2016年03月11日
お得の二重取り、三重取り!コンビニ買い物で、 5%得する? セブンで仕込んでローソンで使う
今や品揃えだけでなく、ポイントサービスの種類まで充実しているコンビニエンスストア。そんなコンビニで、日常品の購入はもちろん、各種支払いにいたるまで、あらゆるお金のやり取りをカード支払いにすれば、“濡れ手に粟”的な恩恵にあずかれることは、何となくご存知な方も多いことだろう。
とはいえ、カードの世界は複雑だ。クレジットカードの種類はもちろんのこと、ポイントカードまで合わせると膨大な数があり、どれをどう使えばいいのか、素人ではとても分からない。
セブンで仕込んでローソンで使う!? 5%得するコンビニ買い物術
「カードには、メインカードとなるクレジットカード、ポイントを貯めるためのカード(電子マネー系を含む)、割引を受けるためのカードと、主に3つの種類があります。これらのカードを駆使することで、お得の二重取り、三重取りができ、最大5%も得をすることができます」
そう語るのは、小社より『普通の人がケチケチしなくても毎年100万円貯まる59のこと』を上梓した経済評論家の佐藤治彦氏。「過去20年、コンビニで現金払いをしたことがほとんどない」という佐藤氏に“コンビニの買い物で5%得する”ための具体的な方法を聞いてみた。
◆「リクルートカードプラス」と「ナナコカード」で“お得の二重取り”
コンビニの買い物で5%得するための具体的な方法だが、まずは、メインカードとなるクレジットカードと、ポイントを貯めるためのカードの作成が必要になる。具体的には、メインカードとなるクレジットカードに「リクルートカードプラス(JCB)」を、ポイントを貯めるためのカードには「ナナコカード(セブン-イレブン)」「ポンタカード(ローソン)」を佐藤氏は薦めるが、その理由は何なのだろうか?
「メインカードとなるリクルートカードプラスは、買い物はもちろん、旅行や公共料金などを含めたほとんどの支払いが対象になり、還元率も2%あります。年会費は2000円(+税)かかりますが、かなりお得なカードです。まずは、これを作ります。次にポイントを貯めるためのカードですが、ナナコカードのほか、ポンタカードを作ってください。まずナナコカードですが、これはセブン‐イレブンで使うことのできる電子マネーカードです。このカードは、リクルートカードプラスでチャージをすることができるので、リクルートカードプラスに2%分のポイントがつきます」
つまり、ナナコカードでの買い物で得られるポイントのほか、ナナコカードにチャージすることで、リクルートカードプラスのポイントも得られるという、“お得の二重取り”が可能になるわけだ。しかし、このままでは終わらない。さらに、得をする方法があると言う。
「ナナコカードで、1万円のQUOカードを買うと、1万円のプリペイドカードだけは1万180円分使うことができます。クオカードの購入では、ナナコのポイントはついてきませんが、1.8%ここで得することになります」
1万円のクオカードを還元率2%のリクルートカードプラスで購入しているため、実質の支払い額は9800円となる。9800円で1万180円の買い物ができるわけだから、その還元率は約3.7%。何ともお得な方法だが、リクルートカードプラスの新規募集は3/15まで。興味のある方は、ひとまず申請を急いでいただきたい。
◆ポイントカード「ポンタカード」で“お得の三重取り”
ポイントを貯めるためのカードとして、ナナコカードとポンタカードが出てきたが、ここまでポンタカードには触れられていない。このカード、いったいどのように使うのだろうか?
