ITパスポート過去問解説

ITパスポート過去問 28年春問87

問題

問87　公開鍵暗号方式を用いた機密データの受渡しに関する記述中のa，bに入れる字句の適切な組合せはどれか。

　データの受信者Aは，自分の［　a　］鍵と［　b　］を用意して［　a　］鍵を送信者Bに送付する。
　データの送信者Bは，受信者Aから送付された［　a　］鍵を用いてデータを暗号化して受信者Aに送信する。
　受信者Aは，送信者Bから受信した暗号化されたデータを自分の［　b　］鍵を使って復号する。

解説

公開鍵暗号方式とは、暗号化と復号に別の鍵を使うものであり、その時に使われるのが、公開鍵と秘密鍵。

公開鍵で暗号化したものはそれとペアの秘密鍵で復号することができる。
逆に、秘密鍵で暗号化し、公開鍵で復号することもできる。

また、秘密鍵は本人だけが持ち、公開鍵は不特定多数の人に公開することになる。

問題の例では、受信者Aが自分の公開鍵と秘密鍵のペアを作成し、公開鍵をいろいろな送信者(Bなど)に渡す。
送信者はそれを使ってデータを暗号化し、受信者Aに送る。
このとき、送信者B以外でも、公開鍵を受け取り、データを暗号化し、受信者Aに送信することもできる。

公開鍵を使って暗号化したものは、そのペアの秘密鍵によってしか、復号できないため、秘密鍵を持つ受信者Aのみが復号し、データを見ることができる。
結局、いろいろな人が公開鍵を使ってデータを暗号化でき、それを受信者Aのみが復号することができるようになる。

そのため、正解は、イとなる。