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2021年03月29日
格安SIM、真に多数派ユーザーに寄り添う会社はどこ?キャリア値下げ後、格安SIM価格が出そろったので比較してみました
いよいよ格安SIM各社の値下げが出そろった
大手キャリアの20G(およそ3000円以下、5分かけ放題)という新料金に対して、ほとんどの人が使っているエコな低容量にたいしての価格がどうなるのか待ち望んでいましたが。OCNモバイルONEが4月1日からの新価格をいよいよだしてきました。比較して考えてみたいと思います。
ほとんどの人は3G前後で使っていたのに、思いもよらない20Gという発表に、どうしたらよいのかいまだに迷っている方は多いと思います。20Gというエコとは言えない容量の値下げは、何を意味するのか考えさせられました。
各社の多くの人が使っている3GB前後での比較
大手の料金はすでに書きましたので、ここでは、3G前後の容量を比較してみます(2021/3/29日現在の値、すべて税込価格です。料金はドコモ(D)の電波を中心に比較)
OCNモバイルONE
音声SMS1GB/月 770円
3GB/月(5GB) 990円
データのみ3GB(5GB) 858円
かけ放題10分 935円
注目内容 最後に業界最安値を提示した。
IIJmio
音声SMS1GB/月 528+770
3GB/月(5GB) 990+770
データのみ3GB(5GB) 858円
かけ放題10分 913円
注目内容 770円という音声通話機能附帯料がつくのに分かりづらい(注意必要)
Y.Uモバイル
音声SMS1GB/月
3GB/月(5GB) 5GB1639円 無制限2970円
データのみ3GB (5GB)999円
かけ放題10分 858円
注目内容 永久不滅ギガこれは魅力あり
BIGLOBEモバイル
音声SMS1GB/月 980円
3GB/月(5GB) 1600円
データのみ3GB
かけ放題10分 913円
注目内容
UQモバイル
音声SMS1GB/月
3GB/月(5GB) 1628円
データのみ3GB
かけ放題10分 770円
注目内容 60歳以上いつでもかけ放題770円 UQはAuの電波
楽天モバイルUN-LIMIT Y
音声SMS1GB/月 1Gまでゼロ円
3GB/月(5GB) 3Gまで1078円 20Gまで2178円 無制限3278円
データのみ3GB
かけ放題 RakutenLink利用で国内かけ放題
注目内容 国際かけ放題あり1GBまでゼロ円は魅力(楽天の電波で安定性を考える必要)
イオンモバイル
音声SMS1GB/月 1243円(500M)1408(1G)
3GB/月 4GB1738円
データのみ (4GB)1078円
かけ放題10分 935円
注目内容 60歳以上やさしいかけ放題(サポート)935円
LIBMO
音声SMS1GB/月 1078円
5GB/月 5GB1518円
データのみ 5GB1265円
かけ放題10分 935円
注目内容 3Gはなし、5GBで展開
mineo
音声SMS1GB/月 1298円
5GB/月 5GB1518円
データのみ 5GB1265円
かけ放題10分 935円
注目内容 5G通信オプション220円/月が必要
※表は発表を見て私が抜き出したもので、間違いがあるかもしれません。ご自身での確認をお願いいたします
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OCNモバイルONEが最安値を出してきた
こうして並べてみると違いが分かってきます。やはり最安値は最後に出してきたOCNモバイルONEでした。3GBで1000円を切ってきたのは好感が持てます。キャリアの値下げ幅を考えると。今までの価格1628円が990円なので、4割は下げられるといった政府の指導に対して、率直に4割の値下げをだしてきたので納得がいきます。
※グラフは私が調べた価格をラインで結んだもので、ラインは傾向を見るものだと思ってください。間の価格はもともとありません。(間違いがあるかもしれませんので、もう一度ご自分で確認してください。)
3GBから5GBに動き出したのは歓迎
一方で、3Gから5Gに増量する会社がでてきました。確かに、3Gで1か月はできないことはないのですが、ぎりぎりであることは間違いないので、今後は5GBというのが平均になっていくのではないかと思いますが、5GBでは値頃感を感じません。各社1600円ぐらいで、それに10分かけ放題850円ぐらいを足すと2450円で、それなら大手キャリアの20GB(5分かけ放題込)のほうが圧倒的に有利です。5GBで1000円前後の価格を出して来ればそれはまさにジャストミートという感じがしますが、結局、大手の接続料の値下げ問題が解決しないと動かないのが現状かもしれません。
