2017年10月19日
ろくろっ首
こっちへ入りな
誰だよそこから覗いているは?
・・・なんだ与太郎じゃないか
おじさん
こんにちは
おう、こんにちは
今までなお前のお袋がここに来ていたんだぞ
そうかい
お前のこと言って涙してたぞ
おじさん
俺は女を泣かせるようになったのかな
なに言ってんだ・・・
しっかりしないといけないぞ!
兄貴は嫁を貰ったそうだな
その事なんだけどおじさん
兄貴は嫁さんもらって嫁は兄貴のこと兄貴って言わねぇんだよ
「あなたや」って言うんだよ。あはははは
するとね兄貴はね嫁のことをね「おみつ」って言うんだよ
あなたや。おみつや。あなたや。おみつや。あなたや
うるせぇな、そりゃ夫婦だ
そう言うだろ
でね、、おまんま食べる時
「もう一杯食べようかな」なんて相談してやんの。そうするとね
「お上がんなさいよ」
「でも、よそうかな」
「そんなこと言わないでお上がんなさいよ」
「じゃそうしようかな」ってぎゃはははあ
それを見てね俺はお袋と食べているとぞーっとするんだ
なんだってぞーっとするんだ?
お袋の口を見ると箱庭のトンネルみたいな口している
それはお前を育てるのに苦労して歯が抜けたんだろ
馬鹿野郎、ありがたいと思いなさい
それでね俺は兄貴みたいにお袋を安心させたいんだよ
おぉ偉いな
ばぁさんや、やっぱり歳だな
いくつになった?
あっは、、にじゅうになった
それは二十歳(はたち)って言うんだよ
兄貴のようにって言ったって、兄貴は職人で
腕に職をつけるのはすぐに出来るもんじゃねぇぞ
俺は職人はやだ
商人はもっともっと難しいぞ
商人はいやだよ
お勤めしようって言うのか?
お勤めはいやだよ
じゃどうするんだ?
どうするんだってよ
おじさん・・
兄貴たちはね「おみつや」「あなたや」ってね
何べん言うんだよ
そりゃ夫婦だもんそう言うだろ
だからね、、えへへへぇ
おじさん、おばさんがそこに居るとちょっと恥ずかしいんだ
ったく、相談を持ってきたんだと
お隣にでも行っていなさい
さぁ隣に行ったよ
おじさん他に言っちゃだめだよ
あのね兄貴のようにね。。おかみさんを貰いたい
・・・・おい! ばぁさん!ばぁさん!
やっぱ年頃だな。
かみさんが欲しいんだってよ
与太郎、お前みたいな馬鹿野郎なんてかみさんの貰い手なんてねぇよ
いやーそう言っちまったら話にない
本当に誰もいなかったらお鈴でもいいや
なに?お鈴・・
あれはおめぇの妹だろ
そのほうが内輪で済むだろう
兄弟同士で夫婦になれるか
うちはお父さんとお母さんで夫婦だ
話にならないなこいつは・・・
えっ?何お屋敷に・・
ばあさぁん、そうか上手いこと考えたな
与太郎、養子の口があるがどうだ?
いやぁいけねぇよ・・・
「小糠三合あったら婿に行くな」って言うからなぁ
ど。。っどこでそんな難しいこと聞いてきた??
お前なんぞ、喜んで養子に行かなきゃいけないぞ
麹町のさるお屋敷だ
うわぁい!サルが何匹いるんだ?
猿がいるんじゃねぇ。
あるお屋敷でな・・・。このお嬢様には身がないんだ
居るのは、ばあやが一人。それに奉公人。
お前さんが行けばそこのご主人だ
そのお嫁さんはいくつだ?
人並みのこと言ってやがる
ばぁさんお幾つになりなさる?
・・二十二、あぁ若く見えるな
器量はどうだ??
・・・人並み以上だよ!綺麗な人だ
あぁ!!そうかぁぁあ
俺のことは「あなたや」って言うかな?
そりゃまぁ夫婦だからな
こっちからお願いしやってもかまわないぞ
それじゃ参りましょうか!!!
おいおいおい与太!
どこ行くんだ?!
お屋敷へ
知っているのか?
しらねぇ
馬鹿、、
こっちへ来い、まったく
まぁ座れ
お前に言っておかないといけないことがあってな
このお嬢様には傷があるぞ
お嬢様のお休みになるところには電気も無ければガスも無い
暗やみか
暗闇じゃない、古風なんだな
ぼんぼりがあって、そこに油が入ってぼっーっと・・・
そこお休みなる
・・・夜のなぁ、一二時はまだ何ともないがな
二時の時計が鳴るとな、、、
お嬢様の首が伸びるとぼんぼりの中の油を・・・・
ぶるうわぁぁぁあ!!!!!
