愛媛県宇和島市丸穂の西江寺で23日、「えんま祭」が始まった。本堂には年1回開帳する8畳ほどの大きさの「閻魔(えんま)大王図」や掛け軸の地獄絵図が並び、参拝客が死後の世界に想像を巡らせた。25日まで。
地獄の釜のふたが開くとされる旧暦1月16日の「やぶ入り」に合わせて毎年開催。地元出身の美術家村上天心(1877〜1953年)が手がけた約50点と江戸時代の絵師・宋庵が描いた地獄絵図のレプリカが、死者が7日ごとに裁きを受ける様子を伝えている。
期間中、寺では法要が営まれ、近隣の中心商店街では午前11時からもちまきがある。
愛媛新聞ONLINE 2/23(金)