永久不滅ギガは魅力、ポケットwifiにいい
新しい内容としてはY.Uモバイルの永久不滅ギガが興味を引きます。ただし5GB、1639円は高いので踏み込めません。むしろ、データのみが5GB、999円というのが魅力的です。
なぜかというと、スマホのテザリングより、モバイルWiFiルーターにこれを活用したいです。PCを外でプレゼンに使うときに、どうしてもWiFiは必須なので、この価格で、永久不滅ギガであれば、いつも使うわけでない、wifiルーターの活用がとてもお得になるからです。使わないギガは100GBまでためられるなら、いつでも、画像データをふんだんに使ってプレゼンが可能になります。
楽天のUN-LIMIT Yは価格的にとても魅力的ですが、電波がまだ不安定なので、考えてしまいます。特に私は、グローバルに動くので「国際かけ放題」に魅力をかんじます。
60歳以上の人に対する割引は、足踏み状態、高齢化社会でもっと考えてほしい
学割はキャリアなどは力をいれていますが、60歳以上に対する割引はまだまだです。Yモバイルの「60歳以上通話ずーっと無料キャンペーン」も2021年2月17日をもって新規受付を終了になりました。本来データより、通話に力点を置く高齢者にたいするやさしい仕組みは続かないようです。
イオンモバイルの音声プランで60歳以上「やさしいプラン」というのがありますが最大通信速度が500kbpsでこれではデータ利用が我慢状態で本当にやさしいのでしょうか?ストレスがたまるのだけでは。やはり、本当に高齢者のことを考えるなら、通信速度は同じで、容量を1G、2GBでかけ放題というプランが必要だと思います。きっと高齢者より未来がある若者の学割のほうが投資価値があるのでしょうね。
接続料の問題を早く解決して、もっと安い格安SIM利用ができるようにしてほしい
とりあえず現在までの各社のプランから注目すべきところを比較してみました。いずれにしても、自分のスマホの使い方をよく考え、結論を出すことをおすすめいたします。今後の焦点は、接続料の値下げです。それが本決まりになれば、格安SIMの価値はあがると考えます。
2021年03月11日
スマホ料金値下げ、方向が違うのでは、使用者が多い3G前後は? グローバルでエコナセイカツのため格安SIM派はどう考えるか
大手キャリアの値下げは出そろいましたが20%しか使っている人がいない20Gですか?
政府の介入により、大手キャリアの値下げは出そろったようですが、そもそもこれは、本当に多くの国民のためにやっているのかと疑問を持っています。前にも書きましたが月間通信料は
1GB 29%
2GB 16.7%
3GB 13.4%
でここまでを足すと59.2%のユーザーが3GB以下というのが現実です。
7Gまでの累計では 79.2%を占めています。
つまり、大手キャリアが言う20Gとかは、わずかに20パーセントを超える人達しか使っていません。それなのに、今回の大手キャリアの値下げ発表が出そろったところで、低容量利用の料金と逆転現象になりました。
一方、MVNO側は総務省に要望書提出
このまま、行けば、キャリアのほうが安いので、せっかく格安SIMに移ったユーザーが再びキャリアに戻るようなことも起こりかねません。
そこで、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)側は、急遽、総務省に対して、POI(Point Of Interface)接続料の見直しを要望しています。
要望は設備を保有するMNOも保有しないMVNOが同じ条件で設備を使えるようにする「イコールフッテイングの確保」を行わないと、再び大手キャリアによる市場の寡占状況に戻るというわけです。
MVNO側は通常ユーザーの数や利用状態を考慮して、POI接続の「MVNOが借りている帯域(幅)」流せるデータ量を契約しているわけです。
これが、ユーザー実需より少ない帯域幅の場合、そのMVNOの通信が混雑して、遅くなり品質が低いということになりますので、MVNO側もPOIを減らすようなことをすれば、ユーザーがそっぽを向くのは目に見えていますので、そこを減らして料金を下げるというようなことはできません。
総務省は今後、「接続料を3年間で5割減」と言ってはいるのですがMVNO、格安スマホ側はそんな、タイムスケジュールでは淘汰されてしまうことは目に見えているのです。