ろくろくろくろくろくろくろくろ、、ろくろっ首だ!!!!!!!!
馬鹿野郎!でかい声出すな!
昔から言う因果物だな
ろくろ首だ
おれぁ。。。嫌だよそんなとこには行きたくねぇ
ろくろっ首は勘弁してくれよ
話をするのに首をたぐらないといけない
凧じゃねぇよ
だってお前は夜寝ると何にしても起きないって
お前のお袋が言っていたぞ
そうなんだよ
寝ちゃうと隣で火事があっても知らない
じゃあ大丈夫だろ
寝ているうちに元通りに首が戻る
本当に寝ているうちに首が戻るね??
それじゃ参りましょうか
縁というの物は不思議なもので吉日を選んで婿になる日が決まりました。
無事式が終わって、ごろりと横になる、
いくら馬鹿でも寝床が変わると寝苦しく
あぁそうかお婿さんに来たんだ
いい女だな。えへ隣で寝ているよ
肩にを手をかけようとするっと途端に!
二時の時計の金が鳴り始め、首が突然伸び始めました
驚いたのは与太郎
だぁぁああああああ!!!!!!
おじさんおじさんおじさんおじさん!!!!!!ドンドンドンドンドン
馬鹿野郎だな
何だって言うんだよ?
のっのののの、、、伸び始めました!!!
こっちに入れ、扉しめて
近所でびっくりするだろ
伸びましたって言ってあるだろ?
あるって言っても初日から伸びるなんて
初日も二日もねぇよ
お前なぁ・・・・帰ってきたところをみると
相手方に申し訳なくおじさんは腹を切らないといけないぞ!
おじさんの腹だから切っておくれ
何言ってやがる
お前どうするつもりだ?
どうするって俺はお袋のところに戻ります
お袋のところに行くって言ってもなぁ
与太郎が初めての縁談がまとまって今頃お前がどうしているかって
お前の安否を首をながぁ〜くして待っている
えええええ!!
うちのお袋もろくろっ首になったのか・・・
誰だよそこから覗いているは?
・・・なんだ与太郎じゃないか
おじさん
こんにちは
おう、こんにちは
今までなお前のお袋がここに来ていたんだぞ
そうかい
お前のこと言って涙してたぞ
おじさん
俺は女を泣かせるようになったのかな
なに言ってんだ・・・
しっかりしないといけないぞ!
兄貴は嫁を貰ったそうだな
その事なんだけどおじさん
兄貴は嫁さんもらって嫁は兄貴のこと兄貴って言わねぇんだよ
「あなたや」って言うんだよ。あはははは
するとね兄貴はね嫁のことをね「おみつ」って言うんだよ
あなたや。おみつや。あなたや。おみつや。あなたや
うるせぇな、そりゃ夫婦だ
そう言うだろ
でね、、おまんま食べる時
「もう一杯食べようかな」なんて相談してやんの。そうするとね
「お上がんなさいよ」
「でも、よそうかな」
「そんなこと言わないでお上がんなさいよ」
「じゃそうしようかな」ってぎゃはははあ
それを見てね俺はお袋と食べているとぞーっとするんだ
なんだってぞーっとするんだ?
お袋の口を見ると箱庭のトンネルみたいな口している
それはお前を育てるのに苦労して歯が抜けたんだろ
馬鹿野郎、ありがたいと思いなさい
それでね俺は兄貴みたいにお袋を安心させたいんだよ
おぉ偉いな
ばぁさんや、やっぱり歳だな
いくつになった?
あっは、、にじゅうになった
それは二十歳(はたち)って言うんだよ
兄貴のようにって言ったって、兄貴は職人で
腕に職をつけるのはすぐに出来るもんじゃねぇぞ
俺は職人はやだ
商人はもっともっと難しいぞ
商人はいやだよ
お勤めしようって言うのか?
お勤めはいやだよ
じゃどうするんだ?
どうするんだってよ
おじさん・・
兄貴たちはね「おみつや」「あなたや」ってね
何べん言うんだよ
そりゃ夫婦だもんそう言うだろ
だからね、、えへへへぇ
おじさん、おばさんがそこに居るとちょっと恥ずかしいんだ
ったく、相談を持ってきたんだと
お隣にでも行っていなさい
さぁ隣に行ったよ
おじさん他に言っちゃだめだよ
あのね兄貴のようにね。。おかみさんを貰いたい
・・・・おい! ばぁさん!ばぁさん!
