2019年06月26日
あなたへ / 2012
母親が芸術や美術に深く関心を持ち、陶芸や日本画などを自ら創作するのに対し父親は酒を飲んで人を怒鳴りつけるくらいしか能がなかった。子供の頃から常に「何故、この二人は夫婦なんだろう」と、不思議に思っていた。
母親は晩年、緑内障や糖尿を患って視力のほとんどを失い父親が毎日をサポートした。当然だと思うのだが父親本人はたいそぶった。「俺がいてないとトイレにも行けないから。」そんなになるまでストレスを与え続けた本人が、全く自覚を持っていなかった。酷いもんだ。
でもそんな人間でも母親は「なんだかんだ言っても、お父さんもそう長くないし実際いてなかったら困るから。けど、そのあとは私の世話はよろしく!またいろいろ楽しもな!」と健気に言っていた。
偉そうに言う人間ほど、気弱だったりする。母親の生前、あんなに偉そうだった父親が今は萎んだ風船の様だ。張り合いが無くなったのだから仕方がないか。残りの人生、母親の分まで楽しんでもらわないとこちらが納得できないですよ。
高倉健、主演最後の作品。田中裕子とのしっとりとした何気ない会話が心に残る。
母親は晩年、緑内障や糖尿を患って視力のほとんどを失い父親が毎日をサポートした。当然だと思うのだが父親本人はたいそぶった。「俺がいてないとトイレにも行けないから。」そんなになるまでストレスを与え続けた本人が、全く自覚を持っていなかった。酷いもんだ。
でもそんな人間でも母親は「なんだかんだ言っても、お父さんもそう長くないし実際いてなかったら困るから。けど、そのあとは私の世話はよろしく!またいろいろ楽しもな!」と健気に言っていた。
偉そうに言う人間ほど、気弱だったりする。母親の生前、あんなに偉そうだった父親が今は萎んだ風船の様だ。張り合いが無くなったのだから仕方がないか。残りの人生、母親の分まで楽しんでもらわないとこちらが納得できないですよ。
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