ITパスポート過去問解説

ITパスポート過去問 27年春問46

問題

問46　システム開発プロジェクトの品質マネジメントには，成果物の品質要求事項や品質標準を定め，それらを達成するための方法を明確にする品質計画プロセスがある。
品質計画プロセスの考え方として，適切なものはどれか。

ア　過去のシステム開発プロジェクトの成果物に全く同じものが無ければ，過去の品質標準は参考にならない。

イ　全てのプロジェクトでスケジュールを最優先すべきなので，目標とする品質を達成させるためのレビューやテストの期間は短くしてよい。

ウ　全てのプロジェクトで品質を最優先し，成果物の品質を高めるためには予算に制約を設定すべきではない。

エ　目標とする品質を達成させるための活動によってもたらされる，手直しの減少や生産性の向上，ステークホルダの満足度の向上などの効果と，必要なコストを比較検討する。

解説

pmbokによると、品質マネジメントは、「品質計画」「品質保証」「品質管理」の3つのプロセスから構成されている。

■品質計画
品質要求事項や品質標準を定め、それを遵守するための方法を文書化するプロセス

■品質保証
品質の要求事項と、品質管理測定の結果を監査するプロセス

■品質管理
品質活動の実行結果を監視し、記録するプロセス

ア　全く同じでなくても参考にできる所を参考にする必要がある。　
イ　スケジュールも考慮に入れて品質標準を決める必要があるが、レビューやテストの期間を短くすれば、かえってスケジュール遅延の原因にもなり得る。
ウ　予算の制約も考慮に入れて品質標準を決める必要がある。
エ　正解