この前思い切ってプロポーズしたんだ〜」
「こうしちゃいられない。」
「しずかさんのもとに行かなきゃ〜」

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プロポーズが成功したことを知り、
のび太とドラえもんは結婚式を見に行くことにした。
結婚式会場に向ったのび太とドラえもん。
そこに現われた末来ののび太。
しかし・・・
結婚式を一日間違えていたドジな末来ののび太。

のび太とドラえもんは結婚前夜を見ることにして、
未来ののび太に着いていく。
未来ののび太はジャイアンとスネ夫と出木杉と、
幼き頃の思い出を語りながら夜を飲み明かしていた。

その頃未来のしずかちゃんは・・・
パパの部屋を訪れたしずかちゃん。
『透明マント』で部屋に忍び込んみ様子を見る。
「おやすみなさい。」
とパパに言ったしずかちゃんの顔は沈んでいた。
そこで『正直電波』で本音を聞くことにした。

するとしずかちゃんはパパに言う。
「パパ。私結婚やめる。」
「私がいなくなったら寂しくなるでしょ?」
「これまでずっと甘えたり我がまま言ったし、
 それなのに私のほうは、
 パパやママに何もしてあげられなかったわ。」
その言葉に対してパパは、
「とんでもない。」
「君は僕たちに素晴らしい贈り物を残して、
               行ってくれるんだよ。」
「まず最初の贈り物は、
         君が生まれてきてくれた事だ。」
「君の産声が天使のラッパみたいに聞こえた。」
「あんな美しい音楽は聴いたことがない。」
「この広い宇宙の片隅に、
 僕の血を引き継いだ生命が生まれたんだって、
  そう思うとむやみに感動しちゃって、
              涙が止まらなかったよ。」
「それからの毎日。楽しかった年月。
   満ち足りた日々の思い出こそ、
         君からの最高の贈り物だった。」
「少しくらい寂しくても思い出が暖めてくれるさ。」
「そんな事気にかけなくてもいいんだよ。」
しずかちゃんはパパに聞いた。
「私不安なの。うまくやっていけるかしら?」
パパは答える。
「やれるとも!」
「のび太君を信じなさい。」
「君の判断は正しかったと思うよ。」
「彼は人の幸せを願い、
      人の不幸を悲しむ事ができる。」
「それが人間にとって、
       一番大事なことなんだからね。」
「彼なら間違いなく、
   君を幸せにしてくれると僕は信じてる。」
「そしてそんな彼を選んだ君を誇りに思っている。」
「大丈夫。君の未来は絶対に明るい。」

その話を聞いたドラえもんはのび太に言った。
「結婚式を見るのは、また今度にしない?」
のび太も頷き答える。
「そうだね。早く現代に帰ろう。」
「会いたくなっちゃった。」
「僕の時代のしずかちゃんに・・・・」

そして現代に帰ったのび太とドラえもん。
次の日のび太はしずかちゃんのもとへ・・・
「しずかちゃん。」
「僕きっと君を幸せにして見せるからね。」
「絶対。絶対幸せにするから。」

そして浮かれたのび太はドラえもんに、
「ドラえもん。タケコプター貸して。」
「今僕は、僕はね〜」
「みんなに分けたいくらい、すっごく幸せだ〜」
そう言って空に飛び出した。
その時・・・
『のび太君の幸せを受信しました。』
『成し遂げプログラム完了。』
『48時間以内に末来へお帰りください。』
ドラえもんは思い出した。
「そうだったセワシ君がセットしたんだっけ?」
「良かった。良かった。」
「これでようやく帰れるってわけか〜」
「まったく君は、ドジで、ノロマで、
  勉強が嫌いで、気が弱くて、
   怠け者で、グズで、運動もまるでダメ。
    臆病者で、うっかり物で、頼りなくて、
     面倒くさがりやで、意気地なしで、
       物覚えが悪くて、お人良しで、
         お調子者で、甘えん坊で・・・」
「あれ?どうしよう・・・困ったな〜」
ドラえもんの目からは大粒の涙が出ていた。