「その前にクオカードについてですが、このカードは、意外といろんなところで使えます。コンビニなら、セブン‐イレブン、ローソン、ファミリーマートなど。ほかにマツモトキヨシ、ガスト、デニーズ、バーミヤン、エネオス、書店など全国5万5000店で利用ができます。もちろんセブン‐イレブンでも使えますが、この場合、先ほども申し上げたように、ナナコポイントはもらえません。ここでやっと、ポンタカードが登場します。ローソンではクオカードで買い物をするときも、レジでポンタカードを提示すると、ポンタポイントがもらえます。こうして“お得の三重取り”ができるのです」
再確認すると、リクルートカードプラスからナナコカードへチャージして還元で1回目の得、クオカードについているおまけで2回目の得、さらに、クオカードで買い物をするときのポンタポイントで3回目の得となるわけだ。
具体的には、ローソンでポンタカードを提示してクオカードで買い物をすると、その還元率は1%。クオカード購入までの還元率3.7%を加味すると、ここまでで約5%の還元率となる。しかし、“お得の螺旋階段”は、まだまだ終わらない。
◆割引カード「ポンタカード」で“お得の四重取り&五重取り”
冒頭で「カードには、メインカードとなるクレジットカード、ポイントを貯めるためのカード(電子マネー系を含む)、割引を受けるためのカードの3種類がある」と佐藤氏は語っているが、ポンタカードには「ポイントを貯めるためのカード」としての機能のほか「割引を受けるためのカード」としての機能も有している。
「ローソンでポンタカードを提示してクオカードで買い物をすると、1%のポイント還元がつくように、ファミリーマートでTポイントカードを提示してクオカードで買い物をすると、同じくらいのポイント還元があります。ですが、あえてポンタカードをオススメする理由は、ポンタポイントは、ローソンにあるロッピーという端末で、ポンタ会員専用のお試し引換券と交換ができる点にあります。たとえば、1000円くらいのお酒や化粧品が400ポイント。200円くらいのアイスクリームやお菓子、カップ麺、ビールのおつまみなどが70ポイントで交換できます。ローソンに置いてある商品は、切手や宅配などのサービス以外のほとんどのものが、ポンタポイント1ポイント=1円として交換できますが、このお試し引換券であれば、1ポイントが2円や3円分の価値となるのです。もちろん、お試し引換券で商品をもらうときに、ポンタカードを提示すれば、ちゃんとポンタポイントがついてくる。ポンタポイントは、無限ループ状態。“お得の四重取り&五重取り”になるわけです(笑)」
この手の“お得ネタ”は、広く知れ渡れば渡るほど、改悪される傾向にある。『普通の人がケチケチしなくても毎年100万円貯まる59のこと』には、この他にも、スマートに得をするための方法が、盛りだくさん。“まだまだお得”な状態のうちに、その恩恵にあずかってみては!?<文・写真/HBO編集部 協力/佐藤治彦>
【佐藤治彦】
経済評論家、ジャーナリスト。1961年、東京都生まれ。慶応義塾大学商学部卒業、東京大学社会情報研究所教育部修了。JPモルガン、チェースマンハッタン銀行ではデリバティブを担当。その後、企業コンサルタント、放送作家などを経て現職。近著に『知識ゼロからの為替相場入門』(共著/幻冬社)、『普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話』(扶桑社)など。
ハーバービジネスオンライン引用
とはいえ、カードの世界は複雑だ。クレジットカードの種類はもちろんのこと、ポイントカードまで合わせると膨大な数があり、どれをどう使えばいいのか、素人ではとても分からない。
セブンで仕込んでローソンで使う!? 5%得するコンビニ買い物術
「カードには、メインカードとなるクレジットカード、ポイントを貯めるためのカード(電子マネー系を含む)、割引を受けるためのカードと、主に3つの種類があります。これらのカードを駆使することで、お得の二重取り、三重取りができ、最大5%も得をすることができます」
そう語るのは、小社より『普通の人がケチケチしなくても毎年100万円貯まる59のこと』を上梓した経済評論家の佐藤治彦氏。「過去20年、コンビニで現金払いをしたことがほとんどない」という佐藤氏に“コンビニの買い物で5%得する”ための具体的な方法を聞いてみた。
◆「リクルートカードプラス」と「ナナコカード」で“お得の二重取り”
コンビニの買い物で5%得するための具体的な方法だが、まずは、メインカードとなるクレジットカードと、ポイントを貯めるためのカードの作成が必要になる。具体的には、メインカードとなるクレジットカードに「リクルートカードプラス(JCB)」を、ポイントを貯めるためのカードには「ナナコカード(セブン-イレブン)」「ポンタカード(ローソン)」を佐藤氏は薦めるが、その理由は何なのだろうか?