やっぱ年頃だな。
かみさんが欲しいんだってよ
与太郎、お前みたいな馬鹿野郎なんてかみさんの貰い手なんてねぇよ
いやーそう言っちまったら話にない
本当に誰もいなかったらお鈴でもいいや
なに?お鈴・・
あれはおめぇの妹だろ
そのほうが内輪で済むだろう
兄弟同士で夫婦になれるか
うちはお父さんとお母さんで夫婦だ
話にならないなこいつは・・・
えっ?何お屋敷に・・
ばあさぁん、そうか上手いこと考えたな
与太郎、養子の口があるがどうだ?
いやぁいけねぇよ・・・
「小糠三合あったら婿に行くな」って言うからなぁ
ど。。っどこでそんな難しいこと聞いてきた??
お前なんぞ、喜んで養子に行かなきゃいけないぞ
麹町のさるお屋敷だ
うわぁい!サルが何匹いるんだ?
猿がいるんじゃねぇ。
あるお屋敷でな・・・。このお嬢様には身がないんだ
居るのは、ばあやが一人。それに奉公人。
お前さんが行けばそこのご主人だ
そのお嫁さんはいくつだ?
人並みのこと言ってやがる
ばぁさんお幾つになりなさる?
・・二十二、あぁ若く見えるな
器量はどうだ??
・・・人並み以上だよ!綺麗な人だ
あぁ!!そうかぁぁあ
俺のことは「あなたや」って言うかな?
そりゃまぁ夫婦だからな
こっちからお願いしやってもかまわないぞ
それじゃ参りましょうか!!!
おいおいおい与太!
どこ行くんだ?!
お屋敷へ
知っているのか?
しらねぇ
馬鹿、、
こっちへ来い、まったく
まぁ座れ
お前に言っておかないといけないことがあってな
このお嬢様には傷があるぞ
お嬢様のお休みになるところには電気も無ければガスも無い
暗やみか
暗闇じゃない、古風なんだな
ぼんぼりがあって、そこに油が入ってぼっーっと・・・
そこお休みなる
・・・夜のなぁ、一二時はまだ何ともないがな
二時の時計が鳴るとな、、、
お嬢様の首が伸びるとぼんぼりの中の油を・・・・
ぶるうわぁぁぁあ!!!!!
ろくろくろくろくろくろくろくろ、、ろくろっ首だ!!!!!!!!
馬鹿野郎!でかい声出すな!
昔から言う因果物だな
ろくろ首だ
おれぁ。。。嫌だよそんなとこには行きたくねぇ
ろくろっ首は勘弁してくれよ
話をするのに首をたぐらないといけない
凧じゃねぇよ
だってお前は夜寝ると何にしても起きないって
お前のお袋が言っていたぞ
そうなんだよ
寝ちゃうと隣で火事があっても知らない
じゃあ大丈夫だろ
寝ているうちに元通りに首が戻る
本当に寝ているうちに首が戻るね??
それじゃ参りましょうか
縁というの物は不思議なもので吉日を選んで婿になる日が決まりました。
無事式が終わって、ごろりと横になる、
いくら馬鹿でも寝床が変わると寝苦しく
あぁそうかお婿さんに来たんだ
いい女だな。えへ隣で寝ているよ
肩にを手をかけようとするっと途端に!
二時の時計の金が鳴り始め、首が突然伸び始めました
驚いたのは与太郎
だぁぁああああああ!!!!!!
おじさんおじさんおじさんおじさん!!!!!!ドンドンドンドンドン
馬鹿野郎だな
何だって言うんだよ?
のっのののの、、、伸び始めました!!!
こっちに入れ、扉しめて
近所でびっくりするだろ
伸びましたって言ってあるだろ?
あるって言っても初日から伸びるなんて
初日も二日もねぇよ
お前なぁ・・・・帰ってきたところをみると
相手方に申し訳なくおじさんは腹を切らないといけないぞ!
おじさんの腹だから切っておくれ
何言ってやがる
お前どうするつもりだ?
どうするって俺はお袋のところに戻ります
お袋のところに行くって言ってもなぁ
与太郎が初めての縁談がまとまって今頃お前がどうしているかって
お前の安否を首をながぁ〜くして待っている
えええええ!!
うちのお袋もろくろっ首になったのか・・・
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