それでは、「格安スマホユーザー」はどうしたらよいのでしょう。
大手キャリアはわずかに違いはありますが、結局ほとんど横並びの料金です。
キャリアの値下げの概要
ahamo(アハモ)
NTTドコモはahamoで20G2970円(税込)
5分以内の通話無料(20歳以上の個人)、キャリアメールは利用できない。ネットでの契約のみ。spモードコンテンツ決済サービスは利用できない
povo(ポヴォ)
KDDIはpovoで20GB、2728円(税込)
トッピング5分かけ放題550円(税込)
データ使い放題24時間220円(税込)
20歳以上の個人
LINEMO(ラインモ)
ソフトバンクはLINEと組んでLINEMO
20Gで2728円(税込)
5分かけ放題550円(税込)
web受付、Lineでも受付
Rakuten UN-LIMIT Y 楽天モバイル
楽天モバイルは20G以上無制限3278円(税込)
1Gまではゼロ円、使用に応じて3Gまで1078円、20Gまで2178円、20G以上3278円で無制限(1年間無料2021年4月30日まで)
楽天linkアプリでかけ放題
海外Wifiでの利用2GB
webだけでなく店舗でも受付
大容量に絞った値下げは大容量に誘導をねらった戦略では
いままでの高値から見たら大きな値下げにみえますが、違和感を覚えまるのはわたしだけでしょうか。
5Gになれば、回線スピードが上がるだけでなく、5Gコンテンツの容量も上がるのは自明です。キャリア側から見ると、5G普及になることで、多くの容量を多くの人が使い、全体としての収益は増えると予想していると思います。しかも、現在の格安SIMの料金との逆転現象で、20GBが当たり前のサイバー社会になると、いままで、20%程度だった20GB以上の利用者の増加が間違いないものになり、結局、利益につながるという戦略ではないのでしょうか。
ギリギリまでMVNOの対抗の動きをみてから考えましょう
私は3GBユーザーで、エコに節約しながら使えていますが、迷いがあります。値段が安いなら、ギガが多いほうが良いと迷ってしまいます。高くて、縛りがあるからキャリアから格安スマホ、格安SIMにたどり着いたのに、逆転するなら考え直さなくてはなりません。
今後3月末前までに、格安SIM側も黙ってはいないでしょう。どんな新しいプランが出てくるのか、見極めて対応するしかありません。
総務省官僚は通信業者から接待をうけていたってどういうこと、だれの方を向いて仕事しているの
ところがこんな時に、総務省の官僚が、NTT、東北新社などから接待を受けていた件で、国会は大変な状態です。
これでは、MVNOに対する救済策など出てくることもないのかと考えてしまいます。なんだ、結局、総務省は上でつながっているとすると、この値下げ、5Gになって大容量をみんなに使わせて、今の20%が50%を超えたところで、MVNOはつぶれ、寡占状態になり大手キャリアがそろって価格を上げてくるのではないかと邪推してしまいます。
3GBでも、ユーチューブなど映像を外で使わず、家のWifiで使えば十分おつりが出ます。
コロナ後はサステーナブルな社会にかわりESGが主流になるはず
ITの専門家などは、「これからはみんな普通に大容量を使うようになるのだから、悪いことではない」と言っていますが。
本当ですか?
これからはESGの時代ですよ。過去、電気だって、タングステン電球から蛍光灯、LEDへと省電力化し、TVだって、ブラウン管から、液晶、有機ELと省電力デバイスに収束し省電力に淘汰されてきています。電波だって限りある資源で、これ以上の波長域への広がりは難しいのです。限りある資源と考えれば、多くの容量を使う方向とは逆なのではないかと思います。ただ、値段が逆転なら考えざるをえません。
さて、この状況の中で、格安SIMのなかでもチャレンジをしている会社もあります。まだ出そろってはいません。私は、20Gの部分ではなく3GB前後レベルの比較をしてみました。ギリギリまで考えましょう。
IIJmio
IIJmioは 20GBと音声通話付きで 1880円
4GB 980円
音声10分定額913円
mineo
mineo 5GB 1380円(税抜)
音声通話 10分850円(税抜)
y.u mobile
y.u mobile 5GB、データ、音声 1639円(税込) 有効期限なし不滅ギガ100Gまでストック(これはいままでなかった嬉しいサービスだとと思います)
音声通話(定額なし、通話30秒ごとに22円)
格安になるシェアプランあり
y.u mobile
購入の時は、パッケージ購入が安いです。こちらの記事も読んでください