次の日。
「ドラえも〜ん。」
「鼻でスパゲッティを食べる道具出して。」
ドラえもんは怒った。
「出来ない約束なら最初からするな〜」
「いつもいつも僕を頼って。」
「たまには自分で何とかしたらどうなんだ。」
「もう君が困っていても助けてあげられないんだ。」
のび太は驚いて聞いた。
「何?どういうこと?」
ドラえもんは答えた。
「実は・・・もうここにはいられないんだ・・・」
「明日には帰らないと本当に不味いんだ・・・」
プログラム上もうこの時代には来られないドラえもん。
それを知ったのび太は言う。
「嫌だ。帰らないでドラえもん。」
ドラえもんも素直な気持ちを話した。
「僕だってできる事なら帰りたくないんだ。」
その時、
『不正ワード。帰りたくないを確認。』
それと同時にドラえもんに電流が流れる。
寂しそうにドラえもんは言う。
「成し遂げプログラムには逆らえないんだ・・・」
「のび太君になんて言ったらいいか・・・」
「君の未来は変わったんだ。元気だしなよ。」
のび太は返す。
「ドラえもんがいないと意味ないよ。」
慰めるようにドラえもんは続けた。
「君自身も変わったよ。」
「出会った頃とは大違いさ。」
「だけど・・・それでもやっぱり心配なんだ。」
「君のそばにいてあげられたら、
         どんなにいいかって思うよ。」
「僕がいなくてもちゃんとやっていける?」
「ジャイアンやスネ夫に意地悪されたら、
             1人で立ち向かえる?」

のび太は何も答えずに、
「放っておいて。」
そう言って1人家を出て行った・・・

のび太が向ったのは近くの空き地。
待っていたのはジャイアン。
「ドラえ・・・」
いつものように助けを呼ぼうとするが、
『ちゃんと1人で立ち向かえる?』
そのドラえもんの言葉を思い出して、
「喧嘩するならドラえもん抜きでやろう。」

力の差は圧倒的なのに、
何度殴られても起き上がるのび太。
「待て。まだ負けてないぞ。」
「勝負はこれからだ。」
何度も何度も立ち向かうのび太。

最後の夜なのにのび太が帰って来なく、
のび太を探しに行くドラえもん。
そんなドラえもんが見たのは・・・
ボコボコになりながらも、
ジャイアンの足に絡みつくのび太。

ジャイアンは疲れながら言う。
「放しやがれ。」
しかしのび太は、
「僕1人の力で勝たないと・・・」
「ドラえもんが安心して・・・帰れないんだ〜」
殴り続け体力も底をついていたジャイアン。
ボロボロののび太は最後の力でジャイアンの鼻を握った。
ジャイアンは言った。
「分かった。俺の負けだ。許せのび太。」

それを影で見ていたドラえもんは
「のび太く〜ん。」
そう言ってのび太に駆け寄った。
ボロボロののび太は言った。
「勝ったんだよ。」
「僕1人で・・・」
「安心して帰れるだろ・・・」

次の日ドラえもんは末来へと帰った。
『ドラえもん。』
『君が帰っちゃったら部屋がガラッとしちゃったよ。』
『でもすぐになれると思う。』
『だから心配するなよ。ドラえもん』

数日後 エイプリルフール。
相変わらずいじめられているのび太。
ジャイアンがのび太のもとへ駆けつけた。
「のび太〜。大変だ〜。」
「今そこで誰にあったと思う?」
「ド・ラ・え・も・ん!」

のび太は喜んだ。
全力で走って家に帰るが家にはいない。
貯金箱を割ってドラ焼きを買いに行こうとする。
その姿を見て笑いながら、
ネタばらししたジャイアンとスネ夫。
ついてはいけない嘘に落ち込むのび太。
部屋で泣くのび太だが、あることを思い出した。
それは・・・
『僕が帰った後で、
 どうしても我慢できない事があったらね、
 君に必要な道具が一度だけ転送されてくるから。』
そう言っておいていった転送アイテム。
のび太はその転送アイテムを使った。
届いたのは『嘘エイトオーオー』
しゃべった事がみんな嘘になるという道具。

その道具を使ったのび太は、
ジャイアンとスネ夫の下へと向った。
「今日はいい天気だ!」
すると快晴だったのに大雨が降りずぶ濡れに・・・
「スネ夫は犬に噛まれない。」
スネ夫は犬に追いかけられ、
「ジャイアン、君はお母さんに可愛がられるね。」
ジャイアンはお母さんに怒られ、
叩かれながら家に連れて行かれた。

しかし・・・
のび太からは乾いた笑いしか出なかった・・・

家に帰ったのび太に声をかけるママ。
「それでドラちゃんはいたの?」
のび太はしずかに答えた。
「ドラえもんがいるわけないでしょ!」
「ドラえもんは帰って来ないんだから・・・」
「もう二度と会えないんだから・・・」

そして部屋に入ると・・・
「のび太君!」
ドラえもんがいた!!!
のび太は喜び、そして聞く。
「どうして?」
ドラえもんは答えた。
「実に不思議なんだよ、
       急に来ていいことになった。」
「そうか〜!」
「これを飲んで僕が帰って来ないって言ったんだね〜」

のび太は泣いた。
「嬉しくない。ちっとも嬉しくない。」
「これからもずっとドラえもんと一緒に暮らさない。」
「暮らさない。絶対に一緒に暮らさない。」

(終わり)

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