「メインカードとなるリクルートカードプラスは、買い物はもちろん、旅行や公共料金などを含めたほとんどの支払いが対象になり、還元率も2%あります。年会費は2000円(+税)かかりますが、かなりお得なカードです。まずは、これを作ります。次にポイントを貯めるためのカードですが、ナナコカードのほか、ポンタカードを作ってください。まずナナコカードですが、これはセブン‐イレブンで使うことのできる電子マネーカードです。このカードは、リクルートカードプラスでチャージをすることができるので、リクルートカードプラスに2%分のポイントがつきます」
つまり、ナナコカードでの買い物で得られるポイントのほか、ナナコカードにチャージすることで、リクルートカードプラスのポイントも得られるという、“お得の二重取り”が可能になるわけだ。しかし、このままでは終わらない。さらに、得をする方法があると言う。
「ナナコカードで、1万円のQUOカードを買うと、1万円のプリペイドカードだけは1万180円分使うことができます。クオカードの購入では、ナナコのポイントはついてきませんが、1.8%ここで得することになります」
1万円のクオカードを還元率2%のリクルートカードプラスで購入しているため、実質の支払い額は9800円となる。9800円で1万180円の買い物ができるわけだから、その還元率は約3.7%。何ともお得な方法だが、リクルートカードプラスの新規募集は3/15まで。興味のある方は、ひとまず申請を急いでいただきたい。
◆ポイントカード「ポンタカード」で“お得の三重取り”
ポイントを貯めるためのカードとして、ナナコカードとポンタカードが出てきたが、ここまでポンタカードには触れられていない。このカード、いったいどのように使うのだろうか?
「その前にクオカードについてですが、このカードは、意外といろんなところで使えます。コンビニなら、セブン‐イレブン、ローソン、ファミリーマートなど。ほかにマツモトキヨシ、ガスト、デニーズ、バーミヤン、エネオス、書店など全国5万5000店で利用ができます。もちろんセブン‐イレブンでも使えますが、この場合、先ほども申し上げたように、ナナコポイントはもらえません。ここでやっと、ポンタカードが登場します。ローソンではクオカードで買い物をするときも、レジでポンタカードを提示すると、ポンタポイントがもらえます。こうして“お得の三重取り”ができるのです」
再確認すると、リクルートカードプラスからナナコカードへチャージして還元で1回目の得、クオカードについているおまけで2回目の得、さらに、クオカードで買い物をするときのポンタポイントで3回目の得となるわけだ。
具体的には、ローソンでポンタカードを提示してクオカードで買い物をすると、その還元率は1%。クオカード購入までの還元率3.7%を加味すると、ここまでで約5%の還元率となる。しかし、“お得の螺旋階段”は、まだまだ終わらない。
◆割引カード「ポンタカード」で“お得の四重取り&五重取り”
冒頭で「カードには、メインカードとなるクレジットカード、ポイントを貯めるためのカード(電子マネー系を含む)、割引を受けるためのカードの3種類がある」と佐藤氏は語っているが、ポンタカードには「ポイントを貯めるためのカード」としての機能のほか「割引を受けるためのカード」としての機能も有している。
「ローソンでポンタカードを提示してクオカードで買い物をすると、1%のポイント還元がつくように、ファミリーマートでTポイントカードを提示してクオカードで買い物をすると、同じくらいのポイント還元があります。ですが、あえてポンタカードをオススメする理由は、ポンタポイントは、ローソンにあるロッピーという端末で、ポンタ会員専用のお試し引換券と交換ができる点にあります。たとえば、1000円くらいのお酒や化粧品が400ポイント。200円くらいのアイスクリームやお菓子、カップ麺、ビールのおつまみなどが70ポイントで交換できます。ローソンに置いてある商品は、切手や宅配などのサービス以外のほとんどのものが、ポンタポイント1ポイント=1円として交換できますが、このお試し引換券であれば、1ポイントが2円や3円分の価値となるのです。もちろん、お試し引換券で商品をもらうときに、ポンタカードを提示すれば、ちゃんとポンタポイントがついてくる。ポンタポイントは、無限ループ状態。“お得の四重取り&五重取り”になるわけです(笑)」
この手の“お得ネタ”は、広く知れ渡れば渡るほど、改悪される傾向にある。『普通の人がケチケチしなくても毎年100万円貯まる59のこと』には、この他にも、スマートに得をするための方法が、盛りだくさん。“まだまだお得”な状態のうちに、その恩恵にあずかってみては!?<文・写真/HBO編集部 協力/佐藤治彦>
【佐藤治彦】
経済評論家、ジャーナリスト。1961年、東京都生まれ。慶応義塾大学商学部卒業、東京大学社会情報研究所教育部修了。JPモルガン、チェースマンハッタン銀行ではデリバティブを担当。その後、企業コンサルタント、放送作家などを経て現職。近著に『知識ゼロからの為替相場入門』(共著/幻冬社)、『普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話』(扶桑社)など。
ハーバービジネスオンライン引用
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