ITパスポート過去問解説

ITパスポート過去問 28年秋問55

問題

問55　PKIにおいて，ディジタル署名をした電子メールに関する記述として，適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

a. 送信者が本人であるかを受信者が確認できる。
b. 電子メールが途中で盗み見られることを防止できる。
c. 電子メールの内容が改ざんされていないことを受信者が確認できる。

ア　a，b　　　　イ　a，c　　　　ウ　b，c　　　　エ　a，b，c

解説

ディジタル署名とは、自分の秘密鍵を使って電子メールのハッシュ値を暗号化し、暗号化されていない（平文の）電子メールと共に送信し、相手は、受け取った電子メールをハッシュ値に変換し、それと、公開鍵を使って暗号を復号したものと比較し等しければ、送信されたものは、改ざんされていないことがわかるというもの。
また、公開鍵には、認証局の証明書をつけることにより、送信者本人のものであることがわかる。
そのため、ディジタル署名により、送信者が本人であることが確認でき、さらに、送信されたものが改ざんされていないことが保証される。
しかし、平文の電子メールも一緒に送信されるため、途中で盗み見られることは防止できない。

このことから、a,cが正しいため、イが正解となる。